Focusrite Heritage Soundを、完全仕様のチャンネルストリップに凝縮
Focusrite ISAシリーズは、一切の妥協を廃し製作されたオリジナルISAコンソールをベースに設計されました。伝説的なコンソール設計者、ルパート・ニーブとジョージ・マーティンによって1980年代なかばに製作され、Focusrite Heritage Soundを備えたこのレコーディング・コンソールは、いずれのユニットも世界中の主要スタジオが求め、長年に渡り数限りないトップクラスのレコーディング作品を生み出してきました。ISAシリーズは、そのサウンドをあなたの作品にもたらします。ISA 430 MkIIは、中でも最も洗練されたモデルといえます。クラシックなマイクプリ、多用性の高いEQ、VCA/オプティカル・コンプレッサー、エクスパンダー/ゲート、ディエッサー と、完全なチャンネルストリップ仕様で構成されています。いずれの要素も独立して、または自由な順番にパッチングして、使用することができます。
オリジナル・マイクプリアンプ、そして追加機能
EQセクションは、2つのパラメトリック・バンドとロー/ハイシェルフ、そしてハイ/ローパスフィルターで構成され、各EQセクションは個別にコンプレッサーのサイドチェインに送り、周波数に特化したコンプレッション、ゲート・キーなどのエフェクトに利用することができます。ISA 430 MkIIに搭載されたこれら4つのパワフルなプロセッサーは、すべて個別にまたはそれぞれをパッチングして使用することができ、様々な用途に最大限の多用性をもって対応します。
伝統とモダンテクノロジー、ダイナミクス・セクション
ダイナミクス・セクションは、トレバー・ストライド/ルパート・ニーブにより1987年に製作されたオリジナルのISA 130をもとにしています。洗練されたエクスパンダー/ゲートセクションと柔軟な仕様のコンプレッサーは、どちらもVCAコントロールより、高いコンプレッションでも無駄のないモダンで透明な処理が可能となっています。さらに伝統的なサウンドを得ることができる、オリジナルのビンテージ・オプティカル設計のコンプレッサーも用意されています。さらに元の信号をコンプレッサーの出力とミックスすることもできるため、ダイナミクスのコントロールが可能です。”Listen”ボタンでは、モジュールの処理のみを確認することができます。このボタンは他のセクションでも利用可能です。
正確な24-bit A/Dコンバージョン
ISA 430 MkIIにはアナログ出力が設けられており、従来のオーディオ・システムへの組み込みにも完全に対応します。しかし、アナログだけでなくデジタル・システムにおいても完璧に近いフロント・エンドとして利用することができます。オプションとして用意されたカードをユニットのスロットへ追加することで、トップクラスの正確な192kHz、24-bitを持つ、ダイナミックレンジ120dBの2チャンネルA/Dコンバージョンが可能になります。他のセクション同様、A/Dコンバージョンはチャンネル・ストリップの一部として、また独立して用いることもできます。
4つのパワフルなプロセッサー、組み合わせることも、個別に使うことも
ISA 430 MkIIは単にパワフルなプロセッサを組み合わせたチャンネル・ストリップというだけにとどまりません。伝統的マイクプリ、EQ、ダイナミクス、優れたクオリティのオプションA/Dカード、そしてEQ内の個別の要素に至るまで、それぞれを完全に独立したデバイスとして利用することができ、極めて高い多用性を備えています。 Focusrite ISA 430 Mk IIは、あなたが必要とする最後のチャンネル・ストリップかもしれません。
主な機能
もっとも多用性に優れたチャンネル・ストリップ
ISA 430 MkIIは、Focusriteの伝統的シグネチャー・サウンドを備えています。トランス・ベースのマイクプリアンプ、2つのレンジをカバーするパラメトリックを搭載した柔軟なEQ、VCA/ビンテージ・オプティカル回路を利用可能なコンプレッサー、エキスパンダー/ゲート、位相キャンセルによるディエッサーそして192kHz/24-bitの2チャンネルA/Dコンバージョン・カードがオプションとして用意されています。
あらゆるマイクに対応
マイクプリは、ビンテージマイク、特にリボンなどの”難しい”モデルをはじめ、およそあらゆるマイクに対応します。切り替え式のインピーダンスで、極めて透明なサウンドから、マイクの個性を強調したり、反対にロールオフさせるなど、様々な使い方が可能です。”Air”機能を有効にすれば、EQに頼らず、中高域に開放感を加えることができます。
