USBマイクの枠に収まらないオールインワンなレコーディングシステム Lewitt DGT 650
2020.04.23
「手軽に高音質で録音したい!」
そう思う人たちが行き着く製品の一つに、USBマイクがあります。
パソコンにUSBで差し込むだけで簡単に高音質で録音ができてしまう優れもので、最近では、動画配信や制作などの需要に比例してどんどん注目度が上がってきていますよね。
歌や楽器のレコーディングでも、使用できるクオリティの製品も多々あり、下手に安価なマイクとオーディオインターフェイス、ケーブルを使用するより、簡単なセッティングで断然いい音で録音できてしまいます。
そんな、優れモノであるUSBマイクですが、不便なところもあります。
当たり前のことですが、USBマイクはマイク”音を集音する機器”として作られているので、マイク以上のことは基本的にできません。
例えば、ギターやベース、シンセサイザーなどHi-Zやライン入力の信号を録音したくても直接録音することはもちろんできないのです。
USBマイクを使用していて、ライン入力などの楽器を録音したい場合など、オーディオインターフェイスと組み合わせて使うための設定が面倒だったり、ソフトウェアによっては一々設定し直したり繋ぎ変えが必要だったりと、かなり手間です。
折角USBマイクで楽に録音できたのに、セッティングは面倒で機材は増えるし本末転倒ですよね。
しかし、そういった問題を1台で解決するUSBマイクが存在します。
オールインワン USBステレオマイク&オーディオインターフェイス Lewitt DGT 650
他USBマイクとの一番の大きな違いは、4つのモードを駆使することで様々な用途、環境で使用できるということです。
4つの動作モード
- XY ステレオ・モード
- カーディオイド・モード
- ステレオ・ラインモード
- シンガーソングライター・モード
高い汎用性を可能にしているのがこのコンパクトなブレークアウトボックス部分。
このブレークアウトボックスは、要するにオーディオインターフェイスだと思ってください。
実際に各モードで何ができてどんな接続になるのかを、ここでは使用例をいくつかご紹介していきたいと思います。
空気感まで余すことなく集音する”XY ステレオ・モード”
実はこのマイク、ダイヤフラムが2つXY方式で搭載されています!
これを生かした、XY ステレオ・モードでは、左右の音の定位だけではなく、前後の奥行き感さえも忠実に捉えて集音することができます。
録音された音を聴いてみると、空間そのものを再現しており、実際にその場所にいるような感覚が味わえます。
使用用途としては、コンサート収録、リハーサル、ライヴ、アコースティックセッション、クワイア、フィールドレコーディングなどです。
その中でも、フィールドレコーディングはオススメ!
なんとDGT650のマイク本体には、内蔵バッテリーが搭載されており、電源が無い場所でもiOSデバイスに接続するだけで、高いゲインで小さな音も逃さず録音することができます。
外部電源なんて必要ありません。コンパクトなモバイルフィールドレコーディングシステムとしては、最高の音質で集音することができます。
ありのままの音と表現を捉える“カーディオイド・モード”
カーディオイド・モードでは、二つのダイヤフラムの入力をミックスして、カーディオイド(単一指向性)マイクとして機能してくれます。
Lewittのマイクはフラットでクリーン。ヴォーカルや楽器の演奏を色付けなく”ありのまま”に集音することができます。
使用用途としては、ヴォーカルレコーディングやナレーション、ポッドキャスト、ストリーミングなどです。最近だとテレワークのマイクとして使用しても、声をクリアに相手に届けられるのでいいですね。(テレワーク用だけだとしたら少し高価ですが・・・)
レコーディングからパフォーマンスまで可能”シンガーソングライター・モード”
シンガーソングライター・モードはチャンネル1をカーディオイドマイク、チャンネル2をライン入力で使用できるモードです。
例えば、ギターをライン入力してボーカルをマイクで同時に録音をすれば、引き語りのフィーリングを生かした歌と演奏を独立したトラックに録音することができます。それにより、それぞれのトラックの音を後処理ができるので作品のクオリティを上げることができます。
さらに、このモードではライブパフォーマンス演奏をすることもできます!
マイクでヴォーカルを集音、ライン入力にステップシーケンサーなどを使用してループトラックを再生し、MIDIインプットにMIDIアウトのついたキーボードからMIDI信号を入力することで、DAW上のソフトウェア音源を演奏することができます。
これらを駆使することで、かっこいいパフォーマンスができてしまいますよね。
オーディオインターフェスとして使用可能 ”ステレオ・ラインモード”
ステレオ・ラインモードでは、マイクはオフになります。
ブレークアウトボックスのTRSフォーン端子入力を利用して、2チャンネルのライン入力が可能なオーディオインターフェイスとなります。
シンセサイザー、ミキサーなどの機器を録音することに適しているモードですね。
DGT650の多彩な使用例をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたか?
使用してみるとわかりますが、本当に手軽で便利なレコーディングツールです。
何かを録音したい時に、DGT650を繋ぐだけで、あっという間にレコーディングシステムが完成し、すぐにレコーディングをはじめられます。
これからヴォーカルや楽器のレコーディングを始めたい方は、DGT650一台で基本的にレコーディングで必要なことはほぼ全てできてしまいますし、レコーディングシステムをすでにお持ちの方も、モバイルレコーディング用としてや、手軽に高音質でスケッチするのにもおすすめです。
是非、レコーディングシステムの一つに加える検討をしてみてください!