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Reference 4でMIスタッフの部屋を測定! PART 1:スタッフOK

2018.08.20

スタッフOKです。拙宅は築30年を超えの一般的なマンションでして、5畳の部屋を制作に使用しています。モニター環境はFocal CMS40とApogee Duetの組み合わせで組んでおり、部屋自体に反射や吸音の音響的なトリートメントは行っていません。部屋がマンションの廊下と共用部に面していることもあって、普段は主にSennheiser 380HDヘッドフォンでモニタリングしています。

 

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20180817_reference-4-mi-staff-home-part1_5574d587b4c8_550制作は打ち込みメインなので、マイクや楽器などのセットアップはここではほとんど出番がなく、あっても加工用の場合がほとんどです。あまり大きな音も出せないため、CMS40で鳴らす音量も低めとなっています。主に低域や全体のバランスをチェックするために使用する感じです。

 

部屋自体の唯一の特徴的なものとしては、壁面の天井下にある出っ張りでしょうか。さらに作業台のすぐ左がドアになっているので、これも何かしら影響しているのだろうな、というのが気になる点ではありました。

 

実際の制作作業については、実のところ極端な問題は感じていませんでしたが、CMSがサイズの割に低域が出ることと、部屋の狭さも相まって低域が強調されているきらいがあり、CMSでモニターしているとどうしてもヘッドフォンや他の場所で聴くときに比べてミックスがハイ寄りになる傾向がありました。低域がかぶるなーというくらいの感覚があり、ヘッドフォンでそこを間引きながらミックスする、という状況でした。

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いつも中域のミックスが薄くなる理由が分かった!

Reference 4 Measurementで測定した結果を見ると、70Hz、100-200Hzに特徴的な6dBほどのピークがあって、低域が膨らんでいるのが明らかになりました。100Hz付近にはディップがあり、左右の特性差も大きく、これはキック/ベースのミックスに難儀するわけだと実感。

さらに意識していなかったところとして、500Hzに一番大きなピークがあり、いつも中域のミックスが薄くなるのはこのせいか、と納得しました。

そして中高域を見ると、2k-4kHz付近のディップ、さらに8kHzも特にR側が大きく凹みが見られ、低域のかぶりはもちろんですが、位相特性と合わせて高域のミックスに影響していたのだなと、こちらも実体験と重なる結果になっています。

 

補正の結果を実際に聴いてみると、低域がスッキリとしたことに加え、高域の抜け感が大きく改善され、まさに一皮剥いたような鮮明さでモニターができるように!高低両方の帯域が改善されたことで、スピーカーそのものの解像感や定位も向上しており、よりその性能を引き出せていると感じます。

 

しばらく作業してみてから、ふとプラグインをバイパスしてみると、ああー、Refenrence 4がないとこのモソモソした余分な部分や4k周りのジャリっとした箇所は聴こえないぞ!と、いままで検証やスタジオで聴いてRefenrence 4の効果を知っていたとはいえ、耳が環境に馴れきっている自室だからこそ、リファレンス・サウンドの威力をあらためて実感した次第です。

 

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