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Neve 8424導入事例:ワークフローを加速させるコンソール

2022.03.23

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多作で国際的に評価の高い作曲家、プログラマー、サウンドデザイナー、音楽プロデューサー、音楽ディレクターのケビン・ティーズリー氏。ケビン・ティーズリーはNeve 8424を導入し、有名なクライアントと、数々のプロジェクトでその能力を発揮しています。Neve8424を導入し、何が変わったのか伺いました。


箱を開けてからセットアップまで1時間

Neve 8424コンソールの搬入について、「ヘリコプターは必要ありませんでした。イギリスから船でやってきて、トラックでSunset & Gowerにある私のUnited Recording Studiosまで運ばれてきました。サイズは玄関のドアにぴったりだったので、そのまま運び込み、スタンドを設置。箱を開けると、そこにはパッチングの準備が既に整っていました。箱を開けてからセットアップまで1時間くらいで、これ以上ないくらい簡単でしたね。」

「NBCのThe Tonight Show starring Jimmy Fallonに出演したコイ・リレイのライブアレンジとプロダクションミュージックミックスで8424を初めて使用しました。」とケビン氏は語ります。「また、ジェニファー・ロペスがスウィーティーと共演したGlobal Citizen 2021のパフォーマンスでは事前に録音された音源と、テレビ放送用のミックス音源を8424に通して使用しました。これらは主要な放送ネットワークやYouTubeで放送されました。

私たちは音楽制作を担当し、テレビ放送用ミックスの最終ステムミックスも作成ていますが、非常にうまくいき、コンソールの素晴らしいスタートとなりました。また、映画やテレビの予告編やCMなど、私たちの社内プロジェクトでも使用されています。」

ロサンゼルスを拠点とするケビン・ティーズリー氏は、長年一緒に仕事をしてきたJLoのような外部のクライアントと、予告編やTV制作の音楽を専門とする自身の会社TONIC Music + Creativeの内部プロジェクトに時間を割いています。

彼のクレジットには、ミーガン・ジー・スタリオン,ブリトニー・スピアーズ,クリスブラン, ニーヨ,ケンドリックラマー, シアラ,アッシャー,ティナーシェ, ケリー・クラークソン, オマリオン, フロー・ライダー など、Aリスト・レコード会社の著名な面々が並んでいます。


デジタルとアナログを見事に融合させる

Neve 8424は、Neveの代表的な80シリーズをベースとした小型のコンソールで、Neveのクラシックなサウンドを忠実に再現しています。「NeveのプリとEQを嫌いな人はいないでしょう」と彼は言います。「特にオーケストラの仕事と映画やテレビのスコアリングには最適です。私はNeve機器を含むアウトボードを大量に持っているので、費用対効果が高く、既存のスタジオにアウトボードをすべて簡単に統合できるようなハイブリッドソリューションを提供するデスクが欲しいと考えていました。」

「このデスクは、ラージコンソールのような感覚とワークフローを与えてくれますが、設置面積はずっとコンパクトです。必ずしもすべてのチャンネルにチャンネルストリップを必要としませんし、特にプロジェクト間を行き来する際には、使い勝手の良さが必要です。

私は、まずDAWプラグインで「In the BOX」の処理を行い、それをPro Toolsから8424のチャンネルやフェーダーにルーティングして、インサートでアウトボード処理を追加できるようにすることが多いですね。こうすることで、デジタルのプラグインの世界とアナログの世界を見事に融合させることができるのです。さらにレイテンシーの問題を心配する必要がないので、パラレル・プロセッシングでより多くのことができるようになりました。」

接続性だけでなく、ケビン氏は8424に搭載されたリコールシステムも気に入っており、このコンソールを現代のハイブリッドスタジオワークフローにさらに統合しています。このユニークな機能により、このピュアアナログコンソールは、セッションごとにすべての設定、フェーダー、ポートの位置を保存、ロード、リコールすることができます。

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「このコンソールのルーティングは非常に柔軟で気に入っています。テレビや映画のキュー、アーティストの音楽プロジェクトなどでは、トラック数や使用するハードウェアの数がかなり多くなりますから、ダイレクトアウトとプリントバックを同時進行可能で、時間を大幅に節約できます。このデスクは、ラージコンソールのワークフローとサウンドを提供しながら、プラグインと「In the BOX」での作業の利点をすべて自分の物にすることができます。DAWでキューミックスを行うのは面倒で、レイテンシーの問題をもたらしますが、このコンソールでは、キューミックス機能がすでに専用で組み込まれているので、キューミックスをセットアップするのは非常に簡単です。キューセンドして、レイテンシーフリーにして、リバーブやディレイを加えて、何も気にせず他のミックスを往復して聴くことができます」


よりクリエイティブな作業ができるようになった

8424の最大のセールスポイントは、パッチを当てる必要がないことです。

「オーディオ・インターフェースから32チャンネルをハードワイヤーで出力してコンソールに直接接続しているので、パッチベイが必要ないのです」と彼は説明します。
「コンソールのダイレクトアウトはDAWの入力に直接戻るので、パッチベイも必要ありませんし、多くのケーブルも不要です。このデスクを導入したことで、64箇所のパッチベイが不要になり、非常に満足しています」

映画やテレビの仕事は、ストレートな音楽レコーディングとは異なり、スピードが要求されるからです。8424によってワークフローが大きく変化したことのひとつは時間の節約であり、それによってよりクリエイティブな作業ができるようになったと信じています。

「コンソールから得られる幅、深さ、トランスの音、アナログの愛を実現しようとすると、プラグインとDAWで作業しているときの方がはるかに難しいのです」と彼は説明します。

「8424を使えば、頭の中で鳴っている音に到達するまでの時間が短縮され、その分、効率的に作業を進めることができます。最初からクリエイティブに、そしてそこから創造していくことができるのです。アウトボードや信号処理のパッチングが簡単なこともあり、スピードアップにつながります」

プラグインの使用量が減ったのでCPUにも優しいし、DAWのハードウェアインサートを食わないので、インターフェイスの全出力を使えるようになったんです。DAWでハードウェアインサートを使わないので、インターフェイスの32チャンネルの出力すべてを使用しています。

AMS Neveは8424のフライングフェーダーオートメーションの発売を予定しており、ケビン・ティーズリーは、このデスクがさらにラージコンソールに近くなるため、非常に期待しているという。このプリアンプは、Neveのアイコンである1073マイク・プリアンプと同じ音質、暖かさ、中低域のパンチ、微妙なハーモニック・ディストーションを提供しますが、現代のワークフローに合わせて最新のリモート制御ソフトウェアとすべての設定のTotal Recall™で更新されています。

「Neve 8424は、私の知る限り、すでに仕事の”ゲームチェンジャー”となっており、本当に満足しています」と彼は言います。「この価格帯でこのような多機能を提供できるのですから、アウトボード機材をたくさん持っている人にこそ最適なコンソールだと思います。」


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