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Staff Room:自分だけのピアノを作る、史上最高のピアノ音源登場!

2023.02.01

モデリングピアノ音源で人気のPianoteq。2022年末に最新バージョンとなるV8がリリースされました。

楽器の王様、ピアノ。音域、音量、音色、演奏形態など、あらゆる面から見てもこれは疑いのない事実でしょう。それゆえかピアノ音源のカテゴリーは世界中のメーカーから多数の製品がリリースされています。

ピアノ音源の"流派"は、大きく分けて2種類。実在するピアノをレコーディングしてサンプルをレコーディングする「サンプル方式(PCM)」と、もう1つはコンピュータ内で仮想のピアノを作り出す「モデリング方式」です。この記事で取り上げるPianoteqは、2006年のV1の登場から一貫してモデリング方式を採用してきたピアノ音源。今回のV7→V8では、核となるモデリングエンジンをかつてないレベルでアップデートしたことが話題となっています。

実際のピアノを鳴らしてレコーディングしたサンプル方式と、PC内部で仮想のピアノを作って鳴らすモデリング方式。ここではPianoteq V8リリースを祝してモデリングピアノの有利点ピックアップしてみましょう。

・ベロシティレイヤーに左右されない

サンプル方式の音源は、ベロシティの0〜127の中にいくつかのサンプルを配置します。全てのベロシティ値に対して1つの録音サンプルを用意できればベストですが、なかなかそういった音源はありません(レイヤーが多くなるほど、ロード時間やコンピュータの負荷増などの問題も起きます)。しかし、モデリングは仮想空間に造られたピアノをリアルタイムに「創り出して・鳴らして」いるので、全てのベロシティ値に対して違う表情を出してくれます。

Pianoteq 8

・時間軸でも変わる

実際のピアノでは、例えば音が一切鳴っていない状態で「真ん中のド」を弾くことと、左手でコードを鳴らした状態で右手で「真ん中のド」を弾くことでは、共鳴や音の響き方に明らかな違いがあります。Pianoteqはモデリングなので、この「時間軸で変わる音の響き方」もベロシティごとに違う表情を出します。

・ピアノの音を一番変えるものは?

ピアニストに聞くところでは、ピアノは「調律師によって、音や響きだけでなく、弾き易さまで変わる」と言います。Pianoteqを作っているModartt創業者、フィリップ・ギヨームさんは元々ピアノの調律師。ピアノの構造を知り尽くした人だからこそ、ピアノの表情を変えるために必要なパラメータがPianoteqには備わっています。それゆえポップスからクラシックまで幅広いユーザーに支持されているのでしょう。もちろんピアノに詳しくなくても大丈夫、プリセットは膨大に入っていますから。

・マイクの位置も自由自在

サンプル方式のピアノ音源は、もともとのピアノをレコーディング(サンプリング)したときに設置したマイクがあるのでマイクの種類や位置を変えることは不可能ですが、モデリング方式ならそれが可能です。Pianoteq 8は種類、位置、本数(最大5本)さらに角度までを自由に配置できます。

Pianoteq 8

・アレンジャー必要不可欠音源!

Pianoteqのメインはピアノ音源ですが、エレピ、クラビネット、鉄琴木琴、スティールパンやハンドパン、ベルなどの拡張アドオンが揃っており、いずれも質感で高い評価を受けています。さらにV8ではクラシックギターが追加。これらの楽器ももちろん新モデリングエンジンで自分カスタマイズが可能。アレンジャーの方、志す方には必携の楽器が揃っています。そして、上記したモデリングエンジンによる調整は、全てのアドオンで同様のカスタマイズが可能です。

Pianoteq 8
Pianoteq 8

・ロード体感ゼロ秒!

サンプルを読み込まないモデリング方式なので、プリセットの切り替えは一瞬。クリックと共に音色は切り替わります。このスピード感は、大容量サンプルを読み込む製品にはない大きな武器と言えるでしょう。高品位なピアノ音源が一瞬で切り替わるサマは、なかなか快適です。


Pianoteq V8に関しては、MIスペシャリストのシンガーソングライター、渡部絢也さんが音声サンプルつきの深掘りレビューをしてくださっています。ピアノだけでなく、アドオン楽器のレビューや打ち込み方Tipsまで充実の内容になっていますので、じっくり時間をかけてご確認ください。


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