Reference 4でMIスタッフの部屋を測定! PART 2:スタッフWAVE
2018.08.28
スタッフWAVEです!
現在の部屋は特別吸音などの処理はしておらず、マンションの1室にそのまま機材を置いて使用しています。Focal SHAPE 50を設置して実際に音を出して聞いて見た最初の感想は、他の場所で聞いていた音よりも曇って聞こえ、社のスタジオなど環境が整ったところで聞いたときの解像度がなく、理想とは違っていました。
すぐにSonarworks Reference 4 Speaker Calibrationを使用し、部屋の解析を行ってみました。表にもありますが、その結果は納得いく数値が出て来ました。私の部屋は目の前には窓、横幅は120cm前後、壁に囲まれている非常に悪い状況です。
通常であれば反射を押さえるため、しっかり吸音などを行う必要があります。測定結果にある通り150Hzから300Hzが+10dB近く出ているというかなり異常な状態であることがわかると思います。最初にSHAPE 50を置いて感じていた曇った音はこの150Hz~300Hzに原因があることは一目瞭然でした。
各楽器の分離感が向上、ベースラインがしっかり見える!
この解析結果を使ってSpeaker Calibrationでフラットに補正して音を聞いてみました。先ほどまで感じていた曇っていた音が嘘のようになくなり、各楽器の分離感やベースラインがしっかり見えるようになりました。
部屋自体にはなにもしていないのにとにかく簡単にスピーカーからの音が補正できたことで、何度もSpeaker CalibrationをONとOFFを切り替えて確認しましたが、これなしでは聞けなくなるぐらい、いい結果が出てくれました。
どんなによいスピーカーを使っていても、なんの調整も行なっていない部屋や環境による変化は避けられないと言っていいでしょう。また、賃貸マンションの場合には調音の改造を行うことも簡単ではありません。改めて、スピーカーキャリブレーションツールは自宅作業にこそ必要なツールであると気づかされました。部屋鳴りでお悩みの方には本当に簡単に(測定は約15分ほど)調整が出来ますのでぜひ試してみていただきたいと思います。
関連製品
SoundID Reference