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スタッフルーム – ROLI Seaboard RISE + Audio Modeling SWAMで新しい演奏体験を

2020.08.17

スタッフUKです。

オーケストラはもちろん、ポップスのトラックも彩る管弦楽器の数々。複数の楽器が組み合わされた「アンサンブル音源」もすばらしいのですが、個人的には1つの楽器のみを演奏できる「ソロ楽器音源」も好きだったりします。リリース数もあまり多くなく、なかなか選択が難しいソロ管弦楽器のソフトウェア音源ですが、そのなかでも音質、操作性ともにお気に入りなのが「Audio Modeling SWAM」シリーズです。

「ソロのバイオリンを探している」「オーボエの単体の音源が欲しい」など知り合いのミュージシャンから相談された際におすすめすることも多く、ソロ管弦楽器音源の表現力として右に出るものはないと言えるくらい、表現力豊かに演奏することが可能な製品です。

ところが「細かく調整を行える」=「パラメータが多数用意されている」ということでもあり、通常のMIDIキーボードで演奏するときには少し戸惑ってしまう…という相談も多かったりもします。

今回は、Audio Modeling製品を使っていろいろ試してみたいけど設定が不安…という方に、「新しい」演奏デバイス「ROLI Seaboardシリーズ」と組み合わせて使用する方法をご紹介します。

パラメータのアサインなどの煩わしい作業なしに、楽器感覚で直感的な演奏が可能になる「最強のセットアップ」です。

 


 

Audio Modeling SWAM-S製品でROLI Seaboardを設定する

 

ROLIのSeaboard シリーズ、そしてAudio Modeling SWAMシリーズは新しいMIDI規格「MPE」に対応します。

このMPEのおかげで指の動きに追従して、数多くのパラメータを同時に操作し、演奏に反映することができます。

MPEの詳細についてはこちらをご参考ください。

MPE自体は少し複雑な機能ですが、SWAMシリーズでSeaboardを使うための設定は簡単。画面左下の「Reset」をクリックし、「Default Seaboard」を選択するだけで完了です。

 

SeaboardでSWAM-Sシリーズを演奏する

 

今回は例としてSWAM Violinを演奏してみます。

まず一般的な奏法としてバイオリンのビブラート。通常のMIDIキーボードで演奏する場合、モジュレーションホイールなどを使用して音を揺らしますが、Seaboard RISEなら実際に「指を左右に揺らす」ことで音程を上下させ、ビブラートを演奏できます。

 

 

ホイールを動かすよりもはるかに「楽器的な感覚」でビブラートが演奏可能になります。

次に音量のコントロールです。音量のコントロールはSWAMシリーズの場合、通常エクスプレッションペダルを使用して調整します。

でもSeaboardがあれば、コントロール部を強く押し込んだり、力を緩めたりする動作でボリュームのコントロールが可能です。

 

 

音のアタック感は打鍵時の強さ(ベロシティ)でコントロールできます。音量とアタック感は別々にコントロールできるので、音量変化だけではない細かい表現が可能です。

 

 

そして弦楽器ならではのスライド、グリッサンドもSeaboardなら難なく、しかも直感的に演奏できます。

 

 

追加の表現として、縦方向のSlideに弓を押し付ける強さ(BowPressure)を割り当ててみます。するとこのような表現が可能です。

 

 

このように任意の奏法を使用したい際には、パラメータを追加でアサインすることもできます。

またSeaboard RISEであれば左側にコントロール用のフェーダーも備えているので、通常のMIDIコントローラのように特定のCC#を割り当てて奏法のコントロールすることも可能です。

いかがでしょうか。細やかな表現力を持つAudio Modeling SWAMシリーズと、その魅力を最大限に引き出すROLI Seaboardの組み合わせで「新しい演奏表現」を体験してみてください。パフォーマンスや、楽曲アレンジにさらなる深みと広がりが生まれること間違いなしです。

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