AMB Loudness Moduleの発売に伴い、2016年9月9日、LMBと有償アドオンの販売を終了しました。AMBの製品詳細はこちらから。
一括解析 | 補正 | ログ書き出し
Hotフォルダにシンプルにドラッグ&ドロップするか、フォルダの場所を指定するだけで複数のファイルのラウドネスをまとめて解析、そして自動補正。ARIB準拠のITU-R BS.1770-2など多彩なフォーマットに対応。極めて効率的なラウドネス・マネージメントが可能になります。デジタル放送の普及にともない大きな問題となってきたチャンネル、番組、CM、放送素材間による音量差。そこで問題となるのは、実際の聴感上の音量を表すラウドネス値です。ラウドネス値のそんな問題に対応するため、世界中でデジタル放送のラウドネス値の規格化、標準化が進行しており、Nugen Audio VisLMラウドネス・メーターなど正確にラウドネスを管理できるツールが現場に必要とされています。
LMBはラウドネス・マネージメントを驚異的に効率化します。ラウドネス管理が必要なファイルをフォルダーに格納するだけで、設定した規格、仕様*に合わせてまとめて一括解析し、更には自動補正します。そのため、個別にファイルを作業することが不要で、わずかな時間で大量のファイルのラウドネス・マネージメントが可能。ラウドネス・マネージメントを劇的に省力化します。また幅広い基準、仕様に対応し、さらにLRA(ラウドネス・レンジ)などバッチ処理を細かく設定可能なため、様々な現場対応が求められる業務の要求に応えます。また、コマンドラインによる自動オペレーション、更にはデータのグラフ化、ログの書き出しまで可能。完璧なまでの自動ラウドネス・マネージメントとリアルタイム処理の100倍もの驚異的な高速処理による効率的なラウンドネス・マネージメントが現実となりました。
MXF(OP-1a、OP-Atom)に対応(有償アドオン)
MXFオプションはOP-1aおよびOP-Atom形式のMXFコンテナファイルをサポートしています。オーディオエンコードはPCM(D10を含む)をサポートしています。MXF内に格納されているオーディオが、LMBでサポートされていないパターンおよびエンコード・フォーマットの場合は、VLCのプロセスによってWAVフォーマットで保存されます。(VLCでプロセス可能なフォーマットの場合)メタデータのアップデートは特定のファイル・フォーマットのみ可能です。チェックを入れてもアップデートが行えない場合、エラーとしてログ情報が書き出されます。メタデータには、どのバージョンのLMBが使われたか、および更新の時間、日付が含まれます。
- 複数のMXFフォーマットをサポート:OP-1aとOP-AtomのPCMオーディオ・データ(D10エンコーディングを含む)に対応。
- DPP AS-11コンプライアント・ファイル(UKのDigital Production Partnershipによって制定された互換性を高めることを目的としたファイル形式)を書き出し可能。
- ネットワーク経由のリセット(個別のメーターと全体のリセット)
- 個別のメーター情報をネットワーク経由で要求可能
DynApt - ダイナミクス調整エクステンション(有償アドオン)
LMB DynApt Extensionは、オーディオ・ファイルやビデオのラウドネス・レベルを、自動で規定のラウドネス・レベルに合わせるだけでなく、メディアによって異なる理想的なダイナミクス・レンジに最適化したファイルを自動生成可能な、LMB専用の有償アドオンです。
LMBにDynAptオプションを追加することで、各放送メディアのラウドネス基準に適合させながら、例えば、オリジナルのミックスのダイアログの明瞭度を確保しながらダイナミクスを圧縮するなど、再生環境にふさわしいダイナミクスを自動で調整することが可能になります。
- 映画のオーディオ・トラックを違和感なくTV放送用に最適化
- TV用のコンテンツをWEBストリーミング、ラジオ番組、ポッドキャスティング用に最適化
- インジェスト、アーカイブ、ポスト・プロダクションなどの編集/送出システムに簡単に統合可能
- リアルタイムの自動調整よりも高速に処理が可能
NUGEN Audioの独自技術であるDynApt技術は、コンテンツをラウドネス基準の異なる放送に乗せた場合に、自動コンプレッションによって、ダイアログが不明瞭になってしまう問題などを回避します。ラウドネス・レンジ(LRA)をターゲットに合わせて設定することで、手作業による修正の手間と時間を節約し、求めるレベルに自動的にコンテンツのラウドネスレベルを合わせます。DynAptを導入することで、コンテンツの別媒体での再利用にかかるコストを押さえ、クオリティーを維持しながら、ターゲットのラウドネス基準に合わせることができます。DynAptのプロセス結果はログとして記録されるので、結果の検証、ミスの防止、正確性を確保することができます。DynAptにはあらかじめ複数のプリセットが用意されており、ARIB準拠のITU-R BS.1770-2を含めたテレビ放送用に最適化されたプリセットの他、ラジオ、インターネットでの配信などに最適な設定を簡単に選択することができます。また、以下の項目を手動で調整することで、DynAptのアルゴリズムをカスタマイズ可能です。
- Loudness Compression Ratio:コンプレッションの強さを設定します。1.0では非常に強くかかり、0.3ではソフトにコンプレッションします。
- Macro Transition Threshold:DynAptはオリジナルのオーディオのトランジションを尊重しますが、この数値を下げるとより低いところにあるトランジションにも作用します。
- Time Smoothing (secs):DynAptのプロセシングは時間で平滑化されますが、平滑化する秒数をここで設定します。
- Ignore Transitions Relative to Integrated:DynAptはある部分のトランジションの始点と終点のラウドネスレベルが十分に小さいとき、トランジションを無視しますが、このレベルはラウドネスの平均値に連動して変動します。