ベース音の確認が重要なソースをミックスするなら、大型のウーファー・ユニットは欠かせません。SC208は、EVEの2ウェイシステムで最も大型の8インチのウーファーを搭載するモデルです。
サイズは大きくても他の2ウェイのモデルと同じく、微細な表現にも対応します。大型のウーファーとパワフルなアンプを搭載したSC208は、プロフェッショナル・スタジオやホームスタジオのメインモニターに最適です。
コンポーネントから独自設計
8インチのハニカム構造の素材をグラスファイバーでコーティングされたダイアフラム「シルバーコーン」ウーファーが採用されており、1.5インチのボイスコイルが効率良くユニットを駆動、36Hz(-3dB)までの低周波数域を再生し、非常にダイナミックで正確なサウンドを実現しています。
シュートタームで150Wの出力を持つPWM方式アンプは、ウーファーを保護するリミッターを内蔵し、SC208のウーファーユニットの信頼性を長く保ちます。最大出力レベルは112dB(SPL@1m)なので、ダイナミクスレンジの大きい素材に対しても正確な判断を下すことができます。
SC208はAMT(Air Motion Transformer)RS2ツイーターが採用されています。より大型のリボンと駆動部で、ウーファーの出力にあわせて、より高い出力レベルを実現しています。
他のEVE Audioのスピーカーと同様、バランスXLR入力とアンバランスRCA入力の両方を背面パネルに装備しています。
DSPが実現した高度なバランスと操作性<
すべてのEVE Audioのスピーカーには、高解像度のDSP回路が備わっています。フロントパネルのシンプルなプッシュ式ノブ一つで、ボリュームの正確なコントロールと、複数のフィルター設定が可能で、作業環境に合わせてモニターをチューニングすることができます。
デジタルのプロセシングを繰り返したくないと思うかもしれませんが、内蔵のDSPエンジンが受け取る信号は、Burr-Brown社製のハイビット/ハイサンプリングレートのA/Dコンバーターから、ピュアなまま供給されます。PWM方式のアンプはDSPから直接デジタル信号を受け取り、効率良くウーファーとツイーターを駆動します。DSPについてより詳しく>>
低ディストーションのラウンド・ベースポート
EVEのスピーカーのデザインで、音に関係のない要素は一切ありません。ベースポートのネガティブな作用の一つに、低音のディストーションが挙げられます。ボリュームを上げるにつれポートの効率が下がり、ディストーションが起こり始めます。
EVEのスピーカーは、通常より大型のエッジが丸められた長方形のベースポートを採用することで、低周波数帯域を効率良く再生します。その結果、タイトでパンチのある音圧感を実現しながら、ディストーションは皆無です。非常に大きなボリュームで再生しても、低域の正確さは変わりません。
※ラインナップはスピーカー1ユニットの価格となります。ペアご注文の際は2ユニットご注文下さい。