低域の難問を、すっきり解決
エフェクトに混ざって定位のぼやけたベース。複数のマイクによる収音で位相の狂ったキック。劣化したアナログ・レコードからサンプリングされた素材にありがちな、左右の音の揺れ。とりあえずステレオのまま収録されたシンセのトラック。Monofilterは、そんな低音域の位相問題を補正し、モノラル化することで、ミックス全体の明瞭度を飛躍的に向上させるプラグインです。
タイトなキック。腰のあるベース。クラブやシアターで再生されたときも破綻しない重低音。そんな低音の存在感とミックス全体の透明感を両立したいとき、Monofilterは欠かせないツールになることでしょう。
一般的に、自然なサウンドにおける低音域は位相が整っているものなので、私たちは位相の乱れた低音を耳にすると「弱く」、「鈍く」、「平坦」に感じてしまいます。ところが、今日のレコーディング環境では、ステレオ・エフェクト処理、複数のマイクによる同時収録といった人工的な操作により、位相の乱れた低音を生み出してしまいがちです。
私たちの耳は低音域の定位を認識できないため、ミックス全体の明瞭度を奪い、濁りのもとになる低音位相の乱れを放置してしまうことがよくあります。
Monofilterで低音域の位相の乱れを解消し、音像を絞れば、低音のボリュームを下げたり不必要なカットを行わなくても、ラウドで、鮮明なミックスに近づくことが可能となります。
低域の位相が整ったミックスは、ステレオ再生時はもちろん、クラブ、ホームシアター、ゲームなど、クロスオーバーにより低域をサブ・ウーファーに送出するシステムでの再生時も、安定した結果をもたらすことでしょう。