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Sonarworks Reference 4からSoundID Referenceにアップグレードするべき5つの理由

2022.12.28

SonarworksではSonarworks Reference 4により、数年にわたりクリエイターのモニタリングシステムの最適化を支援してきました。その後継であるSoundID Referenceは、いくつかの重要な新機能とワークフローが追加されています。また、SoundID Referenceのスタンドアロンアプリケーションとプラグインを使いこなすことで、モニターやヘッドホンを強化し、世界に発信するミックスの信頼性を格段に上げることが可能となりました。


ユーザーのリクエストによって生まれた新機能

SoundID Referenceは、すべてのプリセットに対してターゲットカーブをカスタマイズできる機能を追加しました。ターゲットカーブは、非常に柔軟性の高いパラメトリックEQで調整可能で、モニターとヘッドフォンのプリセットに独自のカーブを作成することができます。カスタムターゲットEQのプリセットの保存、名前変更、削除も自由に行なえます。

また、SoundID Referenceがキャリブレーションする周波数帯域を制御することができます。これは各カスタムターゲットプリセットに対して個別に適用可能です。SoundID Referenceのキャリブレーションを低域と中域のみに適用させるなど、自由に設定を行うことができます。

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高域のレンジ調整スライダーを動かして、低域のみにキャリブレーションを適用しています。同様に低域のレンジ調整スライダーも用意されています。

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カスタムターゲット機能では、ベルフィルターやシェルフフィルターを作成し、そのQ値を調整することで、特定の周波数をブーストまたはカットすることができます。

SoundID Referenceでは、独自のカスタムターゲットカーブを構築する以外に、トランスレーションチェックのプリセットも用意されています。これらのプリセットは、カーステレオ、携帯電話、ラップトップ、テレビのスピーカー、ヘッドホン、イヤホンで再生したときにミックスがどのように聞こえるかをエミュレートします。20以上のシミュレーションにより、ミックスをチェックするために車まで行き来するなど、余計な手間を大幅に減らすことができます。

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トランスレーションチェックのオプションには、カーステレオ、インイヤーフォン、テレビのスピーカーなどがあります。

モノラルでモニターする機能はそのままに、左右のチャンネルを入れ替える機能を追加しました。これらのコントロールとバイパス・コントロールは、入力/出力メーターと出力レベル・コントロールのすぐ下に配置されています。MIDIコントローラーをマッピングして、キャリブレーションのオン/オフ、ターゲットモード、プリセット選択、モノ/ステレオ切り替え、ゲイン、ドライ/ウェットミックスなど、SoundID Referenceのパラメーターや機能をコントロールすることが可能です。


Windowsアップデート

Windowsユーザーは、ニア・ゼロレイテンシーのデバイスドライバをお使いいただけます。SoundID Referenceは、Windowsのオーディオデバイスインサートとしてオーディオのキャリブレーションに使用できるようになりました。これにより、仮想デバイスドライバの使用を省略することができます。

SoundID Referenceプラグイン、SoundID Referenceアプリケーションのセットアップ、SoundID ReferenceとWindowsオーディオの統合、オーディオドライバの種類については、こちらの記事で詳しく解説しています(英語サイト www.sonarworks.com)。


サードパーティ製ハードウェアの統合

SoundID Reference 5.1.0バージョンにて、ヘッドホンやスピーカーのキャリブレーションプロファイルをエクスポートできるようになりました。エクスポートされたファイルには、SoundID Referenceで選択したデータ/情報が含まれます。エクスポートされたキャリブレーションプロファイルは、対応したハードウェアにインポートすることができます。


アクセシビリティとコスメティック

インストール、オーソライズ、アップデート、アップグレードは、アプリケーションから直接Sonarworksアカウントにログインすることで実行可能となりました。同様に、アプリケーションのメインページからヘッドホンキャリブレーションプロファイルの検索と読み込みが行えるようになりました。

どのプラグインを使用するかは、他のプラグインと比較してどれだけ魅力的で使いやすいかということが決め手となることがよくあります。SoundID ReferenceではDAWに合わせて、LightテーマとDarkテーマを選択することができます。また、画面に合わせてウィンドウサイズを変更することも可能です。ノートPCのスペースを節約するために縮小したり、Custom TargetパラメトリックEQを正確に調整するために表示を拡大したりできます。

プリセットの作成もわかりやすくなりました。各オーディオ出力デバイスごとに、SoundID Referenceアプリのメインウィンドウ上で複数の設定プリセットを保存することも可能です。例えば、コンピュータの内蔵オーディオ出力に特定のヘッドフォン用のプリセットを関連付けて保存することができます。これらのプリセットは、ターゲットカーブやトランスレーションチェックカーブを使ってさらにカスタマイズし、保存することができます。


その他の機能

上記の機能に加えて、SoundID Referenceは532のヘッドホンキャリブレーションプロファイルを提供しています。またスタジオモニタのプロファイルを作成するための測定用マイクも引き続き提供しています。

Reference 4の既存ユーザーはアップグレードの検討に、ぜひSoundID Referenceの無料トライアルをお試しください。SoundID Referenceは、過去にインストールされたReference 3またはReference 4のすべての製品コンポーネントを完全に置き換えるものであることにご注意ください。SoundID Referenceにアップグレードした後は、2つのソフトウェアバージョン間のコンフリクトを避けるため、以前のバージョンのReferenceをアンインストールすることをお薦めします。

私たちはReference 4のサポートを継続し、今後も必要な改良を加えたアップデートをリリースする予定です。最終的には製品開発は停止に向かいますが、ユーザーが期待する法的ポリシーと要件の範囲内で、製品サポートは継続される予定です。

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紹介動画

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