Pro Tools 12.2 リリース！ Pro Tools Duet & Quartet がさらにパワーアップ

Pro Tools Duet & QuartetによるNativeでの制作環境がさらに進化

2015.09.25

先日発表・リリースされたPro Tools 12.2。従来はHD版だけに用意されていた機能がNative版にも搭載され、Pro Tools Duet & Quartetによる制作環境も大きな進化を遂げました。

Native版Pro Tools 12.2 で追加された気になる機能

・VCAマスター機能

大型コンソールの操作性をPro Tools 上で実践し、ミックスにおける柔軟性がより向上しました。グループを統合管理し、VCAフェーダーをアサインすればグループ内の各フェーダーバランスを個別に操作することも可能となり、煩わしいグループのオン/オフ切り替えが不要になります。

・ディスク・キャッシュ機能

十分にメモリ（RAM）を搭載したマシンならば、この機能は見逃せないものになるでしょう。セッション内のクリップ・データをRAMに展開・再生することで、ハードディスクのスピードに依存せず、より大規模なセッションにも対応できるようになります。

・17種類のメーター表示機能

ユーザーからの要望が高かったアドバンスド・メータリング、VUや、PPM等、17種類のメーターを搭載。プロフェッショナル・スタンダードに対応し、制作現場に求められるメーター監視がNative環境でも可能になりました。

・17種類の年間プラグイン特典

Pro Tools年間アップグレード／サポート・プランには、従来のPro Toolsの最新アップデート、サポートの提供に加え、Spaceコンボリューション・リバーブやEleven Rackに搭載されている16種の新しいストンプボックス型エフェクト・プラグインの年間サブスクリプション・ライセンスが付属します。

年間プラグイン対象モデル

BBD Delay Black Op Distortion Black Shiny Wah Black Spring
CI Chorus/Vibrato DC Distortion Flanger Gray Compressor
Green JRC Overdrive Orange Phaser Roto Speaker Studio Reverb
Tape Echo Tn+Knob Fuzz Vibe Phaser White Boost
Space（旧TL Space）

今回のバージョン・アップでPro Tools Native版の機能、パフォーマンスはHD版に限りなく近づいたと言ってもいいでしょう。

HDクラスの機能、パフォーマンスを実現した Pro Tools 12.2。最高の「音」を提供するApogee製I/O。さらに豊富になったプラグイン群。Pro Tools Duet、Pro Tools Quartetはみなさまの音楽制作をより楽しく、快適な環境を提供するバンドルに成長したとも言えます。

実は...永続ライセンス版が付属するPT Duet/Quartetは生産完了となりました

Pro Tools のライセンスは使用期限が無い「永続ライセンス版」と、1年間ごとに更新料を支払いライセンス期限を延長する「サブスクリプション版」がラインナップされています。

今後（2015/09/25現在）Avid社から出荷されるPro Tools Duet及びQuartetにバンドルされるライセンスは「サブスクリプション」版のみとなり、永続ライセンス版は在庫限りとなります。本記事最後に記載している取り扱いディーラー、またはMIオンラインストアが持っている在庫限りで終了となります。

2015/10/1よりサブスクリプション版はさらなる値上げがアナウンスされているので、永続ライセンス版はより価格以上の価値があるものと思ってもらえれば幸いです。