Omnisphere 2.5アップデートリリース、ハードウェア・シンセ統合機能を追加!
2018.05.10
Spectrasonicsより同社フラッグシップ・シンセサイザーOmnisphereのメジャー・アップデートが公開されました!
Omnisphere v2.5は、まったく新しい時代を切り開きます。ソフトウェア・シンセとして初めてHardware Synth Integration機能を搭載。数々の人気ハードウェア・シンセサイザーを、さらに拡張されたOmnisphereのシンセサイズ機能、数々のパラメーターを解き放ち、操るためのハンズオン・コントローラーとして利用可能に。まるでハードウェア・シンセそのものを操作するかのようにOmnisphereを扱うことが可能になります。
Omnisphere 2.5イントロダクション・ムービー(日本語字幕版)
Hardware Synth Integration 機能詳細
ハードウェアによるフィジカルな体験とソフトウェアの間にかつてあった大きな溝を埋める、革新的な機能です。慣れ親しんだ対応のハードウェア・シンセのレイアウトそのまま使用し、最小限のセットアップでより直感的にOmnisphereを操作、簡単にサウンドを作成・調整することができます。リリース時にはMoog®, Dave Smith Instruments®, Roland®, Korg®, Behringer®, Novation®, Sequential®といった30機種以上もの人気ハードウェア・シンセサイザーを公式にサポート、今後も続々と追加を予定しています。対応ハードウェア・シンセの価格帯も幅広く、多くのユーザーの皆さまにご利用いただけるものになっています。
技術サイドの解説として、v2.5に追加される新しいHardware Synth Integration機能は一般的なシンセサイザーを採用する『MIDIラーン』によるアプローチを遥かに超えるものです。この機能の裏側では、開発チームによって注意深く設計された、各対応ハードウェア・シンセサイザー固有の”ハードウェア・プロファイル”により、ハードウェアからOmnisphereへ送信されるMIDIメッセージを介して、特有の機能までもシームレスにOmnisphereのパラメーターにも反映、音色的にも説得力のあるサウンドを得られます。この新しいシステムが、ノブ一つを動かすだけで洗練されたパラメーターの相互作用も実現します。例えば、OmnisphereのFXラック全体の設定を自動的にリコールする、複数のパラメーターを相対的に操作する、複雑なモジュレーション・マトリックスのルーティングを瞬時にその場で作り上げる、といったことが可能になります。この新しい開発システムによって、今後さらにリリースされるであろう新しいハードウェア・シンセのプロファイルも追加することができます。そして、設定はトップのHWメニューから選択するだけというシンプルさで、ミュージシャンにとって最も重要な使いやすさも実現しています!
新たなシンセシス機能
新しいバージョン2.5では、Omnisphereのシンセシス機能も大幅に強化されています。ボイス・アーキテクチャが倍増し、パッチごとに4レイヤーが使用可能になりました!これにより、各パッチは12 エンベロープ、8 LFOを備え、Modulation Matrixも倍増の48 モジュレーション・ルーティングを選択することができます。OB-6ハードウェア・プロファイルのために特別に設計された新しいState Variable Filterも搭載し、ローパス、ノッチ、ハイパスのフィルター・モードをシームレスにブレンド可能です。さらに、サポートされるハードウェアに合わせて100以上の新しいDSP Oscillator Wavetablesも追加されており、新機能のハードウェア・プロファイル選択できます。
新しいHardwareサウンド・ライブラリ
Omnisphere 2.5には、Hardware Synth Integration機能を利用した、1000を超える新しいパッチを収録する”Hardware Library”が、エリック・パーシングおよびSpectrasonicsのSound Developmentチームによって制作・追加されています。各ハードウェア・プロファイルには、対応するHardware Libraryサウンドが用意されており、これらはハードウェア・シンセをOmnisphereのコントローラーとして使用し特別に制作されました。新しいサウンドは幅広いカテゴリをカバーし、多くの特徴的な”クラシック・アナログ”フレーバーが加えられました。素晴らしいことに、これらのサウンドは、ハードウェアをお持ちでない『すべての』Omnisphere 2ユーザーも利用できるという点です!
