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Audio Modeling SWAM インストゥルメントブログ by 田辺恵二 Vol.2「表現力をプラスして」

2020.09.15

前回のブログで、簡単にリアルな音色とリアルな演奏表現ができるということを書きました。

実はそこで触れていない事がありまして…演奏方法の入力プリセットとしてキーボードを選択した際に、「エクスプレッションペダルを登録して」という部分がありましたが、そのエクスプレッションペダルの役割を説明していませんでした。

初歩的な説明になりますが、キーボードでの打ち込みには「ベロシティ」という鍵盤を弾く強さ、速さを感知する基本的な情報があります。通常のソフトウェア音源ではこのベロシティの情報を元に音の大きさなどをコントロールしていますが、SWAM製品はベロシティに加えて「エクスプレッション」も音量をコントロールするパラメータとして割り当てられています。

 

SWAM製品における「ベロシティ」と「エクスプレッション」の違い

では「ベロシティ」と「エクスプレッション」では一体何が違うのでしょうか?

簡単にいえば「瞬間的な音量、音色の変化」と「持続的な音量、音色の変化」の2つをコントロールできるようになります。実際に弾いてみればすぐにわかると思いますが、DAWへの入力情報としてベロシティは「強さと速さ」として記録され、金管楽器のSWAM Trumpetでは音色の「明るさ、暗さ」、加えて鍵盤を弾く長さによって「スタッカート、レガート」等複数の演奏方法への変化に反映されます。


 

また弦楽器のSWAM Violin等の弦楽器では「スタッカート、レガート」に加え「弓の移動やポルタメント」等もベロシティの強さや鍵盤を弾く長さによって変化します。


 

これらはあらかじめそれぞれのSWAMインストルメンツにプログラミングされているので、特に設定を気にする必要はありません。ただベロシティのみでは「一瞬の変化」のみしか音の表情を作ることができず管弦楽器等は持続音の変化が表現できません。そこで「エクスプレッション」の登場です。エクスプレッションは主に音量の増減を表現できます。

それでは「エクスプレッション」はDAW内にどのように記録されるか説明すると、ベロシティは点での強弱ですがエクスプレッションは時間軸の音量の増減になります。実際どのような演奏方法かといえば例えばクレシェンド、デクレッシェンドと言われるような、音量を徐々に大きくして行ったり逆に小さく行ったりという演奏方法も可能になります。

 

またベロシティとエクスプレッションの組み合わせにより、「アタッキーで小さい音」、「柔らかい大きい音」など、今までベロシティだけではカバーできなかった演奏方法を簡単に表現できるようになります。

例1:ベロシティ大、エクスプレッション小「アタッキーで小さい音」

例2:ベロシティ小、エクスプレッション大「柔らかい大きい音」

 

エクスプレッションペダルの入力方法は、リアルタイムでの入力とペンシルツール等でのステップでの入力の2つがあります。どちらで入力してもよいのですが、より細かい打ち込みをするのであれば最初にエクスプレッションペダルで大まかに入力して、そのあと気になる部分をエディットするのが良いかと思われます。

 

 

弦楽器、金管楽器、木管楽器とすべてのライナップがあるSWAMインストルメンツのエクスプレッションは前述したとおりそれぞれ挙動が違うので生演奏を参考に近づけていくと良いでしょう。

 

田辺恵二氏による SWAM Solo Brass 設定解説 02(動画)

 


 

プロフィール

作編曲家 田辺恵二

20180723_tanabe077
 

1991年よりCHARAや古内東子のデビューアルバムに参加
及川光博やゴスペラーズのアルバム、ツアーに音楽監督、
作編曲家として参加
以降SMAP 浜崎あゆみ 柴咲コウ 岡本真夜 AKB48 SKE48 に楽曲提供

2002年 2006年 日本レコード大賞金賞受賞(編曲)

現在は作家活動の他ネットTV MCやラジオパーソナリティ等
他分野にも精力的に活動中

 

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