作って、送って、演奏する。PO-32 tonic登場
ドラムマシンの新しい「ゴールド」スタンダード
無限のバリエーションと実力を秘めたドラムマシンを、誰もが手に取れるプライスで。PO-32 tonicはドラムマシンの新しい「ゴールド」スタンダードです。もちろん、パッケージもしっかりと金色に包んで!
パラメーター・ロック機能、パンチイン・エフェクト、microtonic VSTから多彩なドラムパレットを転送することもできる、本格的なドラム・シンセサイザー/シーケンサーです。
ハードウェア機能もアップグレード
PO-32の内蔵マイクロフォンは、音声でデータを転送・受信することができます。さらに、本体のロック・タブを切り離すとパターンの書き込みを禁止することができます(元には戻せないのでご注意を!)。ハンガーの強度もさらに高め、頑丈になりました。本体裏側には便利なコンボ・キー解説図も追加されています。
1 - データ転送用マイクロフォン
2 - 書き込みロック・タブ
3 - 強度を高めたハンガー
4 - 新しい解説図
無限に創造する、ドラムサウンド
PO-32は、音色数の制限を取り払った初のpocket operatoモデルです。16個のプリセット・サウンドに加え、Sonic ChargeのMicrotonicを使って独自のサウンドを作り、PO-32に搭載された内蔵マイクでワイアレスに、またはミニプラグケーブルで接続して転送することができます。
新しいpro case
シリコン製のCA-X pro caseは、PO-32に最適なアクセサリです。刷新されたデザインとマイク用ホール、すべり止め、ネックストラップ、バッテリカバー、そしてしっかりとした感触のボタンを備えています。新しいCA-X pro caseは、他のpocket operatorシリーズでもお使いいただけます。
メイキング・オブ・PO-32
マグナス・リドストロームとのコラボレーション
Teenage Engineeringの友人たちと出会ったのは、2009年のmusikmesseでした。そのときはOP-1の初期プロトタイプを見せてもらいましたが、会場でもひときわユニークで、楽しみに溢れる製品でしたね。最初のコラボレーションはOP-1に追加されたCWOエフェクトだったと思います。
大規模なコラボレーションとなったPO-32 tonicを、ついにお見せすることができて、本当に素晴らしいことだと感じています。
PO-32のゴールは、複雑なエディットもでき、高い評価をいただいているmicrotonicのサウンドを、クオリティに妥協することなくpocket operatorの筐体に詰め込むことでした。何ヶ月もかけて、microtonicのオシレータを完璧に最適化し、フィルター、エンベロープを実現するためのDSPソリューションと、それに要するCPU性能を頭のなかで描き続けました。
最終的に完成した製品は、pocket operatorの99.99%のCPUとメモリを使い切る形になりました。プロプライエタリなハードウェア開発の面白さは、その内部で起こることを細部に至るまでコントロールできるということです。じっくりと丁寧に扱っていただければ、文字通り一生涯に渡って使うことができるでしょう。
PO-32は、先駆となるpocket operatorシリーズにも通じる、遊ぶように音楽を作る、というアプローチを踏襲しています。PO-10、PO-20のユーザーの方ならすぐにノブの動きをレコーディングしたり、エフェクトをかけたり、すぐに操作することができるはずです。
PO-32に搭載した16のエフェクトは、microtonicの内部パラメーターを奇妙な形に、かつシンプルな操作で変化させます。ビート・チョップやボール・バウンスのようなサウンド、どれもすごく過激ですが音楽的に使えるエフェクトになっています。
microtonic AU/VSTプラグインは数多くの機能を搭載しており、すべてをpocket operatorのフォーマットに落とし込むのは、困難でもあり同時に無意味なことでもありました。そこで、一対のコピーとしてではなく両者をお互いが補完し合うように設計したのです。
独自のサウンドをmicrotonicで創り出すことはもちろん、Sonic Chargeウェブサイトのオンライン・リズム・ジェネレーターpatternariumで生成されたものをダウンロードすることもできます。そしてこれらのサウンドをケーブルをつなげることなく、マイクを使ってPO-32 tonicに転送し、リズムマシンを外に連れ出すことができるようになったのです。
PO-32 tonicはライブ・ジャム演奏に最高の楽器になったのではないかと思います。ユーザーの皆さんに、よりクレバーなリズムとサウンドをお届けできれば、そう願っています。