新しい超高解像度インターフェイス
Omnisphere 2.5では、新たにグラフィック・ユーザー・インターフェイスが設計され、Retina/4Kといった高解像度グラフィック・モニターに対応しました。新しいインターフェイスは、外観もより新鮮でクリーン、モダンなルックスに生まれ変わり、操作しやすい大きなコントローラーを搭載。ご利用環境に合わせて、GUIがより容易に最適なサイズへとスケーリングすることができます。Live Modeページも再設計され、ライブ中のステージでもひと目で適切な情報を把握できます。
新しいグラニュラー・レイアウト
Omnisphere 2.5のGranularページは、新たにフルサイズの波形表示を採用、各グレインのその点の振る舞いをより明確に把握できるようになりました。新しいこのレイアウトは、Omnisphereのパワフルな Granular Synthesisエンジンがオーディオ・ソースに対しどのように働くか、よりいっそう直感的に把握することができるようになりました。
Windowsマルチタッチ・サポート
バージョン2.5以降のOmnisphereは、対応コンピューターおよびタブレットのWindows X Multitouchをフルサポートしています。フルスクリーンで表示すれば、ステージ用インターフェイスとして新しいLive Modeを最大限に活用いただけるでしょう。
エリック・パーシングからのコメント
“コンピューター・ベースの音楽の始まりから、ソフトウェア・シンセサイザーの最大の制限は、フィジカルな相互作用を欠いている、という点でした。実際に触れられるシンセサイザーの物理的・即時的な反応には敵わないのです!今回、世界中で人気を博すハードウェア・シンセサイザーを用いることで、ついにこの問題に対する最終的な解決方法にたどり着けたことは、非常にエキサイティングなことです。私たちは、ソフトウェア、ハードウェアと、シンセを二つの異なる”キャンプ地”に押し込めるべきではないと感じています。Spectrasonicsのバーチャル・インストゥルメントをご利用のユーザーの皆さまにハードウェア・シンセで得られるワークフローと喜びに触れていただける。そしてハードウェア・シンセのユーザーの方も、その機種の持つ可能性をOmnisphereの新しい音色の世界へと広げることができるのです!”
Omnisphere v2.5の特徴
- Hardware Synth Integration機能
- 新しいHardware Libraryにより1000以上ものパッチが追加、すべてのOmnisphere 2ユーザーが利用可能
- 合計14,000ものサウンドを収録
シンセシス・エンジンの追加機能
- 4レイヤー/パッチを使用可能に
- モジュレーション・マトリックスも2倍に
- 新しいState Variableフィルター
- 8LFO、12エンベロープ
- 新しいハイレゾ・グラフィック対応インターフェイス
- 新しいGranularレイアウト
- Live Modeページをより最適化
- Shared Signal Pathルーティング機能
- システム・チューニング/スケール機能
- Windows Multitouchサポート
- Omnisphere 2ユーザーは無償アップデート可能!
サポートされるハードウェア・シンセサイザー
- Sequential Prophet X
- Sequential Prophet 6
- Dave Smith Prophet 12
- Dave Smith OB-6
- Dave Smith REV2
- Moog Sub 37
- Moog Subsequent 37
- Moog Voyager
- Moog Sub Phatty
- Moog Little Phatty
- Moog Slim Phatty
- Korg Minilogue
- Korg Monologue
- Korg Prologue
- Roland System-1
- Roland System-1m
- Roland System-8
- Roland SE-02
- Roland SH-01A
- Roland JP-08
- Roland JU-06
- Roland JX-03
- Roland VP-03
- Novation Peak
- Novation Bass Station II
- Novation Circuit Mono Station
- Access Virus A
- Access Virus B
- Clavia Nord Lead 1
- Clavia Nord Lead 2
- Studiologic Sledge
Omnisphere 2.5は、無償アップデータとしてすべてのOmnispheすべてのユーザーの方がご利用可能です。ダウンロード方法詳細等はサポートページをご覧ください。
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