イマーシブ・サウンドを可視化する
NUGEN Audioはこの製品の開発をスタートするにあたって、イマーシブ・サウンドを視覚的に表示するとしたら、何が求められているのかを正確に把握することを目的に、多くのエンジニアを対象に詳細な市場調査を行いました。Halo Visionは、その結果生まれたイマーシブ・サウンド編集に特化したアナライザーです。
Halo Visionのユニークな点は、複雑な情報を直感的に表示できることであり、説明書や画面上の膨大な情報の解析を必要としないユーザー・インターフェイスにあります。私たちは、簡潔で合理的なアナライザーを完成させるために、他製品の機能、アイデア、インスピレーションを徹底的に分析し、次の段階の製品として構築しました。
カスタマイズ可能なオーディオ・アナライザー
3Dオーディオやイマーシブオーディオのためのアナライザー機能を包括的に装備、さまざまなモジュールにより、リスニングだけでは見逃してしまいがちな問題をピンポイントで特定し、正確な意思決定やトラブルシューティングに役立ちます。
計測可能なパラメーター
- コリレーション・マトリックス
- コリレーション・ウェブ
- 周波数ヘイズ
- ロケーションヘイズ
- スペクトル
- トゥルーピーク
- タイムコード
コリレーション・ビュー
コリレーション・マトリクスは、各チャンネル間の位相関係を色別に表示します。より詳細な分析には大きなアーチ型メーターを使用し、ユーザー定義の閾値で反相関の警告を表示します。
相関ウェブは、各スピーカー間の接続線でチャンネルのネットワークを表示します。2つのチャンネル間の位相関係が反相関になると、対応する線が赤い線で結ばれます。
これらの表示では、デフォルトで「Contextual Correlation」が使用されます。他の相関計で使用されている標準的な計算方式では、2つの信号が非常に反相関しているように見えるようにノーマライズされており、一方の信号が他方より非常に大きくまたは小さい場合には、それらを混合すると位相のキャンセルが発生しません。Contextual Correlationは、このようなレベル差を補正し、問題となりそうなコリレーション関係のみを強調します。
ヘイズビュー
円形の周波数ヘイズは、低周波数を中心に、高周波数を外周に配置し、サラウンドフィールド全体の周波数分布を表示し、一般的なスピーカーの位置にチャンネルラベルを表示します。
ロケーション・ヘイズは、オーディオの知覚位置を視覚化するもので、サラウンド・フィールド全体のエネルギー分布を表示し、明るい部分は「エネルギー」が増大していることを示します。
その他のビュー
Combinedモードでは、Spectrumビューに1つのスペクトラム・グラフ内に全てのチャンネルの周波数応答をFFTで表示します。Groupsモードでは、チャンネルをスペクトルのグループにまとめることができます。
True Peakビューは、各チャンネルのTrue Peak dBレベルメーターを表示します。
Timecodeビューは、現在のホスト/DAWの再生位置に基づいたタイムコードの読み出しを表示します。
アプリケーション
- 7.1.2までのサラウンドおよびイマーシブミックスの解析
- 位相相関のチェック
- 空間情報の視覚化
- 異なるチャンネル・フォーマットでのミックスの確認
- 慣れないスタジオや音響特性が好ましくない部屋でのミキシング