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AMS History

2022.04.20

デジタルオーディオ技術のパイオニア

Advanced Music Systems(AMS)は、初期のデジタル・シグナル・プロセッサーから世界初のデジタル・オーディオ・ワークステーションに至るまで、アナログが人気を極めた時代に、デジタルオーディオ技術のパイオニアとして活躍しました。


AMSのはじまり

AMS初期の創業者マーク・クラブツリー氏

写真:AMS初期の創業者マーク・クラブツリー氏。

Advanced Music Systems(AMS)は、航空宇宙会社の電子技術者だったマーク・クラブツリーが、航空宇宙規格の品質、デザイン、技術を活用し音楽を高めるために、最先端技術を駆使して1976年に設立されました。

マーク・クラブツリーは、音楽を演奏することと、レコーディング機材を発展させる為、家庭用電子機器を作るという2つの趣味を持っていました。 航空宇宙エンジニアの同僚である、営業担当のスチュアート・ネヴィソンとピーター・アンズワースと共に、最初の製品としてDM 2-20テープフェーズシミュレーターを発売しました。


初期の製品 DMX、RMX16

DMX、RMX16、DM 2-20

写真:DMX、RMX16、DM 2-20

初期の製品は、ポール・マッカートニーや10ccなどのミュージシャンから好評を博 し、すぐにデジタル・ディレイ・ラインの需要が生まれました。1978年発売のDMX15-80は、最初のマイクロプロセッサ、全帯域、1秒間のDDLでした。この製品で重要な機能は、これがモジュール設計で、ソフトウェアとハードウェアを更新することができ、製品が無価値になることを避けれたことです。


革新的なサウンド

RMX16(2台)とDMX15-80(2台)を手にするケイト・ブッシュ

RMX16(2台)とDMX15-80(2台)を手にするケイト・ブッシュ。

AMSは、アーティストやスタジオのミュージシャンと密接に協力し、周波数認識のアルゴリズムを組み込んだピッチチェンジャーを開発しました。これは今日まで1980年代のサウンドに多く起用されました。さらにソフトウェアとハードウェアを更新し、最大6.4秒の録音が可能な「ループ編集システム」を完成させました。


AudioFileと一緒に仕事をするクライアント

写真:AudioFileと一緒に仕事をするクライアント。

重要な機能は、保存された音をトリガーする機能で、サンプリング技術のパイオニアとなっただけでなく、ビデオのポストプロダクションに高効率と生産性の高いダビング技術を提供しました。この技術は、1992年にエミー賞を受賞した世界初の商業用ハードディスクワークステーション、AMS AudioFile™の誕生につながりました。この技術の発明者であるマーク・クラブツリーは、映画制作におけるこの技術の父として、2004年に科学技術オスカーを受賞しています。


AMS Neve
The Logic 1

次に、世界初の全自動デジタルコンソール「Logic 1」を1988年に発表しました。Logic 1は、ポストプロダクション業界で急速に採用され、より大規模な「Logic 2」へと発展し、1996年には第一世代のDFC(デジタルフィルムコンソール)で映画のポストプロダクションにも採用されました。2000年には、DFCの開発でマーク・クラブツリーはアカデミー賞を受賞しました。DFC3Dは最新世代であり、大多数の一流フィルムスタジオで、アカデミー賞受賞作のために使用されています。


500シリーズフォーマットのAMS RMX16

写真:500シリーズフォーマットのAMS RMX16。

現代のAMS

AMSのオリジナル製品であるDMX15-80、DMX15-80S、RMX16は、現在でもスタジオの重要な機材であり、そのサウンドは色あせず人気を博しています。マーク・クラブツリーとR&Dチームは、Universal Audioプラットフォームでリリースするために、オリジナルのアルゴリズムとアナログモデリングを再現しました。また、500シリーズのハードウェア・ユニットもリリースされ、これらの伝説的なサウンドをより多くのエンジニアやミュージシャンが利用できるようになりました。


ポール・マッカートニーと多数のAMSをバックに

ポール・マッカートニーと多数のAMSをバックに

AMSと一緒に仕事をすることで、初期のビートルズと同じような可能性を感じ、興奮した。 - ポール・マッカートニー
In the airは、おそらく私がRMX16を最初に使った曲の1つです。ノンリニアのプログラムがお気に入りです - Phil Collins

AMS NeveのサイトではAMSの伝説的なアーティスト、プロデューサー、エンジニアの視点から、AMSのストーリーを語った、当時のエコー・タイムズ紙の記事を読むことができます。(英語

The History of AMS:https://www.ams-neve.com/our-story/ams-history/

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