2023.08.22
制作やDAWなどを使って行うLiveなどでは今や必需品と言っても過言ではないヘッドフォン。都心部に限っては、モニタースピーカーを使っての制作よりもヘッドフォンを使って楽曲制作を行っている人の方が多いのではないでしょうか。
さらにDJやDAWを使ってのLiveを行うにあたってもヘッドフォンは必需品です。 プレイする場所によっては、モニターがなく、自分が実際どんな音を鳴らしているのか確認できない現場も多数あります。そんな時にプレイヤーの強い味方になってくれるのもまたヘッドフォンなのです。
今回は40年以上の歴史を誇るFocal社が打ち出す、PROレンジのヘッドフォン「Clear MG Pro」と「LISTEN PRO」を紹介させていただきます。
Clear MG Proは、Focal Professionalがリリースした最上級のオーバーイヤーの開放型ヘッドフォンです。前作のClear Proと同じく「M」字型のインバーテッドドームのドライバーを搭載しています。
「M」字型のインバーテッドドームを採用することで、超高域の共振を抑制し、低音から高音まで正確に音源を再生し、素晴らしいダイナミクスを提供することができます。
前作のClear Proから、ドライバーに使われている素材をマグネシウムだけにすることで、素材自体の軽量化を実現し、今までにないほどの付け心地の良さを実現するとともに、ドライバーの硬質化を図り、物理的な歪みや共振の抑制を極限まで押さえ込むことに成功しました。
ドライバーの素材は「硬くて軽いものがベスト」と言われています。それは、余分な共振を極限まで抑え、原音に忠実な高い解像度を実現するためには欠かせないエッセンスなのです。
機構面では、新しい「ハニカムグリル」を採用。外部イヤーカップの開口部はClear Proからさらに広くなり、空間と音場のイメージをよりつかみやすくなりました。
内部の「M」型グリルは、スピーカー・ドライバーのカーブに沿って設計されており、より正確な高域再生を実現します。 さらには、ヘッドバンドとヨークのデザインにより、ヘッドフォンが頭全体にフィットし、つけていることを忘れてしまうような付け心地を実現しています。
自然なサウンドとストレスフリーな装着感により「ヘッドフォンの存在を忘れてしまう」Clear MG Pro。ぜひその完成度をお楽しみください。
Listen Proは、Focalの専門的技術が凝縮されたオーバーイヤーの密閉型ヘッドフォンです。 音楽制作における必須の作業ツールであり、Focalの目指すプロフェッショナル・ヘッドフォンにおける先駆者となる製品です。
開放型と違い外部の音を遮断してくれるので、スタジオでの制作活動から現場でのプレイまで多くの場面で活躍してくれる優れたヘッドフォンです。
Focal社が6年以上の歳月を注ぎ開発した技術をヘッドフォンに落とし込み、独自のコーンを開発。高品位なサウンドと素晴らしいダイナミクスを実現しました。そのトーン・バランス、全帯域にわたる再現力、精度の高さは、モニタリングの品質をそのままヘッドフォンへ移し換える、力強い味方となるでしょう。
装着面でもヘッドバンドの柔軟性やイヤーパッドの品質は言うまでもなく、素晴らしい体験を提供してくれます。
ヘッドフォンにも「開放型」と「密閉型」の2つのタイプが存在します。
まさに今回紹介したClear MG Proは「開放型」、Listen Proは「密閉型」のヘッドフォンです。
開放型は、ドライバーユニットを覆うハウジング部分の背面にメッシュ構造を採用しているのが特徴です。 ドライバーユニット内が密閉されていないため、音がハウジング内にこもりにくく、自然な広がりを感じやすいのがメリット。さらに軽量なのも特徴で、長時間の装着にも耳や首などが疲れにくい設計になっています。
音が適度にハウジングの外に逃げるようになっているため、よりスピーカーに近い感覚で聴くことができ、ミキシング・マスタリングにおすすめです。
一方、密閉型は、ハウジング部分が完全に密閉されているため、中の音が漏れにくく、外の音を遮断してくれるメリットがあります。密閉されている分、迫力のある低域再生が可能なのも特徴です。DJやPAなどの現場で、周りの音もかなりの音量でなっている状況で、特定の音をチェックしたいとき、DJで次の曲を確認したい時には密閉型のヘッドフォンの方が適しています。
ヘッドフォンと一言で言えど、使う用途によって選択肢の幅が出てきます。
Focal社が自信を持ってリリースしている「Clear MG Pro」と「Listen Pro」を揃えることで、スタジオでの音楽制作者〜現場でのプレイヤーまで、幅広いニーズに答えることができます。状況や場所によってヘッドフォンを変えてみることで、作品やライブパフォーマンスのクオリティをより一層上げていきましょう。