2022.11.17
teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機能、音色、シーケンサを交えつつ演奏してもらいました。
今回はステレオになったサンプラーエンジンを使って、これまた性能が向上した内蔵マイクでグロッケンの音をサンプリングするところから始めました。
動画ではやっていませんが、スタートエンドポイントにズームできたり細かいエディットがしやすくなりました。プリセットキーを長押しすることでサンプリングした音を保存できて、名前もすぐOP-1上でエディットできるように!地味ですがこれも嬉しいアップデートです。
シンセモードのサンプリングの時に気をつけたいのが、当たり前ですが音程です。OP-1 F上でサンプリングした後に細かくチューニングはできますが、鍵盤の位置と音源の音程はあらかじめ合わせておいた方が手間が省けます。
シーケンサーはTombola。オリジナルのOP-1から搭載されていて、個人的には一番使っているシーケンサーかもしれません。図形に音の球が当たって音を出します。それぞれのエンコーダーで、図形の形や回るスピード、球が落ちるスピード、球が図形に当たった時のバウンドの強弱を調節します。6本の線が図形を作っているのですが、今回のように六角形にして音を中に閉じ込めてシーケンスを作るも良し、適度に球が逃げるような図形にして常に新しい音を鳴らすも良し。
たまにはクリックに縛られず、気の向くままに録音してみるのも面白い、そんな気にさせてくれるゆるふわシーケンサーがTombolaです。
今回はトラック1にサンプリングしたままのグロッケンの音と、トラック4にその音にRandom LFOとエフェクトPhoneで音を加工したものを使っています。
他のトラックが4小節のループでも、2度と同じフレーズにならないちょっとしたジェネレーティブな音楽を楽しむことができますね。