2017.06.05
ニアフィールドモニターにおける課題とは、コンパクトなデザイン、伸びのある低域の周波数特性、設置の快適性、これらを高い次元で実現することです。ダブル・パッシブ・ラジエーターはこの課題に純粋な解法を与えてくれます。
特にポート・システムが統合の限界に達する(ポートが表面積に見合った長さを要求される)状況では、パッシブ・ラジエーターは理想のソリューションとなります。しかし、周波数帯や音量に応じて、モードの揺れ幅が増大することがあります。この現象を補正するため、二つのU型周辺パーツが、バスケットとパッシブ・ディスクをつなぐように相対して配置されています。これによって内外への動きはシンメトリに保たれます。さらにラジエーターは非常に低い周波数にチューニングされているため、モニターを壁に近づけて設置することも可能になっています。