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ミュージシャン、シンガーソングライター 磯貝サイモン 氏 インタビュー

2016.08.14

シンガーソングライターとして自身の活動のほか、ナオト・インティライミ、KARA、ふくい舞などへの楽曲提供、そして近年はアレンジャー、サポートミュージシャンとしてJUN SKY WALKER(S)、ゆず、植村花菜などとも共演している磯貝サイモン氏。いくつもの楽器を、多種多様な現場で操る磯貝氏は、最近導入したVOVOXのケーブルをとても気に入り、さっそく実践投入しているとの事。「僕が今もっともオススメしたいケーブル」というsonorusシリーズについて、お話を伺いました。

 

インタビュー

Q:磯貝さんはたくさんのメーカーのケーブルを試され、さまざまな現場で使い分けられているとお聞きしました。そもそも磯貝さんがケーブルにこだわるようになったきっかけから教えていただけますか?

中学生の頃から宅録をはじめたのですが、子供の頃はもちろんケーブルのこだわりなんてものは一切なくて、「ケーブルで音が変わる」なんて事すら知りませんでした。大人になってデビューしても未だ、機材と機材を繋いでいるだけなんだから、どれを使ったって同じでしょ?くらいに考えていたと思います。

デビューしてから色々な先輩たちとお話をさせていただく機会が増えて、様々な現場を見せて頂くようになってから「あれ、どうやらケーブルで音が違うらしいな」と気づいて、興味を持ち始めたんですね。それからケーブルの魅力に惹かれていくようになりました。

いくつものケーブルを試していく中で、「ギターにはこのケーブルが合うな」とか「アコースティックギターを録るときのマイクケーブルはこれにしよう」みたいな自分なりの好みも出てきました。一本一本の違いも分かるようになってきたんですね。そこからしばらくは「ケーブル実験熱」みたいなものも落ち着いて、しばらくはマイク本体やギターに熱をあげる日々でした。

Q:そんな磯貝さんを再び「ケーブル熱」に戻したのがVOVOXケーブルだった、とお伺いしました。

はい、その後ある程度は自分好みのマイクが幾つか見つかって、機材的に安定してきたところだったんですね。そこでふと「今の自分の耳では、ケーブルを変えたときの変化をどう感じるんだろう」と考えたんです。そのタイミングでたまたま目に入ってきたのがVOVOXだったというわけです。


膜が一枚取れた感じ


Q:VOVOXのケーブルを試された第一印象はいかがでしたか?

最初に試したのはマイクケーブルのsonorus direct Sで、アコースティックギターの収録で試してみたのですが、他のケーブルから差し替えて一番最初に感じたのは、誤解を恐れずに言えば、膜が一枚取れた感じ。そして、カラッとしているなと感じました。分かりやすいほどにグレードアップした感じがありますね。「ガサツな感じ」というよりは「上品な感じ」で、そして聞いたままの印象をそのまま伝えてくれる印象がありました。

Q:VOVOXは単線(ソリッドコア)を採用していますので、他のケーブルに比べてロスが圧倒的に少ないのも特徴の1つです。そういう意味で「膜が一枚取れた感じ」と感じられたのではないでしょうか。

そうなんですね。帯域によるスピード感も均一で、特にローエンドのスピードは他にはない素晴らしさを感じました。太さを意識するあまり低域が「こってり」している印象のケーブルもありますが、VOVOXにはその嫌なこってり感がなかった。でも、しっかり身が詰まった音がします。それからハイエンドケーブルにありがちなケーブルそのものの「固さ、重さ、取り回しの悪さ」が全くなく、むしろ柔らかさすら感じるところが最高ですね!

Q:マイクに使用していただいたsonorus direct Sは製品名の通りDirect(=シールディングされていない)ノンシールドケーブルですが、実際に使用されてみてノイズ等の問題は感じられましたか?

設備があまり整っていない、例えばインストアライブのようなライブ会場で使う場合にはもしかすると電源ノイズを拾ってしまったりするかもしれませんが、スタジオや自宅でレコーディング用途で使う分には全く気になりませんね。ノイズに関してはむしろ少ないくらいじゃないかなと思いました。今まで使ってきて、トラブルもありません。


プレイそのものにも差が出た


Q:インストゥルメンタル用のsonorus protect Aも導入頂いたとの事ですが、エレキギター、ベースなどに使用されてみた感想をお聞かせください。

今まで使っていたケーブルとはまるで違いました。こちらも複数のケーブルを用意しながら比較してみましたが、膜が一枚取れたような印象はこちらでも顕著で、ハイのカラッと伸びた感じもいいし、ローエンドも奇麗に伸びている。そしてVOVOXを試してから他社のケーブルに差し替えると、よりVOVOXの良さが色濃く理解できましたね。とにかくじっくり比較する大切さを知りました。

ギターに使ってみて興味深かったのは、プレイそのものにも差が出た、という事です。プレイスタイルに合っていなかったり、その曲のイメージに合っていないケーブルだと、いつもよりピッキングが強くなってしまったり、出っ張った音域が邪魔でピッキングの位置が変わってしまったりします。プレイそのものでカバーするように弾いてしまうんですね。それはそれでギタープレイのスキルアップという観点では悪い事ではないと思うんですが、どうも「自分を出し切った感」がない。満足している音で何も気にせずに弾けた方がいいわけですから。VOVOXを使ってみて、そういうストレスがなかったのが一番の発見でした。素直にプレイに没頭できて、いいプレイを自分から引き出す事ができるようになったと思います。

Q:たくさんのお褒めの言葉を頂いていますが、不満はありませんか?

