2024.01.26
NAMM 2024で発表されたGenesys G3Dシステムは、世界初のオブジェクトベースのハードウェアおよびソフトウェアプラットフォームであり、コンソールから直接三次元的なアナログミキシングが可能です。
Dolby®とNeveの協業は長年に渡ります。両社の密接な協力のもと開発されたDFC3Dは映画制作でDolby Atmos 制作を牽引しました。そして再びDolby®との密接な協力のもと、NeveはDolby Atmosテクノロジーをリモートで制御できる、初のスタジオコンソールを開発しました。
Genesys G3Dを使用して、音楽制作を三次元のDolby Atmos空間に拡張できます。 Genesys G3Dでは、アナログコンソールオーディオのオブジェクトベースのミキシングが可能で、118のオブジェクトのメタデータを複数の方法で制御できます。
新しいSSDベースの64ビットコンピューターシステムなど、革新的なハードウェアアップグレードが行われています。また G3Dシステムの中心にある新しいG3Dモニターパネルには30セグメントのLEDヘイローがあり、一目で3D座標を把握できます。
Neve GenesysはDAWベースのプラグインオートメーションの進歩に力を入れてきました。新しいG3Dシステムは、Genesys Control Pluginに3D位置パラメータを追加することで、DAW内からオブジェクトオートメーションを可能にし、この機能を拡張しています。
G3Dシステムの完璧なDA変換は、Neve StarNet ADA16をG3Dシステムからリモートで制御でき、コンソールから直接Dolby Atmosスピーカーレベルを操作できます。 バイノーラル・ヘッドフォン・レンダリングは、Genesysの内蔵ヘッドフォンアンプに出力され、Dolby Atmosシステムをコンソールに統合し、外部機器の接続は不要です。
Genesys G3Dハードウェアは、Dolby Atmos Rendererのための新しい専用のソフトウェアコントロールを装備しています。 ソフトウェア機能を触覚的なハードウェアコントロールに統合することで、コンソールからDolby Atmos Rendererを効率的に制御できます。
「Genesys G3Dシステムは、過去数年間チームが取り組んできた中でも最もエキサイトな製品の一つです。 Genesysはすでにスタジオ市場で画期的な製品でした。しかし、デジタルコントロールの専門知識を注入することで、再びこの領域で革新を起こすことができました。オーディオプロフェッショナルがDolby Atmos for Musicのフロンティアに進出するのに役立つ、強力な新しいシステムです。」
製品ページ:近日公開予定
6x16アナログ・ラインレベルAD/DA コンバーターは、Dante® audio-over-IPネットワークにシームレスに統合され、アナログ変換に革命をもたらし、レコーディング・スタジオ、ライブ・サウンド会場、放送/ポスト・プロダクション・スタジオに比類なき汎用性を提供します。
StarNet ADA16は、忠実で透明感のあるサウンドを生み出すように設計されています。周波数特性は可聴域をはるかに超えており、マスタリング・グレードのA/Dコンバーターを搭載し、119dBFSのダイナミック・レンジを実現します。またヘッドルームを+18、24 、 26dBuから選択できるダイナミック・レンジ122dBFSのD/Aコンバーターを搭載し、あらゆるデジタル入出力に対応します。
StarNet ADA16は、最新のクリスタル・クロッキング・システムとジッター除去DACチップを採用し、プロフェッショナルなスタジオ環境における理想的なマスタークロックを実現しています。デュアルイーサネットポートにより、Dante接続時のネットワーク障害に対する冗長性を確保。また、複数のユニットをスイッチド・モードでデイジーチェーン接続することも可能です。
高い評価を得ている88Rコンソールに由来するADA16のアナログ出力ステージの周波数帯域幅は100kHzを超え、192kHzのデジタル・オーディオを忠実に変換します。この安定したゲインステージにより、信号を劣化させることなく長いケーブルを駆動することができます。
フロント・マウントのOLEDスクリーンによって、ネットワーク設定、サンプル・レート、ビット深度などに「一目で」アクセスできます。また、シンプルなメニューナビゲーションボタン と入出力LEDにより、16のアナログ入出力すべてを直感的にコントロールできます。
リモートコントロール可能な1073OPXの成功に続き、ADA16にもリモートコントロール機能を搭載しました。リモートミュートアプリを使用すると、ネットワーク上のすべてのユニットのアナログ出力をリモート・コントロールすることができます。また、このアプリは将来的なアップグレードも可能で、リモートコントロール機能をさらに強化します。
外部電源ユニットは効率的に熱を放散、内部コンポーネントを保護することで、StarNet ADA16を長期的に使用できるようにします。
「Neveの画期的な16x16アナログ・ラインレベルADアンプであるStarNet ADA16を発表できることを嬉しく思います。これにより16x16アナログ・ラインレベルAD/DAコンバーターがDante audio-over-IPネットワークにシームレスに統合されます。ADA16は、レコーディング・スタジオやライブ・サウンド会場において、汎用性を再定義するために設計されました。」
StarNet DM256はコンパクトでプロフェッショナルなユニットです。レコーディング・スタジオやライブ・サウンドにおけるフォーマット変換を再定義します。
StarNet DM256は、最大256チャンネルのDante®と256チャンネルのMADIを双方向に変換します。Dante IPコアテクノロジーの統合により、1つのイーサネット接続で膨大なI/O数を実現し、オーディオ・テクノロジーの新たなベンチマークとなります。
最大級のデジタルI/O数を誇るStarNet DM256は、4つのMADIポートで256チャンネルのMADI入出力が可能です。これらのポートは、デュプレックスMADI SCオプティカル接続、およびデュアルBNC同軸接続を備えており、プロフェッショナルな MADI規格に準拠しています。
StarNet DM256には、最新の低ドリフトクリスタル発振器とPLLが組み込まれており、あらゆるプロフェッショナル・スタジオ環境における究極のマスター・クロックとして位置付けられています。Dante接続は デュアルイーサネットポートを搭載し、冗長性を確保。また、スイッチモードではデイジーチェーン接続も可能です。
マキシマム・チャンネル・マッピング(MCM)機能を搭載したStarNet DM256は、ポートごとのMADI I/O割り当てのシームレスな多重化を保証し、サンプルレート切り替え時のセッションの整合性を維持します。フロントパネルに搭載のOLEDスクリーンは、重要なネットワーク設定、サンプルレート、ビット深度などに一目でアクセスできます。
StarNet DM256は外付けPSU設計により、効率的な放熱を実現。熱を効率的に放散し、内部コンポーネントを保護します。この設計上の配慮は、堅牢で信頼性の高いオーディオ・ソリューションを提供するというNeveのコミットメントを強調するものです。
「DM256は、フォーマット変換を再定義するだけでなく、次のような新しい基準を打ち立てます。広範なI/O機能、最新のクロッキング・システム、そしてユーザーフレンドリーな機能により、DM256はプロフェッショナル・オーディオ環境の新たなスタンダードとなるでしょう。」