Reference 4でMIスタッフの部屋を測定! PART 3:スタッフ ハンター
2018.10.23
スタッフ ハンターです!
現在は5畳程度の部屋に住んでおり、吸音処理などは行っていません。
スピーカーは YAMAHA HS7 を使用しており、ISO ACOSTICSのスピーカースタンドの上に乗せています。
右スピーカーの真横にはキッチンの壁があり、スピーカーの背面から壁の距離は10cmほどです。
壁との距離が取れず、5畳の部屋で7インチウーファーのスピーカーを使用しているので、ロー感が上手く取れません。大きい方が強いと思って買ったスピーカーが仇になっています。
当初は完璧なデスクトップだと思っていたのですが、実際に制作していると悩みが尽きません。
- ロー感がつかめない。
- 定位がぼやけている。
- R側に振った音が弱く聞こえる。
など問題点が多く、困り果てております。
早速Reference4 を使って解析してみました。
実際にかかった時間は30分ほど。測定マイクのモニターをONにしたままだったのでハウリングを起こし、それに気づかずに悪戦苦闘したのが原因です。計測にかかったのは15分程でした。
その後表示された測定結果がこちらです。
補正後
この環境で制作していたのか…と愕然とします。
LR差が大変なことになっています。80~100hz近辺では最大5db程の差がありました。
100hz近辺300hz近辺に最大6db程のプラスが出ていました。
補正前の音もダンスミュージックリスニング用としてはいいかもしれないなと思ったのですが、制作はフラットな環境で行いたいのでDAWのマスターに挿して実際に制作を行いました。
実際に使ってみると、ハイやローの量も違って聞こえたのですが、音が分離して聞こえます。
全体を見渡せるようになり、今まで良いと思って作ってきたMIXや曲のアラが目立つようになりました。
スピーカーを買い替えたかのような感覚で、今までと全く違う音になります。
主目的のスピーカー補正はもちろんですが、付属する機能がとても親切です。
気に入ったのが
- ヘッドフォンとスピーカーを1クリックで切り替えられる
- 常駐アプリケーションを別途起動しているとiTunesで再生しても補正がかかる
- Dry/Wetがついている
の3点です。
1. 深夜帯はどうしてもヘッドフォン作業が多くなりますが、そちらでも恩恵を受けることができ、朝になれば1クリックでスピーカーに切り替えられます。
ヘッドフォンの補正も素晴らしく、リスニング向けとして使っても十分な性能です。MDR-900STから十分な低音が出てきたのが嬉しくて仕方ありません。
2. 参考にしたい音源などを元に制作する場合はDAWの外で音楽再生をすることも多いのですが、そちらも補正した音で確認することができます。僕はこの機能に一番感動しました。フラットを体感できます。
3. ちょっとだけ前の特性に戻せます。
実際には100%wetではなく95~97%wetで使っています。
今までの感覚とあまりにも違うので最初驚いてしまい、ちょっとだけ前に戻しました。
コンピューターへの負荷もほぼ無く、制作環境リスニング環境双方に良い影響を与えてくれました。
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