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Lewitt LCTシリーズ – nory インタビュー

2020.11.20

どこまでも伸びるハイトーンボイスで、Twitterで有名なアニメソングなどの歌ってみたを投稿し、350万回を超える再生回数を記録する歌い手noryさん。

お話をお伺いしたところ実はかなりのマイクマニアで、しかもメディア・インテグレーション取り扱いのLewittを何年も愛用されているとのこと。今回はそんなnoryさんに、今までのマイクの変遷や、Lewittマイクへの想いなどを語っていただきました。


ミックスに全然時間をかけなくてよくなった

- 音楽を始めたきっかけ…特に歌など創作活動を始めたきっかけは?

歌に初めて触れたのは15歳のとき、カラオケが歌を始めることになったきっかけです。そこから録音したりネットに歌をあげようって考えだしたのが17か18歳くらいのときでした。ちょうど学校の文化祭が終わって、高2だとそろそろ受験勉強だなというタイミングだったんですが、僕はあんまり受験勉強に前向きになれなくてまだ音楽を続けたいなと。

青二才という学生のお祭りみたいなイベントがあるんですが、そこで音源募集をしていたので、それに受かったら受験勉強せずに音楽続けられるのかなという下心で応募してみました。応募のために自分で打ち込みで曲を作って、そこで初めてマイクを使って録音してみたんです。今思えば、ルームリバーブだらけで音量調整もされていなくてひどい音だったんですが(笑)。その時はカラオケにダイナミックマイクとMTRを持ち込んで作っていました。

結局そのイベントからは何も返事はこなかったんですけど、それがきっかけで録音するの楽しいなって思ったんです。その後ネットに投稿を始めました。実はそれまでニコニコ動画などはあまり意識したことはなかったんですけど、自分が投稿するようになってからしっかりと聞き始めた感じです。

- ちょうどニコニコ世代ですね。米津玄師さんとかが出たあとですか?

そうですね、まさにそのころです。僕が始めたのはニコニコ全盛期のちょっとあとくらいですね。どちらかというとメインだったのは部というサイトで、3年間活動していました。その期間にいろいろマイクを試し始めたっていう感じです。もう6、7本くらい買い替えました。有名なマイクもいろいろと使ってみました。日本の大型マイクブランドのハンドヘルドコンデンサーから始まって、そこからやっぱり録音なら縦型マイク!ということでハンドヘルドではないマイクに移行して、自分の声に合うものをずっと探しました。

バイト代全部つぎ込んで10万くらいの誰も使っていないモデルを試したら、高いだけあってか音のレベルが1段変わった感じを受けたんです。そこでもっといい音が欲しい!ということになり、最終的に老舗マイクブランドの有名な機種にたどり着きました。最初はすごくよかったんですけど...音が太すぎるように感じてしまって。歌ってみたには使いにくいなと個人的に思ったんです。マイクプリなども複数試してみましたが、どうしても扱いづらかったので、半年ほどで使うのをやめました。

- 量感が豊かだから逆に処理が難しい?

そうですね、質感が合わない部分がありました。お金もなくなってきたし、落ち着いた長く使えるマイクがないかなというときに見つけたのがLCT550でした。当時はLewittって全く聞いたことなかったんですけど、僕、黒い色がとにかく好きで、四角い感じもデジタル感あってかっこいいなと。なので、見た目がまず決め手でした。でも実際に繋いでみたら音がとても好きな感じで、今までの歴代のマイクと比べても一番好きだなって。

- 最終的にLCT550を使うことに決めた最大のポイントは?

音質もそうなんですけど、一番はミックスのしやすさですね。録り音はもちろんすばらしかったんですけど、ミックスの段階になってなんて楽なんだろうと。初めてLCT550を使ったミックスのエフェクトプリセットを3年間ほぼ変えていないんです。EQもコンプもほとんど触っていなくて、基本的な処理のみです。

- そこは試聴とかでは分からない、ミックスしてみて初めて分かる長所ですね。

そうですね。実際に作業をしてみてびっくりした!という感じです。LCT550を使いはじめてから、ミックスに全然時間をかけなくなりました。

- Lewittはモデルごとにターゲットとなる素材にあわせた設計を行う、という思想のブランドなので、そこがnoryさんの声とバチっとあったのかも知れませんね。

 

 

後継のLCT540 Sはさらに「綺麗」という印象

- 今回後継のLCT540 SLCT440PURELCT240PROという小型モデルを試していただいたんですけど、率直な感想してはいかがでしたか?

