2021.10.14
Sonarworks「SoundID Reference」の5.1.0へのアップデートを皮切りに、Merging Technologies「Anubis」と機能統合が可能になりました。
Sonarworks社のキャリブレーション・ソフトウェア「SoundID Reference」に「Anubis」で直接アクセスすることで、コンピュータを使わずに最小のレイテンシーと最高の利便性を得ることができるようになります。
Lady Gaga、Madonna、Rihanna、Adele、Kanye Westなどのトップアーティストを録音するグラミー賞受賞エンジニアが使用している高精度オーディオソフトウェアを開発しているSonarworks社は、ハイレゾリューション・デジタルオーディオ・レコーディングシステムの世界的なトップメーカーの一つであるMerging Technologies社とのパートナーシップを発表しました。
Sonarworksがリリースした人気の高いキャリブレーション・ソフトウェア「SoundID Reference」(旧Reference 4ソフトウェア)が、Merging Technologies社のインターフェイスとシステム・コントローラーであるMERGING+ANUBISに搭載され、コンピュータ以外でSoundID Referenceの補正を可能にする初めてのハードウェアとなります。
今回の提携により、音楽制作者やエンジニアは、正確な音響補正を最小のレイテンシーで同時に複数の出力で体験できるシームレスなワークフローを実現します。
Anubisは、マスタリンググレードのスピーカーとヘッドフォン出力、Merging社の定評あるマイクプレスとラインアウト、そして完全なモニタリングエンジンを備えたオーディオインターフェイス。
内蔵のタッチスクリーンやタブレット、コンピューターからすべてをコントロールできます。
SoundID Referenceを搭載したことで、Sonarworksのキャリブレーション・ソフトウェアが、コンピューターに接続することなく、ハードウェアだけで使用できるようになったのは初めてのことです。音楽制作者は、コンピューター、DAW、ライブマイクなど、どのようなソースを聴いていても、フラットで一貫性のあるサウンドを生み出すことで、自信を持ってミックスすることができます。
キャリブレーションソフトウェアはバックグラウンドで動作し、不要なカラーレーションを取り除き、正確なスタジオリファレンスサウンドを可能な限り低いレイテンシーで提供します。
SoundID Reference単体では2種類のフィルタータイプ(ローレイテンシー,ミックス&リニアフェーズ)が用意されていますが、AnubisではPyramixで定評のあるEQ-Xフィルタートポロジーを使用してSoundID Referenceの補正が可能です。
EQ-Xは、Pyramixのマスタリングのお客様が長年にわたって世界中の何千もの賞を受賞したレコードに使用してきたマスタリングEQです。
最高のオーディオ解像度に対応するために特別に最適化されており、可聴域全体(および非可聴域も含む)において、THD+Nが-110dB以下という非常に低いノイズと歪みを実現しています。もちろん、この新しいデジタルフィルターのトポロジーは、ハイサンプルレートを考慮して設計されていますが、1FSイコライゼーションの利点と低ノイズ性も備えています。
Anubisのボタンを押すだけで、異なるSoundID Referenceルームコレクションを必要な数のAnubisスピーカーセットに簡単に適用できます。
SoundID Referenceのリリース以来、Sonarworksは様々なスピーカー,ヘッドフォン,リスニング環境のエミュレーション(NS10,ラップトップ,車など...)のための機能を導入しました。Anubisではこれらのプリセットをすべて保存し、SoundID Referenceソフトウェアに戻る必要なく、ボタン一つで切り替えることができます。
SonarworksのSoundID ReferenceにAnubisで直接アクセスできるようになり、コンピュータを使わずに、可能な限り低いレイテンシーで最高の利便性を実現することを可能にしました。
Merging Technologies Anubis