Royal Mu Surroundとは?
Royal Mu Surround は、Dolby Atmos を含むさまざまなサラウンドフォーマットに対応した、デュアルコントロールのコンプレッサー兼リミッターです。
主な機能には、アナログ・バイアスとサチュレーション、イコライゼーション、充実した機能を備えたアナログコンプレッサーおよびアナログリミッターが含まれます。
Royal Mu は、2つのコンプレッサーおよびリミッターチェーンを個別に、あるいはリンクして制御することが可能です。
さらに、3ウェイ・バスマトリクス、キー・トリム、アナログ・トリム(ポスト・コンプレッサー/プリ・リミッター)も備えています。
特徴
- コンプレッション、リミッティング、バイアス、サチュレーションすべてを100%アナログ処理
- 2 系統のコンプレッサー/リミッターを任意に割り当て可
- 対応フォーマット:7.0.2、7.1.2、7.0.4、7.1.4、7.0.6、7.1.6、9.0.4、9.1.4、9.0.6、9.1.6
- アナログ処理をサンプル精度で自動化
- APBハードウェア購入時に同梱
プラグインフォーマット(コントロールUI)

Compression and Limiting
Royal Muは、バイアス、コンプレッション、リミッティングの3段階の処理を、APBハードウェアの1つのパスにまとめています。モノラルのRoyal MuであればAPBのチャンネルは1つ、ステレオであれば2つで完結できます。APBハードウェアのプログラマビリティにより、このようにアナログ処理リソースを最適に使用することが可能です。

マトリックス機能
Royal Mu Surround は、3系統のバスマトリックスを備えており、各チャンネルセット(LR、C、Side、Rear、Top、LFE)を任意のコンプレッサー/リミッター・チェーンに、3つのキートリガー信号(ホワイト、イエロー、ブルー)のいずれかを使って割り当てることができます。
「Key trim」機能により、各チャンネルセットの感度を必要に応じて調整可能です。
サンプル精度の制御と自己キャリブレーション機能を備えたアナログ回路により、どのセッションでも常に高精度な動作が保証されます。

アナログサチュレーション
すべての APB プラグインと同様に、Royal Mu Surround のカスタムサチュレーション回路は A/D 変換と完全にキャリブレーションされており、デジタルクリッピングを防ぎます。Royal Mu のサチュレーション機能を有効にしていても、このキャリブレーションは維持されるため、DAW に戻る信号には「本物の」アナログサチュレーションのみが適用されます。
Royal Mu Surround のアナログ出力トリムは、ミックスを調整するだけでなく、アナログリミッターやサチュレーションをさらに強くドライブさせることもできる柔軟性を提供します。
APBシリーズ共通の特徴
APBのプラグインUIはコントローラーとして動作し、実際の処理はアナログ回路で行われます。APBプラグインは、入力されたオーディオ信号と制御信号の両方をThunderbolt経由でAPBユニットに送り、処理します。プラグインUIの設定は制御信号を介して、アルゴリズムを実行するためにアナログコンポーネントに反映されます。またオーディオ信号は一度D/A変換され、アナログ領域で処理された後、A/D変換されコンピュータに戻されます。
このようにAPBのプラグインUIからAPBハードウェアを操作することで、ユーザーが制御可能なすべてのパラメータをコントロールし、プリセットとして保存することが可能です。さらに、制御信号は入力オーディオ信号と結びついているため、再生中にパラメータを更新することができ、サンプルアキュレートなオートメーションが可能です。