コンピューターとiPadでDAW環境を共有できるか?
2019.09.12
スタッフUKです。
自宅では長らくMacを中心とした機材を揃えていて、コンピューターにオーディオインターフェイスと、MIDIキーボードをUSBで接続して使用しています。そのため今まではiPadなどの外部機材の音声を取り込む際には、オーディオインターフェイスのアナログインプットにケーブルを接続して取り込む…という作業を行なっていました。
前回の記事でも触れましたが、最近は高品位なiOSアプリが増えてきたこともあり、出先などでアプリを使う機会が増えてきました。そうなるとiOSアプリを使いたい時に毎回、インターフェイスを用意して、キーボードをつなぎ替えて、オーディオケーブルを接続して録音する…という作業は億劫になってきます。
何より思いついた時にすぐレコーディングできる、というのは創作活動で重要です。そんなとき機材のつなぎ替えなどの手間を大きく省いてくれるのが、iConnect Audio4+です。
今回はLogicを立ち上げたMacと、animoogを立ち上げたiPadを接続、さらにUSB接続のMIDIキーボードを接続します。
背面にあるHost端子にMIDIキーボードを接続します
iConnect Audio4+には背面に”Host”と表記された端子があり、ここにMIDIキーボードを接続すると、iConnect Audio4+に接続された全てのデバイスにMIDI信号を送ることができる(演奏できる)ようになります。
MIDIキーボードで演奏したMIDI情報は、Mac、iPad両方に送られます
この状態でMacの音源の演奏もiOSのアプリの演奏も両方ともに行うことができます。
また前回の使い方の応用として、MIDIキーボードでanimoogを演奏し、その音声をそのままLogicで録音する…といったことも可能に。
MIDIキーボードでanimoogを演奏し、出力されたオーディオ情報をLogicで録音。
実際録音されたオーディオ情報はiConnect Audio4+のラインアウト、またはヘッドフォンアウトから確認できます
このようにiConnect Audio4+を使えば、私の自宅のようなMacを中心としたDAW環境に新たにiOS環境を追加したい場合に、面倒な機器のつなぎ替えなどを行わなくても、MIDIキーボードもモニタースピーカーも、元の環境をそのまま共用できます。
Macで使用しているDAW環境をそのままiPadでも使用できます
さらに前回の記事で紹介したように、MacのLogicからiOSアプリをプラグイン音源、エフェクトとして使用することも可能。大規模なシステムを組み込むことなく、シームレスにMacとiPadを使用して作曲環境を整えられます。
いかがでしょうか。iConnect Audio4+を導入することで一つのDAW環境をそのままMacでもiOSでも使用でき、さらに2つのデバイスを連携してお使いいただけることがお分りいただけたかと思います。
Vol.0から3回にわたり、MacとiOSの連携を中心にお伝えしてきた本連載。次回は趣向を変えて、iConnectivityの別製品をご紹介する予定です。