2025.03.11
ルーム補正は、音楽制作環境の構築において非常に重要です。特にイマーシブオーディオ環境の構築の場合はスピーカーの本数が多いため、音が複雑に干渉するため、音像の定位や周波数バランスが崩れてしまいます。そこで、Apogee Symphony Studio の内蔵DSP機能を使って部屋の特性を考慮したルーム補正を行うことで、精密なサウンド環境を作り上げる方法を解説します。
※特にマルチチャンネル環境では、スピーカー間の距離や部屋の反射の影響で音の到達タイミングが異なるため、 各スピーカーの音が適切に同期するようディレイ調整が重要になります。
(1) EQ設定するスピーカーの選択
(2) 16バンドEQの設定※計測したEQデータを入力します。
(3) Delay補正※計測したDelayデータを対応する各フィールドに入力します。
Bass Management とは、マルチチャンネル環境において、サブウーファー(LFE:Low-Frequency Effects)と各スピーカーの低域管理を行う機能です。
Symphony Studioでは、以下のような機能を活用し、さらに精密なワークフローを構築できます。
Symphony Studioの内蔵DSP機能を活用することで、より精密なルーム補正が可能になります。
Sonarworksで測定したデータを基に補正を行い、さらにBass Managementの調整を組み合わせることで、補正前と比べて音の定位が向上し、周波数バランスが均一になります。これにより、より正確なミキシングが可能となり、制作環境が最適化され、より良いリスニング環境を構築できます。