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適切な音圧を稼いで、ミックスを魅力的に仕上げる

2011.10.19

スタッフHです。

ムービーつき好評連載中のSonnox QuickTips。第8回となる本日は、Sonnox Oxford製品の中でも人気のOxford Limiter。マスターチャンネルに使ってもよし、バスにインサートしてステムミックスのコントロールにもよし、人気のリミッター/マキシマイザーです。

私は楽器店さんやイベントスペースなどでこういったマスタリングツールのセミナーを開催する事が多いのですが、多くの方が「マスターリミッターにとりあえず突っ込んだだけ」のまま使用されているようで、その方々は「思ったようなサウンドに仕上がらない」と悩みを抱え、セミナーに参加してくださっているようです。

よりよいミックスに仕上げたつもりなのに、マスターリミッター(コンプ)をインサートしたとたんに大幅に音が変わってしまう。せっかく自分好みのミックスに仕上げたのに、イメージと違う音圧がでてしまう、といった悩みをお抱えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Oxford Limiterは、マスタリングリミッター/コンプにありがちな「潰された感」が非常に少ない事も人気のポイント。滑らかなマキシマイズから、パワフルなロックサウンドまで、どんなジャンルにも対応できる柔軟さが魅力。

また、Oxford Limiterには、同社のinflatorに似た「倍音コントロール」のファンクションも備えています。これにより、自然なマキシマイズをさらに一歩魅力的なサウンドに仕上げる事ができるようになるわけです。

ではでは、本日も3分半ほどのムービーです。Oxford Limiterを持っていなくとも、マスターリミッターでどれくらいの音圧を稼げばよいのかの参考になるかと思います。

 

ビデオのスタートはソフトなアコースティックギターの弾き語りから。

Oxford Limiterがオンになった瞬間に、ふわりと持ち上がるギターの空気感。ギター本来のふくよかさもぐっとアップしますね。音圧を稼ぐリミッターにありがちな息苦しさもなく、本来の迫力を素直に取り戻しているような気もします。

Oxford Limiter最大の魅力は、画面右側にある「エンハンス」スライダー。上でも書きましたが、このスライダーをあげる事によって、ソースの倍音を絶妙にコントロールし、単なるリミッティングでは産まれない「迫力」「魅力」を引き出してくれるのです。

次はオーバードライブのかかったヘビーなベースと、ビッグで迫力あるドラムのリズム隊トラック。Oxford Limiterはマスターのみならず、このようなステムミックスのバスリミッターとしても有効です。

さきほどの落ち着いたアコースティックギターに比べ、なんとも激しい曲調ですが、Oxford Limiterがソースを選ばず使えるのがお分かりいただけると思います。Oxford Limiterが入るだけでリズム隊のコンビネーションが一段あがったような一体感がありますね。エンハンスでは全体の迫力もさることながら、スネアの存在感がさらに増してくる効果が得られています。

最後のドラム、ベース、ギターのアンサンブルでは、Oxford Limiterがいかに透明でソフトなリミッティングができるかが分かります。SOFT KNEEでリミッティングを滑らかにしてあげることで、息苦しさをさらに軽減しつつ、しかし全体の適正な音圧感、適正な迫力が得られました。


マスタリング(リミッター)は、曲の最後の仕上げとして大切な作業です。ここの作業がおろそかになってしまうと、せっかく時間をかけたミックスそのものがまるで無駄になってしまいます。せっかくの曲ですから、適切な音圧で仕上げたいですね。

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