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Spectrasonics レビュー – 江夏正晃

2022.06.22

あっという間に目的のサウンドを作ることができる

作品や仕事で何回使ったか分からないくらい、一番使っているソフトシンセかもしれません。膨大なプリセットから好きなサウンドを見つけてエディットするもよし。たとえゼロから音色づくりをしてもあっという間に目的のサウンドを作ることができるインターフェースは慣れると手放せなくなります。

そして発売から14年経っても、頻繁にアップデートされ、音色も追加されていきます。Onmisphere2からは、各社たくさんのハードウェアシンセをコントローラーとして使うことも出来るようになり、その可能性はまだまだ広がる一方なんです。この機能皆さんにつかってほしい!きっとお持ちのシンセがリストの中に見つかると思いますよ。

さて、よく膨大なプリセットからどうやって音色を選ぶの?と聞かれますが、私はまずAttributesセクションから何となく使いたいサウンドを探っていきます。こんなサウンドかなぁ、となってきたらSound Match機能を使って、関連したサウンドを探していくんです。そして、私はここから音色をエディットしていきます。プリセットをそのまま使うことは少ないですね。パラメーターのオートメーションも多用します。初心者の方はFilterやEnvelopeなんかのページから探っていくと良いかもしれません。Modulationのページに行きついたらもう、シンセ通です。

そして気に入っている機能がORB。これはサウンドに動きを付ける際には最高の機能です。今時のダンスミュージックやアンビエント作品には素晴らしい音の動きを付けてくれます。なんか音が平坦だなぁと感じたら試す価値大です。

発売から14年経っても色あせることがないどころか、ますます魅了して止まないOmnisphere。生みの親でもあるシンセサウンド界の雄、エリック・パーシング氏の熱い情熱がまだまだOmnisphereを進化させることでしょう。

江夏正晃

音楽家、DJ、エンジニア

marimoRECORDSのプロデューサーとして多くのアーティストのプロデュースをするかたわら、エレクトロユニットFILTER KYODAIとしても活動中。

同時にCM音楽、映画のサントラ、自動車のサウンドデザインなども多数手掛ける。2020年10月世界初ハイレゾ・アンビソニックアルバム「PIANO Pieces」をリリース。自他ともに認めるシンセ好き。関西学院大学の非常勤講師も勤め、著書に「DAWではじめる自宅マスタリング」(リットーミュージック)などがある。

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