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「耳障りな音」を「混ざりやすい音」に自動補正してくれるプラグイン McDSP / SA-3 Spectral Processor

2025.04.03

ミックスをしていると、「この音、なんだか耳障りだなぁ」と感じることはありませんか?

例えば、特定の周波数だけが不自然に飛び出して聴こえるエレキギター、モコモコしてコード感がぼやけてしまうアコースティック楽器、キンキンして耳が痛くなるようなシンセサイザー…。そんな “混ざりにくい音” に出会うことは少なくありません。

しかしSA-3 Spectral Processor を使えばそうした厄介な音でも、ミックスに自然になじむ「ちょうど良い存在感」に整えることができます。

耳に刺さる高域、共鳴して目立つ中域、膨らみすぎた低域、そのどれに対しても、周波数ごとにピンポイントで自動的に抑えてくれるので、EQでは難しかった音の輪郭調整が驚くほどスムーズに。しかも音質を壊すことなく、あくまで自然なまま仕上げてくれるのが魅力です。

SA-3 Spectral Processor とは

SA-3は不要な周波数のピークや共鳴を「ピンポイント」で抑えることに特化したプラグインです。調整はとてもシンプルで、基本的にはDETECTノブを上げるだけで、耳障りな帯域をピンポイントでカットしてくれます。冒頭で触れた「混ざりにくい音」以外にも、ダイアログ、ボーカル、楽器、ミックス全体に対して有効で、下記のようなシーンでも活躍します。

・ ナレーションの耳障りなピーク
・ ボーカルの歯擦音が耳に痛い
・ シンバルの共鳴音が悪目立ちする
・ EQでカットすると音が痩せてしまう

SA-3は不要な周波数だけをピンポイントで除去するので、原音を保ったままサウンドクオリティを向上させることができます。

ダイナミックEQでも同じような効果が期待できますが、音楽制作用のダイナミックEQで扱えるバンド数は多くても10バンド程度です。刻々と変化する不特定多数のスパイクやピークにきめ細かく対応するには、1000バンドという膨大な数で処理できるSA-3に異次元のアドバンテージがあるのです。

YouTubeの字幕機能をONにして、設定 > 字幕 > 自動翻訳 > 日本語を選択してお楽しみください。

簡単操作とプロ向け操作が両立

  • 1000バンドに及ぶフィルター処理の強弱を、Bias Curve(GUI画面中の白っぽいカーブ)で大まかにコントロールすることが可能です。ハイパスフィルターと4つのバンド設定ができ、カーブタイプやQ幅などを個別に設定できるので、音色調整が自由自在です。
  • プロフェッショナル向けの嬉しい機能として、コンプレッサーのような「Attack」と「Release」ノブが用意されています。Attackノブを上げるとアタックの音色を維持したままリダクションでき、トランジェントの印象を損なうことなくリダクションすることができます。

サウンドデモ

ドラム(原音)
ドラム(SA-3適用後)

エレキギター(原音)
エレキギター(SA-3適用後)

ボーカル(原音)

ボーカル(SA-3適用後)
ミックス(原音)

ミックス(SA-3適用後)

理想のミックスを誰でも簡単に

耳障りな周波数のピークや共鳴を、まるで魔法のように自然に抑えてくれる SA-3 Spectral Processor。EQでもダイナミックEQでも難しかった細かな処理が誰でも簡単に、しかも音質を保ったまま実現できます。

「余計な音を抑えたい、でも音楽的なニュアンスは残したい」

そんな理想のミックスを目指す方にとって、SA-3は頼もしいツールとなるはずです。

ミックスエンジニアだけでなく、音作りに不慣れなDAW初心者の方、ラジオ・ポッドキャスト・YouTuberにも最適なプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

SA-3 Spectral Processor


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