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KNOCK OUT MONKEY w-shun meets BIAS MINI Guitar

2019.04.05

「最初はMarshall '69 SuperLeadを改造して、もっとハイゲインなアンプを作ろうと思ったんですよ」

そう話すのは、人気バンドKNOCK OUT MONKEYのフロントマン、w-shun。彼が導入したアンプヘッドは、Positive GridのBIAS MINI Guitar。ホームスタジオではDAWを使った制作も行い、ライブではどんなバンドよりも熱いパフォーマンスでオーディエンスを魅了する彼がBIASに魅了された最大の理由は「コピーではなく、自分好みにギターアンプを改造」というコンセプトだったという。


コピーではなく「改造」そのコンセプトが好き

MI

BIAS MINI Guitarを導入してくださったそうですが、Positive Gridというブランドは以前からご存知だったのですか?

w-shun 氏
(以下 w-shun)

はい、曲作りやレコーディングで使うプラグインのアンプシミュレータをいろいろと試しまくっている時期があって、僕らの曲ってラウドな低音寄りのものからハイエンドがキラっとしたものまで差が大きいので、幅広く対応できるようなものが欲しかったんです。そのとき気に入ったのがソフトウェア版のBIAS Amp(V1、現在はV2にアップグレード)ですね。質感や出音だけでなく、機能的な面もすごく気に入りました。

MI

きっかけはソフトウェア版のBIAS Amp。どのようなところを気に入って下さったのでしょう?

w-shun

「アンプを改造する」というコンセプトですね。僕の周りでも実際のアンプを改造・モディファイして使っている人が多くて、改造アンプって面白いな、気になるなと思っていたタイミングだったんです。BIAS Ampはそれがソフト上でできるってのがいいなと思って。

MI

実際のアンプを改造するとなるとなかなか敷居が高いですが、BIAS Ampなら「よくある改造」から「現実にはあり得ないようなパーツの組み合わせ」まで好みのままアンプを作ることもできます。

w-shun

ハイゲイン系のアンプって立ち上がりのスピードが遅いものが多いものですが、例えば「Mesa/Boogieをベースにしつつ、スピードの速いアンプ」とかも好みのままに作れてしまう。バッキングに徹したいとき「Marshallだけどもっとガッツあるローが出るもの」みたいな改造をするとか。いろんなエフェクターを駆使して音を作るよりも、まずはアンプで好みの音が出てくれるということが僕には魅力として感じました。

MI

ソフトウェア版のBIAS Ampを先行してご愛用いただいていましたが、今回そのハードウェア版となるBIAS MINI Guitarも導入いただきました。これはどういった経緯で?

w-shun

直前に回っていたツアーで使っていた真空管アンプの調子が悪くなってしまったのがきっかけですが、そのアンプも結構長い間つかっていたし、僕たちは移動も多いから仕方ないかなと思っていたんです。そこでこいつをメンテに出すか、それとも新しいアンプにチャレンジしてみようか検討をしていて、BIASだったらソフトウェア版も使っているし、今のタイミングでBIAS MINI Guitarを導入することが今後のためにもなるかなと思って導入しました。

MI

もともとw-shunさんがお使いになられていたアンプから比較すると、驚異的なダウン・サイジングですね!

w-shun

僕たちのバンドは機材も多いので、これは本当に重要ですね(笑)こんなに小さいのに全く不足もないし。もしも移動先のライブハウスにBIAS MINIがあれば、持ち込みすらいらないという。iPadとかiPhoneを持っていけば「自分が自宅で作ったアンプを持っていった」ことになる。

MI

BIAS MINI Guitar以外にも他社から優れたデジタル・アンプはリリースされていますが、その中でBIAS MINI Guitarをお選びいただいた理由は?

w-shun

実は僕らのバンドのもう一人のギタリストが他社製のデジタル・アンプを使っているので、その良さも理解しています。でも僕がBIAS MINI Guitarを選んだ理由は「機動力」ですね。さっきも言った通りiPhoneとかiPadさえ持っていけば、どこへ行ったって「自分のアンプ」が使える。電圧の異なる海外でさえ問題ない。

MI

BIASはソフトウェア版、iOS版、そしてBIAS MINI Guitarのハードウェア版の全てのプラットフォームでセッティングを共有できますからね。

w-shun

それから、実際のアンプやエフェクターを「コピーして」ということにはあまり魅力を感じなくて、BIASシリーズのようにアンプを「改造する」というスタンスが僕としては魅力でした。ライブ現場で鳴らしてみて、ちょっと鳴りが違ったらリハの段階ですら「改造」してそのハコ(ライブハウス)に合うようにチューニングできますしね。「コピーの作業」に時間を費やすこともないから圧倒的にスピード感が違いますよ。

