一風変わったこの組み合わせ、何ができるのか?今回はこちらを解説いたします。
2015.10.01
11月30日まで行われているSymphony I/O SPECIAL BUNDLE PROMOTION。
2つのラインアップで展開されておりますが、「DiGiGrid DLIバンドルはオーディオインターフェイス2台のセット?」というお問い合わせをいただきます。
一風変わったこの組み合わせ、何ができるのか?今回はこちらを解説いたします。
まず、Apogee Symphony I/O。ご存知の方も多いと思いますが、AD/DAコンバーターのメーカーとして25年以上、第一線で活躍しているメーカーです。DAWはもちろん、デジタルオーディオ業務機の黎明期から、その音質で非常に定評のあるメーカーです。
Symphony I/Oはフラッグシップとなる製品ですが、USB Audio I/O、スタンドアローンのAD/DAコンタバーター、そしてAvid Pro Tools用の互換I/Oとして様々な用途に対応しています。
一方の DiGiGrid DLIはイーサネットを使用したネットワークI/Oとして、既存のI/Oとは少々異なった仕様で新風を巻き起こしています。
これまでスタンダードであったFireWireやUSBは、基本的に一台のコンピューターでの使用となっており、また、I/Oを追加したい場合も増設は難しいものがありました。異なるメーカー同士の複数台接続はもちろん、同一メーカーでもクロックの取り回しや安定性など、もう少しインプットが欲しい、などといった場合も買い替えが殆どだったのではないでしょうか。
DiGiGridシステムはイーサネット端子を使用した接続方法で、コンピューターのネットワークと同様に、対応I/Oを自由に増設することができます。さらにI/Oだけではなく複数のコンピューターを接続してI/Oをシェアすることができるのです。
という訳で、このバンドルの組み合わせは”高音質なハイエンドI/O” に ”自由度の高いオーディオ・ネットワーク・システム”の両方を実現するシステムなのです。
DLIはPro Tools専用のI/OであるDigiLinkポートを備え、Symphony I/Oも同様に備えております。これらを接続してDiGiGridネットワークシステムにSymphony I/Oを組み込みます。
以上はごく一部で、組み合わせによる実際の用途は無限大です。
また、最近はコンピューターの高速化に伴い、各搭載端子も変わってきました。残念ながらFireWireを搭載する新製品は皆無となってしまい、ケーブルの入手も含めだんだんと終息に向かっているのを感じます。
DiGiGridの使用するイーサネットは、最もコンピューターのハードウェアに密接した端子となっており、ネットワークという概念が無くならない限り(ほぼないでしょう)、搭載し続けるかと思われます。(** Wifiのみの機種もありますが、USBやThunderboltなどで比較的容易に増設できます)イーサネットケーブルは、最悪100円ショップでもケーブルも購入できますし(Cat5e以上)、自作も含め、長さ、形状も安価で豊富です。
また、入出力が不足して新しいオーディオI/Oを購入したい場合、これまで使っていたI/Oが使えなくなるのも、もったいない話です。
これらの不安、不満も払拭できるシステムではないでしょうか。
最先端の機能と高品位の音質の両方を兼ね備えたバンドル、是非ご検討ください。