第53回 バレンシア大学でのRedNet使用事例

世界基準のレコーディング、ミキシング、マスタリング、映画音楽のための6つのス タジオは、全てDante™インフラストラクチャーとRedNetインターフェースを介して リンクされていた。バレンシア大学の生徒は、AoIP中心の未来のオーディオ・プロ ダクションに触れることができるというわけだ。

バレンシア大学では68台ものRedNet製品が設置され、世界中の教育機関で最も大規 模のRedNetシステムが構築されている。

フロリダ州オーランドに位置するバレンシア大学では、FocusriteのDante™ネット ワークオーディオコンバーター／インターフェースであるRedNetシリーズの、世界 で最も大規模な教育機関への導入が先日行われた。68台のRedNet製品によってイン フラストラクチャーが構成され、昨秋開設されたばかりの新しい映画製作／サウン ドテクノロジーのための施設に設置されている。

バレンシア大学の"Sound & Music Technology"プログラムの現場となる同施設には、6 つの世界基準のスタジオ設備が存在する。コントロール・ルームを設けた2つのフ ル・トラッキングルーム、2つのミックススタジオ、そしてマスタリングスタジオと 映画音楽のためのスタジオがそれぞれ所有されている。映画音楽用スタジオは、同 大学でDolby Atmos®が認定した3つのミックス施設のうちの一つだ。この施設で触れ ることのできるテクノロジーによって、Sound & Music Technologyプログラムの卒業 生が、今後基盤を担うネットワークオーディオ・インストラクチャーを扱うような プロフェッショナルなオーディオ業界で、成功の道を歩むことを保証してくれる。 ここでのRedNetシステムは、AVシステムインテグレーターでありEntertainment Technology Partners companyのパートナー会社LMGによって設置／統合が行われた。

「施設全体はRedNetを介して接続されているんだ」と、バレンシア大学のSound & Music Technologyプログラム内Teaching Labの監督を務めるJoe McBrideが話してくれ た。「RedNetは僕たちに、完全なDante仕様のネットワークオーディオ・エコシステ ムを与えてくれたよ。RedNetによって、全スタジオとスタジオ内のシステムを使っ て想像できうる接続例を全て実現する、極めて柔軟性の高いシステムが構築され た」

例えば、各スタジオに設置されているRedNet AM2ステレオオーディオ・モニタリン グユニットは、独自にカスタムしたヘッドフォンミックスを受信できるだけでな く、複数の部屋を同時に使用できるようにして、それらのミックスを他のスタジオ 内のヘッドフォンに送ることもできるのだ。また、RedNet A16R 16チャンネルアナ ログインターフェースとRedNet D16R 16チャンネルAES3インターフェースは、デジ タル／アナログ信号の両方を、施設内でシームレスにネットワーク化することがで きる。さらに、RedNet HD32R 32チャンネルHD Danteネットワークブリッジによっ て、施設内の全Pro Toolsシステムのスタジオ間でのやり取りを可能にする。「ここで最も大事にしていることは、将来スタンダードとなるような設備を生徒た ちに提供することなんだ。プロオーディオ業界は、完全にネットワーク化された ワークフローに移行しているからね」とMcBrideは語る。「RedNetは、映画製作／サ ウンドテクノロジー用の施設全体で効率的かつ効果的なネットワーク・ソリュー ションをを提供してくれるだけでなく、生徒たちが卒業後に仕事現場で使用するよ うな、ネットワーク化されたインフラストラクチャーを学ぶことができる。だか ら、RedNetは真の意味で、唯一の正しい選択だったんだ」

バレンシア大学に設置されているFocusrite製品：

• 施設内の異なる部屋を介してカスタム・ヘッドフォンミックスのネットワーク化を 可能にするRedNet AM2ステレオオーディオ・モニタリングユニット（各スタジオ）
• RedNet A16R 16チャンネルアナログインターフェース
• 施設内でデジタル／アナログ両信号のシームレスなネットワーク化を可能にする RedNet D16R 16チャンネルAES3インターフェース
• 施設内の全Pro Toolsシステムのスタジオ間でのやり取りを可能にするRedNet HD32R 32チャンネルHD Danteネットワークブリッジ