iOSデバイスをメインにワークステーションを構築できるか?
2019.11.07
スタッフUKです。
前回まで、iConnect Audioシリーズを 「MacまたはPC+iOSで使用する」 際の魅力をお伝えしてきました。
でも最近では iOSデバイスのみで曲を作っていらっしゃる方も多いはず。何を隠そう自分自身も自宅で使用しているMacは、予算の都合で旧機種のまま使っているためOSが古いまま更新できず(仕事用のMacは新しいのに…)、また外出時も作業ができるメリットもあって、最近ではiPhoneで曲を作る機会の方が増えています。
実はiConnect Audioシリーズは、iOSオンリーユーザーのような自分であっても便利な機能がたくさんあるんです。
ライブ中の使用などで長時間使う場合、iPhoneやiPadの電池残量は大きな悩みの種です。Lightning端子はオーディオインターフェイスとの接続に使ってしまうため、インターフェイス使用中はiPhone本体は充電できないケースも多いかと思います。
iConnect AudioシリーズにiOSデバイスを接続
iConnect Audioシリーズならそんな心配は無用。このシリーズはiOSデバイス用I/Oの中でも、充電を行いながら使用できる数少ない製品です。カメラコネクションなど別途オプションを用意する必要もなく、通常のLightningケーブルまたは付属の専用ケーブルで、本体に接続したiOSデバイスに電源供給しながら使用可能。長時間の駆動でストレスなくお使いいただけます。(*iConnect Audio2+は別途専用電源アダプタが必要です)
iOSデバイスのタッチは優秀なので、それだけで楽器演奏できてしまうものも多いのですが、やはりリアルタイムで演奏するときなどは、鍵盤やコントローラーは必須です。
iConnect Audio4+は本体背面にHost端子を装備。MIDIコンプライアンス対応のMIDIキーボード、コントローラーならそのままその端子に接続して使える優れた機能です。
Host端子にMIDIキーボードなど、ご利用のコントローラーを接続できます。またHUBを使用してUSBポートの増設も可能です
またiPhoneや、Mac、PC以外にも、ハードウェアシンセをお持ちの方も多いはず。その場合には下図のような接続も可能です。
iConnect Audio4+のMIDI OUTとvolcaのMIDI IN、volcaのLineoutとiConnect Audio4+のInst入力端子を接続します
上記の接続で、iPhone上のDAWからMIDIを送信、シンセサイザーを操作し、シンセサイザーからの出力を、iPhoneのDAWで録音することができます。
iPhoneのDAWからMIDI情報を送信、それを受けてvolcaが発音し、出力した音声はiConnect Audio4+を通ってiPhoneで録音されます
もちろんMIDIキーボードからシンセサイザーを演奏し、その出力音を、iPhoneのDAWで録音することもできます。
MIDIキーボードの演奏情報を受けてvolcaが発音し、出力した音声はiConnect Audio4+を通ってiPhoneで録音されます
上のように、iConnect Audio4+を使うことでiOSでの音楽制作環境を、面倒なつなぎ変えなど行わずに、スマートに統合することが可能です。
今まではMac、PCでの楽曲制作がメインでしたが、デバイスは大きく進歩し、今ではモバイルデバイスでも十分に作曲を行うことが可能になりました。以前までの記事でご紹介した通り、iConnect AudioシリーズはMac、PCとの連携はもちろん行える上、iOSデバイスだけで作曲を行うユーザーであっても、出先では手軽にiPhone一台で、自宅ではiPhoneをベースとした少し大掛かりなワークステーションを構築することが可能になります。
今までiPhoneだけで作曲していて環境のアップグレードを考えている方、Mac、PC環境からiOSデバイスに環境をシフトしようとしている方も、この記事が後押しとなってもらえれば幸いです。