一級のエンジニアが楽器にマイキングを施す際に、どういったポイントに目と耳を向けているのでしょう。
2015.04.07
スタッフHです。
社用のMacを整理していたら、こんなムービーが見つかりました。50秒ほどのムービーなので、お気軽にご覧いただければと思います。
一昨年の秋に、私たちが公開した無償の電子書籍のCMのようなビデオです。この企画は、たった一種類のマイク(Eartheworks SR20)だけを使用して、バンドを丸ごとレコーディングしてみよう、というものでした。
ドラム、アコースティックギター、ピアノ、ボーカルという編成で、アーティストにはビューティフル・ハミングバードのお二人と、サポートのお二人。エンジニアには最も注目を浴びるエンジニア、葛西敏彦さんをお招きし、当時まだオープンしたばかりのオールアートスタジオをお借りして、まるまる1日をかけて収録をお願いしました。
面白かったのは、同一のマイクをさまざまなポイントに設置して、聴き比べができたこと。マイクによってサウンドが変わるのは当然とも言えますが、マイクの設置位置や距離によってこのようなサウンドの変化があるということに、私自身仕事を忘れて楽しんでしまったものです。
電子書籍上ではビデオも併せて用意し、セッティング位置による違いをわかりやすく表示しました。元ファイルである24bit/96kHzのサウンドは(電子書籍の制限もあったため)、ウェブサイトに全て掲載をしております。
一級のエンジニアは、プレーヤーの「どこ」に目と耳を向けてセッティングを考えているのか。「いい音」「悪い音」という観点ではなく、どういうセッティングなら、どういう音が収録できるのか。
iPhoneやiPad、Androidなどのデバイスなら、電子書籍版をダウンロードしてお読みください。もちろん、電子書籍リーダーのアプリがあるMac・PCにも対応しています。
電子書籍リーダーがないデバイスの場合、PDF版をご用意しました。PDFは音声と動画を埋め込むことができなかったため、ウェブサイトへのリンクを埋め込んでいます。電子書籍リーダーのないMac・PC環境の方は、こちらにてお読みください。
いずれのフォーマットももちろん無償。リンク先よりダウンロードして、お時間のあるときにゆっくりとご覧いただければと思います。