2020.04.16
私がGamechanger Audioの存在を知ったのは2017年、NAMMでPlus Pedalが発表された時でした。その個性的で洗練されたデザイン、一目見ただけでどんな効果なのかが想像出来る意匠にまず心奪われました。
そして翌2018年発表されたPLASMA PEDALの独創的なアイデア/デザイン/サウンドに更なる衝撃を受け、完全にこのブランドのファンになってしまいました。
2019年にGamechanger AudioのIlya Krumins氏とDidzis Dubovskis氏が来日した際に直接会う事が出来、そこで私の熱意を彼等に伝えたところ一連の動画制作を一任されました。自分の大好きなブランドに得意分野で関わる事が出来て非常に光栄に思います。
Plasma Coil、Plasma Pedal、そしてPlus Pedalと3本の動画を作らせていただき、各ペダルとじっくり向き合ってみた上で改めて感じたのは、そのどれもがインスピレーションを刺激してくれる事です。
面白いエフェクターでも実際には使い所がなかったりするものが時としてあるのですが、Gamechanger Audioのアイテムはアイデア次第で幅広く使える点で優れています。その具体的な使用例は是非私の動画で確認してみてください。
 
 
 
 
”Plasma Coil”はまず歪みの音色が独特で、スペシャル・エフェクトもエグくて、特にワイルドで個性的なエフェクトを求める方にはうってつけのペダルだと思います。この粗っぽさを例えるならばオクターヴ・ファズが近いかと思いますが、音域のレンジの広さやフィルターの効きの良さなどのおかげで、より現代的なエフェクターに仕上がっています。
筐体は昨今の一般的なペダルに比べると少し大きめで、重量も840gと重いです。ペダルボードに入れれば主張の強い存在となるでしょう。
他と比べようのない独創的な製品というのはそれだけで魅力的です。Gamechanger Audioの製品はどれもその独創性を持っています。”Plasma Coil”はその中でも激しいエフェクトに振り切っています。個性的なぶん好みもはっきり分かれると思いますが、刺激的なサウンドをお探しの方は是非。
それまでになかった新しいものを創り上げようとする意志の下に、モダンなテクノロジーとデザイン、そしてどこか大仰でユーモアを感じさせるモチーフ(プラズマが光ったりモーターが回ったり…)これらが融合されて素晴らしくユニークな製品を産み出しています。
ヴィンテージ至上主義とは対極を成す彼等のスタンスは実に潔く、新しい道を切り拓こうとする気概には眩しさすら感じます。今後も突き進んでいくであろうGamechanger Audioを、これからも応援していきたいと思います。