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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 5

2022.11.08

新たなエフェクター編

teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機能、音色、シーケンサを交えつつ演奏してもらいました。

今回は新しいエフェクターMotherが主役です。OP-1 FieldにはオリジナルのOP-1よりも100の新機能を搭載したとされていますが、個人的には最も魅力的に感じたアップデートの一つです。美しいアンビエンスを作る効果はもちろん、ちょっと不気味なグラフィックも見ているだけで気分が上がります。

シーケンサーはFinger。シンセエンジンとドラムエンジンとでグラフィックは違いますが、機能は同じです。シンセエンジンのグラフィックでは、あの愉快なブラザースが健在。白鍵それぞれに32ステップまでのパターンを保存できて、2つのシーケンサーでパターンをjoinで混ぜたり、リプレイスしたり、fill-inのように割り込んだりさせることができます。一つのトラックでフレーズに変化を持たせるのにとても効果的な使い方が可能です。

シンセはSamplerのピアノ音源Uprightを使ってみました。オリジナルのOP-1にもピアノのサンプル音源はありましたが、率直に言ってほとんど使っていませんでした。ステレオになった今回のUprightは音が格段に良くなってMotherとの相性もバッチリ。今回のようにDelayと合わせて使うのもおすすめです。
Motherのcolorは下げるとローパス、上げるとハイパスのような効果で、特にmixもcolorも上げた時のシュワシュワ感がたまりません。
グラフィックの男の子に戸を立てていくgateは文字通りゲートリバーブの効果を得られます。今回はエンベロープで音を短くしてその面白い効果を得ましたが、ドラムやパーカッションなどに使うのももちろん良いですよね。
そしてMotherのもう一つのお気に入りポイント、distanceを上げていくとお母さんが男の子から遠ざかるのですが、遠ざかり切った時の男の子に注目してください!守ってあげたくなるほど可愛いのです。

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Chapter 1 - イントロダクション編
Chapter 2 - 新たなシンセエンジン編
Chapter 3 - 新たなシーケンサー編
Chapter 4 - TX-6とPOシリーズ連携編
Chapter 5 - 新たなエフェクター編
Chapter 6 - サンプリング編
Chapter 7 - iPadと連携編

プロフィール

Yumi Iwaki

Yumi Iwaki

作詞家、電子音楽作家。 2017年末、移り住んだロサンゼルスでDAWを使わない小さなシンセサイザー特にOP-1での音楽制作をきっかけに、翌年春にはモジュラーシンセ沼にハマる。 自身の声やピアノなどの生楽器、環境音をサンプリングしたものと、有機的に影響しあって変容していく電子音をレイアーして音楽制作していく中、2018年11月Modular on the Spot LA 、 2019年Synthplexなどでライブパフォーマンスを行う。以降コンピレーションやスプリットアル バムに参加。2021年夏、Muzan Editionsよりアルバムをリリース。 現在は東京を拠点に音楽制作を続けている。


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TeenageEngineering

唯一無二のシンセサイザーOP-1。8ビットからFMまで多岐にわたるエンジン、内蔵マイクやFMラジオで気軽に使えるサンプラー、モーション・センサーでコントロール可能なエンベロープやエフェクターも搭載。

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