2020.09.04
作曲を始めて慣れてきた、友人からこんな話をされました。
「ボーカリストと一緒に作曲した時にキーを変更して、コードが変わるとすぐに構成音が出てこなくて苦労した」
アーティストとリアルタイムでやりとりしながら作曲する場合、流れを崩さないスピーディな対応が必要とされます。普段の作曲でも、キー、スケール、コードをスムーズに使いこなすことで作業が効率的になり、楽になります。
音楽理論を勉強して理解していたとしても、キー、スケールに対してどのようなコードが使用できるのか、その構成音をとっさ把握するのは最初なかなか難しいですよね。楽器の経験がない方は、なおさらです。
今回は、そのようなキー、スケール、コードの悩みを解決してくれるソフトウェア音源をご紹介します。
新進気鋭のメーカーROLIが開発するROLI Studioは、作曲するにあたって便利で多彩な機能を搭載しています。どんな機能で作曲を助け、楽曲のクオリティを高めてくれるのか、みていきましょう。
このSmart Chords機能を使用すれば、楽曲のキー、スケールを設定するだけで、様々なコードを指一本で鳴らすことができます。コードの構成音で悩むことはありません。スケールの選択肢には、一般的なmajor、minor、Harmonic MinorからチャーチモードのDorian,Phrygian等の5種、またJapanやRyukyu(琉球)といった一風変わったユニークなスケールなど全19種類が用意されています。。
ソフトウェアの画面上の鍵盤に、演奏しているコードの構成音が表示されるので、勉強にもなりますよ。
このArpeggeator機能は、作曲ビギナーからベテランの方までオススメです。まずは、SmartChords機能で設定したコードを指一本で押さえます。そして細かいことは気にせずにArpeggeator機能のパラメーターを思うがままにいじってみましょう。
こうすることで、どんどんフレーズが変化していきます。このランダム的に作られるアルペジエーターのフレーズを聴くことで、そこから自分の引き出しにはない、新たな発想を見つけられるかもしれません。
ROLI StudioのArpeggiatorはマルチレイヤー構成となっており、3レイヤーを重ねることで、より複雑で面白いフレーズを作成することができます。例えば、拍子(Rate)とステップ数(Hits:1ループ中に何回発音するか)の設定により、3/16拍子などのフレーズを作り出せます。各レイヤーのフレーズを、3/16拍子、5/8拍子、4/4拍子で発音設定することでポリリズムで深みある複雑なアルペジオフレーズを生み出すことができます。
ここまでの機能で、作曲の助けとなることがお分かりいただけたかと思いますが、ソフトウェア音源としてやはりサウンドクオリティは気になりますよね。
いくら作曲に便利だとしてもサウンドが、微妙だったら使いたくないですよね。でも安心してください。ROLI Studioのサウンドクオリティは、折り紙つきです。
実は、ROLI Studitoの音源には、ROLI が開発した「Equatar」と、Fxpansionが誇る2大シンセ「Cypher2」「Strobe2」という3種のソフトウェア音源からピックアップされたプリセットが内蔵されています。
さらに、このプリセットの音源に直感的にエフェクトをかけることができ、創作意欲が刺激される変化を加えることができます。
簡単ではありますが、ROLI Studitoの機能をご紹介させていただきました。
作曲支援となると、画面構成やパラメーターがややこしくて操作が難しくなりそうですが、そんなことはなく、とてもシンプルで悩まず直感的に使用できます。
そして、ROLI Studio PlayerはMPEに対応しているコントローラーと組み合わせて使うことでさらに便利で、高い表現力を発揮します。こちらは、また別な機会にぜひご紹介させていただきたいと思います。
作曲を助け、新たな発想を与えてくれるソフトウェア音源 ROLI Studio。皆さんにとっても強い味方になってくれることでしょう。作曲のお供に導入してみませんか。
ROLI
ROLI Studio
¥ 11,000(税抜)