MI

実際にライブで使ってみて、音質や音量などはいかがでしたか?

w-shun

もうバッチリでしたね。パワーアンプも300Wあるから十分。マスターボリュームつまみをプッシュするだけでラインアウトの音、キャビに送る音、ヘッドフォンアウトの音、それぞれのボリュームをサクッと調整できるのもすっごい便利です。見た目やつまみはギターアンプと一緒だからステージでも慣れた感覚で使えるし、これなら「デジタルアンプ使いたいんだけど、機材に詳しくない」って人でも迷わないでしょうね。


気分的には「ゼロからアンプを作ってる」感じ

MI

導入されてからどんな「カスタム・アンプ」を作りましたか?

w-shun

うちのギタリストがMesa/Boogieを使ってるので、音のキャラクター的にぶつからないアンプを作りたいと思って、最初はMarshallの'69 SuperLeadをベースにもっとハイゲインでスピード感のあるMarshallを作ってみたのですが、Mesa/Boogieとの鳴り合わせを考えて、今はOrangeを改造したものを使っています。

MI

実際のOrangeアンプはこれまで使ったことがあったのですか?

w-shun

いや、これが使ったことがなかったんですよ。BIASで初めて鳴らしました。自分で改造したOrangeなのでMesa/Boogieとの相性もよくカスタマイズできましたね。さらにもう一種、ENGLを「さらにドンシャリに」したような改造アンプも作って、曲によって使い分けようと考えています。アンプヘッドをライブ中に曲に合わせて替えて使えるなんてことができるようになったのは最高ですよね。

MI

デジタルアンプ、しかもBIASならではですね。

w-shun

それにクリーンからクランチあたりの音もすっげえ綺麗。クリーンやクランチってヘビーな歪みよりも難しくて、「乾いたクランチ」から「ファットなクランチ」までの間にも、ギタリストの数だけ好みや違いがありますよね。そこも突き詰められるのが改造ならではの良さ。僕はMatchlessをベースにして自分好みのクリーンやクランチを作っていますが、BIASはモデリングが優秀で種類も豊富だから、音を作ってて楽しい。

MI

楽しんで製品を使っていただけることは、BIASにとって何より嬉しいことです。

w-shun

アンプシミュレータを使ってるというよりも、ギタリストのいいオモチャを使ってる感覚に近い(笑)いじり倒してパーツ付け替えて、パーツの挙動を調整してひたすらに楽しんじゃってますね。気分的には「ゼロからアンプを作ってる」感じ。ライブだけじゃなくて、次回作からはレコーディングでもガンガン使っていきたいですね。

MI

ぜひ。BIAS MINI Guitarはギターにもベースにも隔てなくお使いいただけますので、レコーディングでも活躍すると思います。

w-shun

実は、リリースしたアルバムのデータをもう一回開いてみて、ギターだけでなくベースにもソフトウェア版のBIASを使ってみたら、どちらもものすごくいい印象だったんですよね。ベースってレコーディングのときとライブの時ってハコによって全然音が違ってしまうものですが、BIASならレコーディングの時に使ったアンプをそのままライブに「持ち出す」ことができますよね。BIASはソフトウェア版もハードウェア版も、どちらも今後大活躍しそうです。

ソフトウェア版で作ったり改造したりした「アンプ」をライブハウスででっかい音量で鳴らすと、すごい気持ちいいですよ。この体験ができるのは、BIASだけですね。

MI

ありがとうございます。次回作完成のおりには、w-shunさんカスタマイズのカスタム・アンプもぜひご紹介ください!


KNOCK OUT MONKEY

“神戸の暴れ猿”の異名を持つ4人組ロックバンド。

様々なジャンルを貪り食うミクスチャーロックの精神性と、激しさの中に日本人特有のキャッチーさを兼ね備えた楽曲、日本語に重きを置いた感情剥き出しのリリックが特徴。
これまで数々のフェスに出演し、国内、国外のアーティストと共演を重ねてビルドアップされた圧巻のライブパフォーマンスは必見。自らを鼓舞しオーディエンスを狂喜乱舞させるw-shunのカリスマ性と高い演奏スキルを持つ演奏隊が創り出すライブ空間は是非現場で体感してほしい。

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