一歩進んだツール、”アクティブEQ”
本日は一歩進んだツール、アクティブEQ(イコライザー)をご紹介
2014.03.20
スタッフHです。
本日は一歩進んだツール、アクティブEQ(イコライザー)をご紹介。アクティブといっても、ハードウェアでいうところのアクティブ回路を搭載したものではなく、McDSPが開発した新感覚EQ:AE400をピックアップいたします。
もちろん第一線で活躍されているエンジニアさんやサウンドクリエイターの方は、こういった問題を解決する各自の手法をもっています。私が目にした事があるものでいえば、EQのオートメーションを使って、問題の部分だけにかかるように処理をする。その瞬間のリージョンだけを切り分けて、別トラックで処理をする。もっと他にもあるかもしれません。 ところで私が個人的に大好きなエンジニア、アンドリュー・シェップスさん、この方はレッチリやメタリカなどの激しいバンドから、アデルなど近年のシンガーまで手がけるエンジニアからのひとこと。
というわけでご紹介するツールが、McDSPよりリリースされているAE400、アクティブEQです。
このAE400、ご覧の通りパッと見はよくあるEQのように見えますが、各バンドの上には何やら、コンプレッサーで見かけるようなレシオグラフが設置されています。しかしこれは、コンプではありません。このAE400は、あくまでもイコライザーなのです。
一般的なコンプレッサーは、指定したレベルを超えたもの(スレッショルドを超えたもの)をコンプレッションします。ブランドや機種によってキャラクターの違いはあれど、潰すという作業では同じです。 AE400は、指定したレベルを超えたもの(スレッショルドを超えたもの)の、その瞬間だけを狙って「EQ」がかかります。スレッショルドを超えていない場合は、何もしません(=音に影響を与えません)。これがタイトルにもなっている「アクティブ」が意味するところ。下のムービーは、キックやタムが余分な成分を出しているアタック瞬間のみリアルタイムでEQカットをかけつつ、余韻にかけてカットを少なく(≒ なるべく原音を壊さないように)処理をしているところ。 そしてAE400は、ご覧の通り4バンドのマルチバンド仕様。ローエンドはアクティブEQとして使用して、ハイエンドは普通のEQ(=掛かりっぱなしのEQ)としても使用する、といった芸当もできます。 さらにサイドチェイン入力を備えていますので、
- 例えばミックス作業中。ベースの処理をしているときに、特定のノートを弾いたときだけ妙なほど(悪い意味で)ブーミーな音がしてしまったとき。
- 例えばボーカル。表情豊かな声色を処理しているが、瞬間的にコモって聴こえるところがあったり、逆に耳に痛いところが出てきたりする。パフォーマンスは最高なので、そのままをミックスに溶け込ませたいのに…というとき。
- 例えば自慢のビンテージアナログシンセ。不安定な要素も含めて大好きで、特にシンセベースとしてお気に入りだけど、高い鍵盤のところに行ったときの抜けがちょっと悪い。
もちろん第一線で活躍されているエンジニアさんやサウンドクリエイターの方は、こういった問題を解決する各自の手法をもっています。私が目にした事があるものでいえば、EQのオートメーションを使って、問題の部分だけにかかるように処理をする。その瞬間のリージョンだけを切り分けて、別トラックで処理をする。もっと他にもあるかもしれません。 ところで私が個人的に大好きなエンジニア、アンドリュー・シェップスさん、この方はレッチリやメタリカなどの激しいバンドから、アデルなど近年のシンガーまで手がけるエンジニアからのひとこと。
というわけでご紹介するツールが、McDSPよりリリースされているAE400、アクティブEQです。

一般的なコンプレッサーは、指定したレベルを超えたもの(スレッショルドを超えたもの)をコンプレッションします。ブランドや機種によってキャラクターの違いはあれど、潰すという作業では同じです。 AE400は、指定したレベルを超えたもの(スレッショルドを超えたもの)の、その瞬間だけを狙って「EQ」がかかります。スレッショルドを超えていない場合は、何もしません(=音に影響を与えません)。これがタイトルにもなっている「アクティブ」が意味するところ。下のムービーは、キックやタムが余分な成分を出しているアタック瞬間のみリアルタイムでEQカットをかけつつ、余韻にかけてカットを少なく(≒ なるべく原音を壊さないように)処理をしているところ。 そしてAE400は、ご覧の通り4バンドのマルチバンド仕様。ローエンドはアクティブEQとして使用して、ハイエンドは普通のEQ(=掛かりっぱなしのEQ)としても使用する、といった芸当もできます。 さらにサイドチェイン入力を備えていますので、
- キックのタイミングに合わせて(その瞬間だけ)ベースのローエンドを少しだけEQカットする
- 高域の鍵盤に行くにつれて抜けが寂しくなってくるアナログシンセなどの特定帯域から上を、ダイナミクスに応じてブーストさせる