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西川 進 “LOVES” Gamechanger Audio BIGSBY Pedal

2022.09.27

こいつは感情を表現してくれる

MI

- Gamechanger Audioはギター用ペダルブランドの中でもかなり異彩を放つブランドと思いますが、「感情直結型」の西川さんが気に入ってくださったことを非常に嬉しく思います。どういった経緯でこのペダルの存在を知ったのでしょう?

西川 進 氏(以下、西川)

実は、自分で調べて見つけたわけじゃなくて、Official髭男dismやSEKAI NO OWARIなどを手掛けるプロデューサーの保本真吾さんから教えてもらったんです。スタジオに持ってきてくれて「これ(Bigsby Pedal)西川さん絶対好きなペダルだと思うから、ちょっと使ってみてください!」と。

ペダルと言っても形が普通じゃなくて、見た目のインパクトがすごくて。保本さんがそう言うなら試してみようと思って音を出してみたら「一発ノックアウト」でした(笑)なんだこれー!みたいな感じで、しばらく試すのに没頭しちゃいました。

MI

- ペダルとしては奇抜なデザインですが、ギター好きならこれが「Bigsbyのアームだ」と気付きますよね。BigsbyのライセンスをもつFenderとの共同開発モデルです。「一発ノックアウト」とのことですが、どういったところが西川さんにとって強烈なインパクトでしたか?

西川

「リアルなアームのニュアンスが、なぜかペダルを踏んだだけで出る」これにつきますね。いかにも人間の手で動かしたアームのような音で、ものすごく自然。「こいつは感情を表現してくれるな!」と感じてしまって、僕はそういうペダルが大好きなんです。このペダルの中身は、デジタル処理なんですよね?

MI

- はい、見た目は非常にアナログですが、中では高精度のポリフォニック・ピッチベンドを行なっていて、単音だけでなくコード演奏を揺らすことも可能です。ご指摘の通り、実際のアームのように和音がバラバラにピッチベンドされるような印象を持ってもらえるはずです。中では複雑なことをやっていますが、ご覧の通りのシンプルデザインなので、ユーザーは何も気にせず踏みつけていただければOKです(笑)

西川

僕はデジタルっぽいものに拒否反応を起こしちゃうタイプで(笑)ピッチをコントロールというと、いかにもシンセ的な変化をさせるものは他にもあるけど、ああいうのはちょっと苦手なんです。でもBigsby Pedalのピッチの揺れ方はホント、人間味があっていいですね。

「実際のアーム使ったらいいじゃん」

MI

- 「リアルなアームらしい」と評価いただきましたが、本日お持ちいただいているGibson SGをはじめ、西川さんは実際のアームが搭載されたギターもお使いですよね。

Susumu Nishikawa LOVES Gamechanger Audio BIGSBY Pedal

西川

そうなんですよね。このペダルを最初に試して一気に惚れ込んだものの、冷静になって考えてみたら「いや、実際のアーム使ったらいいじゃん」みたいな発想に一瞬なりかけたんですけど、試せば試すほどBigsby Pedalでしか得られない効果があるなということに気付かされました。ピッキングもアーム操作もどちらも同じ手で行うわけなので、制限があるわけですから。

MI

- 手はピッキングに集中できるようになりますもんね。

西川

それから、ものすごく大きな理由として、実際のアームを使うとやはり多少なりチューニングは狂ってしまうので、ライブとかではなかなか使う勇気がなくて。

MI

- 性能のよいアームもたくさんありますが、それでも物理的に弦が伸び縮みしているわけですから、狂いも発生しかねませんよね。

西川

そうですね。それもあってあまりライブでは使っていなかったんです。でもBigsby Pedalならその心配もないですしね。

もう、自分の一部

MI

- 機能面で気に入られたところはありますか?

西川

アームみたいに細かく上下させるだけじゃなく、踏んだまま固定すると設定したスピードで揺れる設定ができたり、原音とブレンドできたりもする。これは実際のアームでは無理ですから。この音を聞いて「あ、こういうアレンジで使ってみたい」というアイディアも浮かんできますね。今までにない新しいペダルだなって思います。

MI

- そのコメントは、Gamechanger Audioのスタッフが何より喜ぶと思います。彼らは「今までにないものを作る」というところが開発の根幹にあるようです。西川さんおすすめのBigsby Pedalセッティングはありますか?

西川

あまり奇抜なセッティングにはしてないんです。1つポイントがあるとすれば、Bigsby Pedalと一緒に大袈裟なディレイをかけて、アンビエント系な音にするのがすごくいい。ちょうど一昨日もライブでこのセッティングを使いましたが、めっちゃトリップしちゃいましたね(笑)

MI

- この音の壁は強烈です。ライブ会場で聞いたら音に心酔してしまいそう(笑)Bigsby Pedalは西川さんのイマジネーションを広げるペダルになっているということでしょうか?

西川

そうですね。使うたびに新しい感覚をもたらしてくれるので、ついさっきも「あ、この使い方面白いな」みたいな発見があったくらい(笑)。弾きながら色々とアイディアが浮かんでしまうペダルですよね。奏法的に実際のアームではできなかったことが可能になるので、今まで聞いたことのないギターの音色やフレーズが生まれるかもしれないなって思います。

それと、さっきも話したけど何よりピッチ変化が「すごくアームっぽい」んです。デジタルのピッチシフター感が全くない。アナログよいうよりもなぜか人間味すら感じるんですよね。「このペダルはもう、自分の一部だ」って思います。

これをきっかけにGamechanger Audioの製品を色々と試しましたが、どれも個性的で面白い。新作が楽しみになるブランドですね。

Susumu Nishikawa LOVES Gamechanger Audio BIGSBY Pedal

プロフィール

Susumu Nishikawa

西川 進

「感情直結型ギタリスト」の名の元、 独創的かつ存在感のあるギタープレイで「西川進」という独自のジャンルを築き上げている。
作曲・編曲・サウンドプロデュースにも高い評価があり、レコーディングやライブともに 各方面から常に絶大なる支持を受けている。
バンドやソロ活動、さらには新人の才能育成にも精力的で次世代からの注目度も高い。


Gamechanger Audio

音楽エレクトロニクスにおける未知の領域を探索し、ミュージシャンとエンジニアの想像力を伸ばし、真の価値をもたらすデバイスを創造することを共通の目標に掲げ、スタートした会社です。あらゆる楽器でサステイン/ソステヌートを可能にするPLUS Pedalを筆頭に、音楽制作の方法そのものを変えるような製品を送り出しています。

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