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鈴木Daichi秀行×AMS Neve 第4弾:1073LBEQ

2021.04.22

第4弾:1073LBEQ

アレンジャーワークのみならず、楽曲制作、プロデュース、プレイヤー、自主レーベル[Studio Cubic Records]の運営とアーティストの育成にも力を注ぐ鈴木Daichi秀行さん。
地下から地上2階まで、まるまる1棟が「音楽の玉手箱」とも呼べる氏のホームスタジオ、Studio CubicにてAMS Neveのアウトボードを使用して頂いた。
数々のアウトボード 所持している氏に前回に引き続き、1073LBEQの活用方法をお伺いした。

1073LBEQ Mono EQ Module

1970年に発売されたオリジナルの1073®モジュールは、おそらく世界で最も有名であり、あらゆるタイプのボーカルや楽器のレコーディングに最適なマイク・プリアンプとEQです。クラシックのビッグでパンチの効いたサウンドは、ロックからポップス、ヒップホップからラップ、スラッシュからクラシックまで、あらゆるジャンルの音楽を補完します。

128,700円(税抜)

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音が破綻しにくい音楽的なイコライザー

メディア・インテグレーション(以下、MI)

連載第4回目の今回は1073LBEQになります。
これは1073のEQだけを取り出して500シリーズに対応させたモデルになります。

鈴木Daichi秀行 氏(以下、鈴木)

そうですね。違和感なく普段使っているNeveのEQと同じ感じで使用することができました。

MI

普段からレコーディング時にEQはお使いになりますか?

鈴木

はい。ボーカルレコーディングの時は高域を少し調整するのと、中域の1kHzとか2kHz辺りの声の張りの部分を微調整します。
良いテイクを録るためにEQを入れてボーカルの方が歌いやすいように調整しています。

マイクをたくさんお持ちの方は合うマイクを探して、そこから微調整に入ると思うのですが、マイクの選択肢が少ない方は、もう少し上の帯域がほしいとかEQで調整していくのがよいと思います。

MI

DAWでのイン・ザ・ボックスでのワークフローが主流のなか、あえてハードウェアで音作りをするメリットがあれば教えてください。

鈴木

本当に細かい調整をするのであれば、プラグインの方がいいと思うので、ハードウェアを使うメリットはキャラクター付けができるということですね。
1073EQLBを通してパラメーターを少し変えるだけでも、プラグインとは少し印象が変わってくるので、1デシ単位の微調整では無くて、キャラクターを付けるためにインサートしています。

MI

1073LBEQの印象はいかがでしたでしょうか?

鈴木

EQのかかり方はNeveらしさがあって少し個性的だと思います。
ちゃんとEQのかかりは分かるのですが、破綻しにくい印象です。
特に高域の方はプラグインのEQを使用して持ち上げると痛くなりがちだけと、これは気持ちよく上げてくれます。
この辺りはハードウェアならではですよね。

1073LBEQは帯域が固定で、Q幅の切り替えも無く、細かい設定ができないんです。
でも逆に選択肢が少ない方がレコーディングの時はすぐ音を決めることができるのでいいですね。

時間の制約がある中で早く音決めができるものが、ハードウェアで生き残っている印象です。

最近のプラグインのEQは細かい設定ができたり、アナライザーがついていたりと、便利な反面、グラフィックに捕らわてしまっている部分もあります。
1073EQLBのようなハードウェアを使っていると、この辺のちょっと上げるとこういう風になるよねみたいなノウハウが出てくるのがいいところだと思います。


プロフィール

鈴木 ”Daichi” 秀行

アレンジャー / プロデューサー

バンド「Coney Island JellyFish」のメンバーとしてSonyMusicよりメジャーデビュー 近年はサウンドプロデューサーとして バンドからシンガーソングライター、アイドルまで 得意な幅広い音楽性を生かし活動する傍ら 新たな才能を求め新人発掘、育成などにも力を入れ 自社スタジオ【Studio Cubic】を活動拠点として 自身の音楽レーベル【Studio Cubic Records】から発売されたバンド 「Non Stop Rabbit」のアルバムはオリコンデイリー1位となった。


AMS Neve

製品ライフサイクルが短いこの分野で、AMS Neve製品は長年の試練を乗り越えてきました。高い耐久性を実現する設計・製造技術に加え、多くの製品で最新の技術を活用するために、継続的なアップグレードを提供する。当社の長年の方針は、技術の陳腐化を最小限に抑えることを目標としています。 AMS Neve製品の価値は、類似の製品が消え去った後にも長く残り続けています。過去にリリースされた製品の多くは今も日々の制作に使われており、象徴的なそのサウンドは深く愛され、比肩するもののない価値とステータスを獲得してきました。

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