えー、なかなか見つかりません(笑)ただ、どんなプレイスタイル、どんなシチュエーションにも万能にオススメします!とは言いません。例えば野蛮なギターソロをキメたい時とか、もっとピーキーなカッティングにしたい時とかは、僕は別のケーブルも併用すると思いますね。

Q:ベースで使って頂いた感触はいかがでしょう

こちらも本当に感動しました。これも誤解を恐れずにいえば、「コンプがいらなくなる感」がします。

Q:「コンプがいらない感」について具体的にお話いただけますか?

今まで僕が使っていたケーブルだと、僕のプレシジョンベースではサステインが短く聞こえてしまうことがあって、それを補うために曲によってはコンプを一台挟んでいたのですが、VOVOXに差し替えてみたらコンプをかけ録りする必要がなくなりました。僕のプレシジョンベースは現行モノの割に結構ボディーの鳴りが良くて、しっかりサステインがあるものなんですが、その本来の鳴りがしっかり聞こえるし、音も一歩前に出てきます。今までのケーブルではアタックしか耳につかなかったのですが、VOVOXではボディーの鳴りもしっかり感じられるようになりましたね。


曲づくり、プリプロの流れやスピードが変わりました。


Q:曲づくりや制作作業をされる上でVOVOXがお役に立てたシーンはありますか?

特に曲づくり、プリプロの流れやスピードが変わりました。曲を作る時って、いわゆる本番レコーディングではないので、特に機材なども揃えずに「とりあえず録る」という事が多いんですね。頭に浮かんだイメージをすぐに形にしたいので、余計なステップを1つでも省きたいんです。

もちろん、そんな「とりあえず」の環境でも「なるべくいい音で」という事も重要です。録った後にEQなどで音づくりをしないと次のステップに移行できない、というのは非常にストレスで、作曲の時にはなるべくあって欲しくない時間なんですね。VOVOXは僕にとって理想的なフラットなサウンドが得られるので、作曲やデモ作りに集中できるようになりました。そしてフラットでありながら、高級感のあるトーン。これはプリプロにおいてモチベーションが上がる要素でもあるんです。

Q:最後に、VOVOXをお使いいただいた上での感想や、ケーブルを選ぶときの着目ポイントなどがあれば、教えてください。

これはケーブルのみならず、全てのものに言えると思いますが、「これがナンバーワン」というものはないと思うんですね。プレイスタイルや求めるものによって人それぞれのナンバーワンは変わると思うので。そういう前提をふまえた上で、僕にとってはVOVOXが良かった。帯域の余計なデコボコを感じる事もないし、ギターならギター、マイクならマイクのそのままを伝えてくれる感じがしました。

VOVOXを使うと「行くべきところ、あるべきところに落ち着いてくれる」みたいな感じがします。ギターを使ってアレンジを考えるときに、この辺をギターで埋めたいって感じのところにしっかり落ち着いてくれる。オケに寄り添ってくれるというか。僕のアレンジスタイルと合っているというのもあるかもしれません。録る音はまず落ち着いた音で録って、あとで調理したいという時にも、もってこいだと思います。変な癖が付いていないなと実感できるケーブルだと思いましたね。VOVOXと出会えてよかったです。

VOVOXは「ケーブルの可能性を知る事ができるケーブル」です。

 


プロフィール

磯貝 サイモン 氏

ミュージシャン、シンガーソングライター

1983年9月20日生まれ 神奈川県相模原市出身(幼少時代を母親の実家の北海道釧路市で過ごす)。

ギター、ピアノ、ベース、ドラム、なんでも弾きこなし歌う、シンガーソングライター。 父親がサイモン&ガーファンクルの大ファンで名づけられた、本名。 2006年、ビクターエンタテインメントよりメジャーデビュー。アルペンCMソングとなったデビュー曲「君はゆける」は、全国のラジオ30局以上のパワープレイを獲得、2ndアルバム「ハートマーク」はiTunes J-POPランキングで4位を記録。2012年にデビュー5周年を迎え、16箇所18公演に渡る全国ツアーを成功させる。 2013年6月、ニューシングル『あ・く・せ・く』をリリース。

シンガーソングライターとしてツアーやリリースをコンスタントに続ける傍ら、楽曲提供も手がけ、ヒット曲を生み出している。弾き語りで培ったギターやピアノの演奏も認められ、様々なバンドのツアーサポートやアレンジャーも務める。いま各方面から注目を集めている、若手マルチアーティスト。

本人が語る夢は「死ぬまで歌い続けること」。

【おもな楽曲提供】

KARA『バイバイ ハッピーデイズ!』『ウィンターマジック』(作詞・作曲)
Kylee『CRAZY FOR YOU』(作詞・作曲)
嵐『秘密』(作詞・作曲)
ふくい舞『たったひとりの味方』(作詞・作曲・編曲)
ナオト・インティライミ『ナイテタッテ』『ボクハキミガ』(共作詞)

【おもなツアーサポート・アレンジャー・プレイヤー参加】

JUN SKY WALKER(S)、椎名慶治(ex.SURFACE)、寺岡呼人、植村花菜、D.W.ニコルズ、ゆず、佐藤竹善 etc

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