LCT540 Sなんですけど、まずは音質がめちゃくちゃよかったです。LCT550と比べてもさらに「綺麗」という言葉がぴったりで、長いことLCT550を使っていて、メンテナンスとかしてないから多少はその影響はあるかも知れませんが、それを差し引いても綺麗っていう印象が強かったですね。

- LCT540 Sの特徴が「人間の耳には感じられないくらい低いフロアノイズ」なんですが、フロアノイズの差が何か影響した感じはありますか?

「綺麗」という印象と関係あると思います。LCT550よりも感度がいいなと感じました。声のノリというかそういうものが以前よりさらによくなったという印象ですね。

LCT240PROLCT440PUREとの比較では、もともとLCT550に慣れているのでその音が聞き慣れているというところもあるとは思うんですけど、そこはやっぱりLCT540 S が上位モデルの風格があります。音のクリアさ、ミックスのしやすさが変わってきます。またLCT550と比較した場合にも、LCT540 Sのほうがさらに進化していますね。

- 今回3本で同じ曲を試していただいたんでしたっけ?

各マイク中音域、低音域の曲を1曲ずつ録ってみました。LCT540 Sは実際に歌ってみたで使用して、すでにYouTube動画を公開しています。(※3モデルの比較が可能な動画は近日公開予定)

- 今回マグネティックポップガードは使ってみました?

録音では実は使わなかったんですよ…どうしても慣れてるもののほうが歌いやすいっていうのがあったので。距離もマイクから離れて歌うので、いつもの場所にポップガードがあってほしかったこともあり、今回はいつものを使いました。

- ぜひ次回は差し替えて試していただければ。付属のポップガードはメッシュが2重になっているので、近接しても風音が入らないという構造が特徴です。

メタル系のポップガードは、構造によっては吹かれの処理が大変だったりするのでそれはありがたいですね。最近はよく配信もするので、次回そちらでも試してみますね!

 

 

LCT240PRO、LCT440PUREは骨太なサウンド

- LCT440PURELCT240PROは筐体がサイズダウンしていて、240の方はさらにダイヤフラムの形なども違うモデルなんですけど、LCT540 Sとの違いはどうでしたか?

LCT240PROLCT440PUREのほうが、実は骨太なサウンドの印象でした。LCT540 SはいつもPadを入れて使っていたんですけど、筐体や構造の影響もあるかも知れないですが、小さいシリーズのほうがパワフルなサウンドに感じます。歌いやすさでいうと、小さいシリーズのほうがヘッドフォンから返ってくる音は歌いやすいかも知れないです。音質としてはLCT240PROのほうが中域寄りの曲が歌いやすくて、LCT440PUREのほうが低域寄りの曲が歌いやすく感じます。ただ慣れもあるので、僕はLCT540 Sなら中域も低域も歌いやすかったですね。

- 今から「歌ってみた」などを始めてみたい人にとって、LCTシリーズのおすすめのポイントってありますか?

僕はダイナミックマイクから始めたんですけど、今って歌い手さんの主流はほとんどコンデンサーだと思うんですね。価格帯も20,000円から30,000円台のものを使う人が多いと思っていて、そういう人たちにまさにベストマッチだと思います。いまから新しい1本をという人にとって、LCT240PROLCT440PUREという選択肢は音はもちろんのこと、耐久性が高いところもおすすめです。今まで買って売ってを繰り返していた僕が、一切マイクの買い替えが必要なくなったのはLCT550のおかげでした。

まずはLCT240PROLCT440PUREを試してみてください。これだけでも製品のクオリティとしては十分だと思いますし、それでもさらに上のモデルを使ってみたいという方は、次にLCT540 Sを試してみるのもありだと思います。友達のマイクマニアも某有名マイクの音が太すぎる…と言っていたのでLCT540 Sを勧めたんですが、ものすごくいい音のマイクだった!と感想もらったばかりです。興味ある方はそちらもぜひ試してください。


プロフィール

nory(のりー)

歌い手

高校時代、ニコニコ動画、こえ部をメインに活動を開始。
現在はTwitter、YouTubeをメインに歌ってみたの動画投稿をメインに精力的に活動を行う。

アニメ「ポケットモンスター」の歌ってみた動画がTwitterで300万再生、35000RTを超え、大きな話題を呼んでいる。
YouTubeの登録者は2020年11月現在で14万人。

記事で紹介されたマイクを実際に使用した動画は、YouTubeチャンネルからご確認を。


nory YouTubeチャンネル

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