Exact matches only
タイトルを検索
本文を検索
製品をさがす
Search in pages
ブランド名
コンテンツ
ソリューション提案
サポート情報

Red 4Pre レビュー : 井上慎二郎 氏

2018.12.03

そもそもこの製品に興味を持ったのは、やる気にさせる赤を基調としたパネルデザイン、見た目が“イカして”いたからでした。そしてコンパクトな1Uサイズに多彩な入出力を備え、Thunderbolt 2ポートとDigiLinkポートを2つずつ搭載することにより、1つのオーディオインターフェースで低レイテンシーなNative環境とPro Tools HD環境を切り替えて使えるということが、正に待ち望んでいた機能だった訳です。

20181126_1090-red4pre-front-rear

僕の場合は生楽器を中心としたトラックメイクが多く、自社スタジオで生リズム録りから生楽器のダビング、歌録り、ミックスまで行うため、やはり最終的にはPro Tools HD(Ultimate)に流し込んでの作業となりますが、楽曲デモ制作やアレンジのプリプロ段階ではStudio One 4を筆頭に、曲調や作業内容によってLive、Logic等、様々なDAWを使い分けています。持つ素材や音質、打ち込みに対する考え方もそれぞれですから、それでサウンド感にバリエーションを持たせたり、楽曲とのマッチングを試みている訳です。

 

ただ、Pro Tools HDシステムにおける標準オーディオインターフェースでは、Core Audio環境で使用した場合にバッファーを最小にしてもレイテンシーが大きく、Native DAW用に別のインターフェースを用意して使い分けていました。特にエレクトリックギターやベース等、手直しを重ねながらモニター上にプラグインエフェクトを挿してライン信号を残しておき、アレンジがフィックスした時点でリアンプして仕上げるという流れが多いため、プレイヤーでもある僕にとってNative DAWに於けるオーディオ録音時のレイテンシーはとても大きな課題だったのです。

 

20181126_focusrite_shinjiro-inoue-img_3512デモ機をお借りして両方の環境でテストしたところ、Pro Tools HDでは勿論問題なく、Core Audioに於いてのラウンドトリップレイテンシーも音飛びなく極小まで抑えられ、ストレス無いプレイが可能でした。以前は某DSP内蔵インターフェースのミキサー上でモニター用にプラグインと、DAW再生トラックにそれと同じプラグインを同じセッティングで挿したり、酷く手間をかけていたのですが、これであればDAW上でリアルタイムにプラグインエフェクトを掛けながら最後まで作業が出来ます。途中Native DAWからPro Tools HDに移行してもモードの切り替えはFocusrite Controlソフトウェアでワンタッチ、ケーブル類の差し替え変更も必要ありません。至ってシンプル。

 

また、自宅作業場でのPro Tools HD環境はDigiLink対応純正オールインワンタイプI/Oを使用していましたが、音質的に中域に偏った様な独特の癖があり、結局マイクプリもDIもアウトボードを用意していました。デモ〜プリプロまではほぼ自宅で作業するのですが、スタジオで弾き直したところでこのプレイを超えられないことも多々あり…完パケまで対応できる音質でそのテイクを残しておきたかったが為に。その点、このRed 4Preはマイクプリ、DI、A/Dも含めレンジが広くとても素直な音質で、これであればエレクトリックギター、ベース等はRed 4Pre本体のDIで問題ないと感じ、先ずはその時点で自宅作業場への導入を決めました。

 

マイクプリの音質はそれまで使用していたI/Oからスイッチするとキレイ目で大人しく感じましたが、あくまで中域の張り出しがなくフラットな音質故のことと思います。幅広いレンジに於いて密度の高いサウンド、更に“Air”エフェクトをオンにするといかにもFocusriteらしい感じになります。購入後、D/Aも検証すべく自社スタジオに持ち込んでアナログアウトの音質を標準的なI/Oと比較してみましたが、やはり中域に張り出しのある標準機に対してRed 4Preはフラット、出力は若干控えめになりますが天井が高く音の分離が良い、飽和間の無いサウンドという印象を受けました。現代的と言いますか、トラックが多かったり、多少レベルを突っ込んだりしても、ミックスが崩壊することは余程でない限り無いように思います。

 

iOSソフトウェア、Focusrite Controlでマイクプリやモニター等の設定もリモートコントロール可能で、ワンマンオペレーションでブースに入って生ものダビングなんてことも出来ますね。Danteネットワーク対応の多チャンネルマイクプリをブースの方に設置してパッチングを簡略化、等も想像出来ます。こうなるとスタジオの方も…16Lineという選択肢もありますし、既存のI/Oをリプレイス、或いはアドオンする理由は十分にあるのではないでしょうか。時にはHost Modeを切り替えて、Studio Oneのような独特な音質を持ったNative DAWで生ドラム等を録る等といったことも興味深く、スタジオ録音にも、業界標準機に対してに布石となるような製品だと感じました。

 

もちろんこの価格帯、と言ってもアマチュアの方が簡単に手を出せるものではないでしょうが、将来的な拡張性も十分でこの高音質、ベッドルームスタジオでもプライベートスタジオでも、システムの根幹に据える1台としてかなり有効な選択肢だと思います。

 


 

20181126_focusrite_shinjiro-inoue-image-1_1600

Profile

井上慎二郎

Songwriter, Sound Producer, Guitarist

1967年7月14日生 神奈川県鎌倉市出身

青山学院大学在学中よりプロミュージシャンとしてのキャリアをスタート、93年、織田裕二の2nd Album「決心」で作曲家デビュー、96年にはソロア ーティストとしてメジャーデビュー。

 

その後、吉田拓郎、大黒摩季などのコンサートにギタリストとして参加し、フジテレビ系ドラマ「GTO」の主題歌、反町隆史の「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」では作曲を担当。

 

04年にラムジを結成し、05年、avexよりメジャーデビュー。ラムジとして、東方神起「どうして君を好きになってしまったんだろう?」 の作詞を手がけ、2008年日本レコード大賞優秀作品賞作詞部門を受賞。

更に翌年、井上慎二郎として東方神起「Stand by U」を作詞し、日本レコード大賞優秀作品賞作詞部門で2年連続となる受賞を果たす。

 

2013年のラムジ解散後も、サウンドプロデュース、作詞、作曲、編曲からエンジニアリングまでとマルチに活動し、これまでに東方神起、倖田來未をはじめ、相川七瀬、近藤真彦、郷ひろみ、PUFFY、Every Little Thing、Kinki Kids、タッキー&翼、Kis-My-Ft2、AAA、 misono、V6、細川たかし、Buono!、山下智久、吉田拓郎など幅広いアーティストのプロデュース、アレンジ、作曲、作詞を手がける。

 

兄は、演算速度世界一を記録したスーパーコンピュータ「京」の開発責任者で、紫綬褒章受章のコンピューター技術者、井上愛一郎。

 

自身設立の音楽プロダクション、株式会社グロール代表取締役という顔も持つ。

 


 

関連製品

Red 4Pre

TOPへ
Exact matches only
タイトルを検索
本文を検索
製品をさがす
Search in pages
ブランド名
コンテンツ
ソリューション提案
サポート情報