最高のピアノ音源、Ivory IIシリーズの最新作デモを大量投下
2013.12.11
スタッフHです。
本日は連日更新のピアノ企画も更新いたしましたが、同じくIvory IIシリーズより最新作となるAmerican Concert Dのデモンストレーションも大量にポストしてみたいと思います。
ピアニストにはやはり道脇直樹氏(ミッチー)。どのようなサウンドバリエーションが収録されているのかを確認できるよいデモンストレーションとなっています。
このAmerican Concert D。製品名で「ピン!」ときた方はピアノそのものにも詳しい方かもしれません。
本製品はSteinwayのピアノを丁寧にサンプリングしたライブラリを持っています。一台のピアノに掛けた容量は、Ivoryシリーズを通して最大容量となる約49GB。Ivoryシリーズ最高のヒット作であるGrand Pianosは、3台のピアノを合計して77GBであった事を考えると、かなりの容量、かなりの解像度によるレコーディングが実施されたのだなと感じ取る事ができます。
Steinwayは現在、ハンブルクとニューヨークの2カ所にて生産を行っています。発祥の地であるハンブルグ産のSteinwayは、新しい技術をどんどん取り入れ、精度の高さでは定評があり、一方のニューヨーク産のSteinwayは古来よりの伝統的な製法で作られているのだとか。
Ivory II American Concert Dの製品名から分かる通り、この製品はNewYork Steinwayを使用したもの、という事になります。
上はプリセットの1番。製品名を冠したサウンドです。柔らかく、美しく、しなやかで綺麗なサウンド。続いてプリセット別にどんどん行きましょう。ミッチー氏のひとことコメントと共にプリセット名も併せてチェックしてみてくださいね。
プリセット:Vintage Jazz Ballad D
「パッと弾いて分かる上質感がいいですね。スタジオというよりも、"エエとこのお宅に置いてある高級ピアノ" な感じを受けます」
プリセット:Soft and Sweet Vintage D
上のプリセットよりも、もうちょっと広めの部屋の残響があるので、これを生かした演奏をしたくなります。自分が弾いているというよりも、他人の演奏を聞いているような距離感を感じます」
プリセット:Private Concert D
「プリセット名からも感じ取れますが、さほど広くない部屋で生演奏をしているかのようなサウンドです。演奏をするんだったら、このサウンドが一番好きですね」
プリセット:Ostinato American
「Ostinatoっていうのは、"音楽的な繰り返し" っていう意味なんですが、作曲で使う場合には低音域で繰り返すパターンの事を指すんですね。高音の場合もありますが、多くは低音域です。このプリセットはその通り低域側の弦の粒立ちやハリがあって、いかにもOstinatoのための音という感じがします」
プリセット:HardRock American
「ああ、確かにぱっと弾いて分かる音の固さがありますね。ポップスなどではこれくらいの固さが合うのかなと思います。トライアドを連打するような演奏をしたくなる、そういうアレンジに似合いそうです」
プリセット:80s Rock Ballad D
「パッドサウンドが重ねられたプリセットですね。サステインを生かしたようなプレイに似合いそうです。製品名はニューヨークですが、LAの匂いを感じてしまうのは僕だけでしょうか」
プリセット:American Dream
「これもアナログパッドっぽいのが重なっていますが…難しいなぁ…(笑)シンセ音のリリースが結構長いので、音数の少なく、ロングトーンを生かしたものが似合いそうですね」
以上、一気に8デモムービーをご紹介してみました。Ivory II American Concert Dは好評発売中。全国のSynthogyディーラー、またはMIオンラインストアでどうぞ。