4つのユニットを一つに、または独立して
マイクプリ、EQ、ダイナミクス、A/Dコンバータは、独立して使用することも、ルーティングを設定して一つのパワフルなプロセッサとして使用することもできます。プロセッシングの 順番を変更し、複数のシグナルパスを構成することも可能です。
Lundahl LL1538入力トランス
オリジナルRedモジュールのマイク・トランスと同様のLundahl LL1538を採用、ユニークなサウンドと高いパフォーマンスを生み出します。
キャリブレーション対応バックライト搭載VUメーター
ISA 430MkIIは、ムービングコイル式のVUメーターを採用しています。可変式のキャリブレーションにより、様々なアナログ/デジタル・メディアに対応。さらに2つのLEDピークメーターも備え、入力はプリ/ポスト・インサートを選択することができます。
ISAシリーズ比較表
ISA Two | ISA 430 MkII | ISA 428 MkII | ISA 828 | |
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マイク入力 | 2 XLR | 1 XLR | 4 XLR | 8 XLR/DB25 |
ライン入力 (切替) | 2 TRS | 1 XLR | 4 TRS | 8 TRS |
インサート・ポイント | ○ | ○ | ○ | ○ |
インストゥルメント入力 | 2 TS | 1 TS | 4 TS | 4 TS |
ライン出力 | 2 XLR | 1 XLR | 4 XLR | 8 (DB25 x1) |
フィルター | ハイパス 18dB/oct | ハイパス/ローパス 18dB/oct | ハイパス 18dB/oct | ハイパス 18dB/oct |
EQ | - | パラメトリック x2ハイ/ロー・シェルビング | - | - |
コンプレッサー/リミッター | - | VCA/オプチカル | - | - |
ダイナミクス | - | ゲート, ディエッサー | - | - |
ADC入力 | - | 2 XLR | 4 XLR | 8 (DB25 x1) |
ADオプションカード | - | AES3, S/PDIF, ADAT, WC | AES3 (DB25FM), ADAT, WC | AES3 (DB25FM), ADAT, WC |
重量(kg) | 3.7 | 7.58 | 5.5 | 8.84 |
寸法( mm) | 480 x 280 x 44 | 484 x 250 x 85 | 480 x 280 x 88 | 484 x 305 x 88 |
ISA 430 MKII製品仕様
マイク入力 | ゲイン・レンジ | 0-60dB(10dBステップ) |
EIN | -128 dB | |
SN 比 | -97 dBu | |
THD | 0.001 (@ -20dBu 1kHz) | |
入力インピーダンス | 可変 600Ω, 1400Ω, 2400Ω, 6800Ω | |
ライン入力 | ゲイン・レンジ | 10 - 40dB(可変トリム) |
入力インピーダンス | 可変 600Ω, 1400Ω, 2400Ω, 6800Ω | |
コンプレッサー (VCA) | スレッショルド | -28dB - 12dB |
レシオ | 2001/5/1 10:01 | |
スロープ | ソフトニー | |
アタック | 100µs - 100ms | |
リリース | 100ms - 7s / auto | |
コンプレッサー (VINTAGE OPTO) | スレッショルド | -40dB to 10dB |
スロープ | ソフトニー(Comp)、ハードニー(Lim) | |
アタック | 固定 | |
リリース | 固定 | |
EQ | ローパス・フィルター | 18dB/oct, 400Hz - 22kHz |
パラメトリック | ローミッド | |
ゲート | スレッショルド | -40dB - 10dB |
レシオ | 0 - 5:1 | |
レンジ | 0 - -80dB | |
アタック | fast / slow | |
リリース | 100ms - 5s | |
ホールド | 20ms - 4s | |
ディエッサー | スレッショルド | 22dB |
レシオ | 2:01 | |
周波数レンジ | 2.2k to 9.2k | |
リミッター | スレッショルド | 20dB |
レシオ | ブリックウォール | |
アタック | 周波数による | |
重量と寸法 | 重量 | 7.58kg |
寸法 (mm WxDxH) | 484 x 250 x 85 |