これ1個で何個分?! 圧倒的に作業効率のよいコンプ
McDSP 6030 Ultimate Compressorの良さと究極(Ultimate)な部分をご紹介
2011.09.09
スタッフHです。
本日はこのMcDSP 6030 Ultimate Compressorの良さと、究極(Ultimate)な部分をちょっとご紹介いたしましょう。
みなさま、日々ミックス作業を行う上で、コンプは必ず使いますよね(もちろん、そうじゃない方もいらっしゃるかとは思いますが、まぁここはそういう前提でご覧いただけると幸いです...)?
本ブログをお読みくださっている多くの方が、いくつかのコンプを持っていらっしゃり、その都度サウンドに合わせて使い分けられている事と思います。
私なんかはかなり優柔不断なものですから、こんなシーンが度々あります。
お、このキックにはスピード感が欲しいから、あの◯◯系のコンプを使ってみよう……うーん、なんか違うな。ここは素直にクセのないあのコンプに差し替えてみて……やっぱり味気がないな……ここはひとつ、先日購入したばかりのあのコンプを使ってみて…違うなぁ。
この間、何度となくプラグインのインサートを切り替えます。最近はCPUパワーの大きいマシンも多いですから、プラグインの起動に何十秒もかかる事はないかもしれませんが、それでもやっぱり別プラグインのインサートには、ある程度時間がかかります。
チリも積もればなんとやら。この切替が「サクッ」とできたら、どれだけ作業効率が上がるでしょう。
McDSPが長年のコンプレッサー研究の末に創りだした6030 Ultimate Compressorは、そうした悩み、無駄からみなさんを解放する「究極」のツールになるかもしれません。
6030 Ultimate Compressorには、まったくキャラクターの異なる10個のコンプレッサーが入っています。そして、プラグインの中でクリック1つでそのキャラクターを切り替えられるのです。見た目がランチボックスっぽいのもいいですね。
スレッショルドとレシオ、アウトプットゲインを絶妙に設定し、同じ設定のままで各種のコンプを比べる事もできます。歴代のコンプから溢れる「匂い/味わい」を聴き比べながら最適なコンプを選べる、というわけです。
肝心のCPU負荷は?
どんなにいいコンプでも、1個使っただけでCPUメーターが振りきれてしまうようなものでは意味がありませんね。6030 Ultimate Compressorはどんなものでしょうか。
下の画像をご覧ください。
使用したマシンは数世代前のMacBook Pro(thunderbolt非搭載のマシン)。2.66 GHz Core i7。まぁ、非力なマシンではありませんが、今やCPUパワーだけならMac miniですらスゴイですもんね…。
セッションは24モノトラック + マスターフェーダー全てに6030 Ultimate Compressorをインサート。ホストはProTools 9。オーディオインターフェイスはMetric HaloのULN-2 2dを使用し、48kHz/24bitセッションでバッファサイズは512に設定。
この状態で再生を続けましたが、画像の通り約4%前後。この圧倒的なCPU効率の良さも、McDSPの特長です。
サウンドはさすがMcDSP、の一言。あるモジュールは少々かかりすぎくらいにかけてもガッツのあるサウンドになり、またあるモジュールはピアノやストリングスにうっすらかけると絶妙なフレーバーを醸し出し、別のモジュールは…
いやいや、きっと皆さま聴き比べていただくと、「これはアレに使いたい」とイメージが湧き出てくることでしょう。