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もしもFuzzFaceが、チューブだったら…?Positive Grid BIAS Pedalシリーズでできること

2018.05.03

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世界の音楽史に残るであろうペダルの1つ。FuzzFace。

初期のモデルはゲルマニウム・トランジスタを用いた歪み、後期にはシリコンを採用していて、シンプルな回路ながら強烈なサウンドを生み出したこのペダルは、紛れもなく歴史の1ページといってもいいでしょう。おそらくはジミ・ヘンドリックスから始まった源流が、現代ではロックのみならず多様なジャンルで好まれています。

ゲルマニウムやシリコン。ファズサウンドを作り出すには欠かせない独特な歪みを作り出すトランジスタですが、もしもこのパーツが「チューブ(真空管)」だったら、音はどのように変わっていたでしょうか。あるいはあの独特のブーミーなサウンドを作り出すフィルターをやめて、もっともっとヌケのよいEQが搭載されていたとしたら...?

全世界のFuzzFaceファンのために言いましょう。「それはもう、FuzzFaceではない」


こんな改造は(FuzzFaceの音が欲しい人にとって)無意味だとして、しかしながら「そんな感覚で」無制限の改造が楽しめるハードウェアのエフェクトペダルがあったなら、いかがでしょうか。

  • もしもBOSSの名機ディレイ、DM-2が300ms以上のディレイタイムで使えたら?
  • もしもMXRのヴィンテージPhase100が9Vではなく、18V(のちに登場したMaxonのように!)だったら?
  • メモリーマンの質感が大好き!このディレイがもしも「リバースモード」を持っていたら…?
  • オーバードライブの名作チューブスクリーマー、レンジの狭さ(こそが、こいつの特徴ですが)をワイドレンジ仕様に広げられたら…?

 

Positive Gridがハードウェア、デスクトップソフトウェア、iPadアプリの3ウェイで展開しているBIAS Pedalは、まさにそれを叶えるもの。

歴史に残る名作ペダルたちを「完全に再現、精細なモデリングをした」と謳う製品は、今や数多くあります。操作できるパラメータも本体に準じたもので、そのビンテージ機が欲しかった方にはたまらないことでしょう。しかしいざリハーサルやライブ会場で使ってみると「目一杯までパラメータを上げたけど、もうちょっとだけほしい」というシーンに出くわした経験のある方もいるのではないでしょうか。

Positive GridからリリースされているBIAS Pedalシリーズ(ディストーション、モジュレーション、ディレイ)は、他社製品の多くがそうしているように、歴史に残るビンテージからモダンまでのペダルプリセットをスタンバイしているペダルです。

ディストーションペダルのBIAS Distortionなら歴代BOSSの名ペダルたち、RAT、TubeScreamer、数多くのFuzzペダルまで。ディレイペダルのBIAS DelayにもBOSS、MemoryMan、スペースエコー、Moogタイプまで。モジュレーションペダルのBIAS Modulationは数え切れないほどの名作ペダルが含まれています。

 


 

Blues Driverの改造(Mod)がハンダ小手なしでできる!

最も改造されたであろうエフェクターの1つ、BOSSのBlues Driver。素晴らしいペダルだからこそ、多くの方が「あと一歩の自分好み」を追求したくなったのでしょう。もちろんBIAS Distortionにも、Blues Driverを再現したプリセットが収録されています。

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まずは何も改造しない状態で試します。言い尽くされた表現ですが、BD-2らしいピッキングニュアンスがフルに生かされた、心地よいドライブが得られます。

  • 心臓部を変えてしまおう

このBlues Driverプリセットでは、JFETを用いて歪みの根幹となる部分を再現しています。聞けばBlues Driver、もとは「真空管アンプのような歪み」を研究して作られたとか。では、さっくりとFETを真空管に変えてみましょう!

これが...

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これに

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実際に試してみると、Tubeに変えたときにはプレゼンス成分をより強調したような音色に変化。少し歪みっぽさが増えてしまったので、Driveつまみで歪む度合い(回路の組み方)を減らしてみると、ちょうどいい感じに仕上がりました。

 


 

  • 電源も、いじってしまおう

Blues Driverの評価が高いポイントの1つに、ピッキングニュアンスが失われないというところがあるでしょう。強く演奏したところは強く、弱く演奏したときには、その弱さに応じて弱く。このプリセットでもそこは見事に生かされています。これは、電源部分の余裕によるものが大きいのではないかと思います。

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実際のBlues Driverは9V電池で動作するものですが、このレンジ感を生かすためか、BIAS Distortionのプリセットでは18V(9Vを2つ)セットされています。なるほど納得です。私自身の好みとしては、強く弾いたときに「わずかに」コンプレッションがかかったようなニュアンスが欲しい。そこでコンプレッションの設定を自分のピッキングに合わせてセッティングしました。

 


 

  • 世の中には素晴らしいBlues Driver Modがあるから、コピーしちゃおう

先にも買いた通り、Blues Driverは最も多く改造されたエフェクターの1つでしょう。商品として流通しているMODモデルもあります。こういった改造モデルを友人が持っていたとしたら、そのトーン特性を「コピー」してしまうこともできます。MODによって伸びた高域のレスポンス、低域の太さなど、その通りにコピーしてしまうのです。

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やり方は簡単。好きなBlues Driver MODペダルを用意(購入してもよし、友人から借りてもよし)し、Desktop版のBIASにつなぎ、ジャカジャカサンプル演奏をするだけ。コピーした特性は、Desktop版で使うことはもちろん、ハードウェアのBIAS Distortionにコピーして持ち歩く、ライブで使うことも可能なのです。

 


 

このような改造は、ディストーションだけでなくディレイでもモジュレーションでも!

ここでご紹介したような「改造」はほんの序の口。キャラクターを決定するフィルターをカスタムデザインする、歪みを得る素子の歪みの量を微調整する、テープディレイのテープをもっとへたらせる、名作コーラスエフェクトに、スロー・ギアエフェクトを追加した新しいエフェクトを作る、9V電池以下の6V電池を使って、チープでいなたい効果を得るなどなどなど、なんでも可能です。

1から名作ペダルを作ることだって

歴史に残るヴィンテージ機器から作ることはもちろん、1から好みのコンポーネントを選んで新しいペダルを作ることも可能です。作った自慢のペダルはTone Cloudにて世界中のBIAS Pedalユーザーたちにシェアしてあげることもできます。

逆をいえば、そういったオリジナルペダルを作っているクリエイティブな方々が、Tone Cloudの中には数え切れないほどいます。「セッティング違いのプリセット」というだけでなく「回路パーツとその動作のしかた」までを含めたものがBIAS Pedalのプリセット。選択肢に制限はないと言ってもいいでしょう。

このToneCloud「工場」では、日々個性的なペダルが世界中で生産されている、くらいに考えてもいいでしょう。

 


 

あなたなら、どんな改造をしますか?

FuzzFaceを真空管に、エレハモのMemoryManをテープに、Boss CE-1やOD-1を18V電源に。Positive Gridのエフェクトペダルは、多岐にわたる改造ポイントをもっています。みなさんなら、どのような改造を行いますか?

ハッシュタグ「#もしもFuzzFaceがチューブだったら」にて、みなさまからの改造プランを教えてください。BIAS Pedalで改造できるポイントも公開しておきます。

 

BIAS Distortion 改造ポイント

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BIAS BIAS Delay 改造ポイント

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BIAS Modulation 改造ポイント

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