概要
DiGiGridラックマウントタイプのクワッドMADIインターフェースです。96kHzで最大128チャンネルの入出力が行える、DiGiGrid MGB/MGOインターフェイスの上位版です。1Uシャーシに収納され、冗長電源とEthernetのスイッチを搭載したMGRは、すべての多チャンネル、ハイサンプルレートMADIレコーディングに最適です。
DiGiGrid MGRは、SoundGridインターフェイスを通じ、多チャンネル録音と低レイテンシ処理がイーサネットケーブル接続で簡単に行えます。
大規模なレコーディング・システムにも対応
1台のユニットで最大128ch(44.1/48kHz)の入出力が行えます。さらにネットワーク接続を生かし、さらに大規模なレコーディング、送出にも対応します。
Ethernet接続により、自由度の高い長距離伝送が可能に
Cat5e以上の一般的なEthernet(LAN)ケーブルにより最大75mのケーブル長に対応。低コストで長距離伝送が行えます。また、Ethernetハブ経由により、対応のI/Oを増設可能。マイク端子、ライン、デジタルなど、用途に沿ったインターフェイスの増設も、I/Oを追加するだけで容易に行えます。
接続例
128Chトラックを録音、再生

LiveコンソールなどとMADI接続を行うことで、最大128chの録音、再生が行えます。(44.1kHz~96kHz)ネイティブDAWがインストールされたコンピューターに、Ethernetケーブル1本接続するだけで、ライブレコーディングや送出を行えます。
128Chトラックを録音、再生にバックアップPCを追加
さらにPCを一台追加することで、バックアップも万全です。

SoundGrid Stuioコンソールアプリケーションには、バックアップPCをアサインする機能が搭載されており、ルーティングなどの設定が自動的にクローンとして設定されます。ライブやスタジオレコーディングでも、バックアップも万全です。
ハードウェア

標準仕様のMGRはクワッドBNC MADIインターフェースですが、オプションでオプティカルのMADIカードを装着することができ、あらゆるMADI端子を装備したコンソールと完全な互換性があります。
前面と背面に搭載されたネットワーク端子はSoundGridネットワーク接続に対応、追加のハードウェアなしでマルチトラック録音を二重化したり、SoundGrid対応のインターフェイスの追加接続を可能にします。また、ミッションクリティカルな環境や放送システムでは、二重の冗長化電源によってシステムダウンの無い安定したパフォーマンスを供給します。また、ミッション・クリティカルな環境や放送システムでは、二重の冗長化電源によってシステムダウンの無い安定したパフォーマンスを供給します。
MGRをコンピュータに直接接続し、最大128チャンネルを再生しながら最大128チャンネルの録音が行えます。DiGiGrid DGS-XLや SoundGridサーバーとWaves MultiRackSoundGridホストアプリケーションを追加すれば、MADI互換のライブまたはブロードキャスト・コンソールにリアルタイムの低レイテンシー・エフェクトラックが追加可能です。さらに高解像度なオーディオクオリティが必要な場合は、128チャンネルの録音と同時再生を維持しながら、簡単な設定変更でMGRを96kHzに切り替えます。
概要
- Quad BNC MADI搭載SoundGridインタフェース
- Optcial MADIカード対応(オプション)
- 冗長化電源
- SoundGridネットワークスイッチ内蔵
- MADI対応デバイスをSoundGridに接続
- 48kHz/96kHzで最大128Chの録音、エフェクト・プロセッシング*および再生
- 複数コンピュータへの同時レコーディング
- SoundGrid Studio ASIO / Core Audioドライバに準拠
- 1Uラックマウント・サイズ
- サンプルレート44.1、48、88.2、96kHzのサンプルレートに対応
- ワードクロック入力
- ワードクロック入力、MADI、SoundGird(SoE)、インターナル経由のクロック同期
- ヘビーデューティな環境にも対応するEthercon端子をフロントに搭載
*DiGiGrid IOS-XL、Waves SoundGrid Extreme ServerなどのSoundGridサーバーが必要です。
ソフトウェア
DiGiGrid MGRには、Wavesが提供するSoundGrid Studio Systemソフトウェアが付属しています。
MGRのインストーラーには、SoundGrid ASIO/CoreAudioドライバー、SoundGridStudioアプリケーション、eMotion STミキサー、StudioRackとMGRのコントロール・パネルが含まれています。
SoundGrid Studio Systemに含まれるソフトウェア
- SoundGrid Studioアプリケーション – ホスト・コンピューターでSoundGridネットワークを管理
- eMotion ST Mixer – トラッキング、リハーサル時のレコーディング、ミキシング、低レイテンシー・モニタリングに、プラグインをリアルタイムで動作
- StudioRack – プラグインのチェインをプリセットとともに保存、ロードするプラグイン。SoundGrid DSPサーバーで、DAWのプラグインを処理
- SoundGrid ASIO/Core Audio – あらゆるDAWをSoundGridネットワークに接続するソフトウェアI/O
SoundGrid Studio Systemがもたらすパワー
- リアルタイム・プロセシング – 数百個のプラグインをリアルタイムで処理
- 低レイテンシー・モニタリング – ゼロに近いレイテンシーで、プラグインを使ったトラッキングとリハーサルが可能
- ネットワーキング – ネットワーク・ハブを中心として、すべてのI/OとDAWを接続
- シームレスな統合環境 – SoundGrid ASIO/Core Audioドライバーを使って、複数のDAWを接続
- オープンな設計 – SoundGrid対応のWavesとサードパーティーのプラグインが動作
SoundGrid Studioアプリケーション
SoundGrid Studio Systemは、すべてのDAWとDiGiGrid I/O(またはその他のSoundGrid対応機器)の設定、コントロールを行うソフトウェアです。シンプルにDAWにDiGiGrid I/Oを1台接続することから、複数台のホスト・コンピューター、I/O、SoundGrid DSPサーバーを組み合わせた大規模なネットワークまで、縦横無尽に接続、設定が行えます。

また、内包するeMotion STミキサーは、8In/8バスの最大16Chミキサー機能を搭載。オプションでサーバーを追加した場合、ミキサー内でのエフェクト処理も可能。

StudioRackプラグイン
StudioRackはプラグインをチェインするソフトウェアの「エフェクトラック」です。AU、VST、AAXに対応し、多くのDAWに対応。コンピューターのCPUとSoundGrid DSPサーバー間を任意に切り替えることができ、CPU、ネイティブ処理を切り替えても、アサインしたプラグインは同じ設定状態を保ちます。
ラック内では8つの対応プラグインがアサインでき、プラグラインのアサインとパラメーター設定を含む情報もプリセットとして保存可能。よく使うエフェクトチェーンなど、オリジナルのプラグイン処理の管理もスムーズに行えます。

動作環境(ハードウェア)
Mac OS
Model/CPU
- Mac Pro 4,1以降
- MacBook Pro / iMac / Mac Mini(各Core i5以上のCPU)
メモリ
- 6 GB以上
OS
- 10.9.5 - 10.14または10.8.5(Pro Tools 10 TDM)
画像解像度
- 1024x768 32-bit以上1280x1024 / 1600x1024を推奨
- USB接続のディスプレイは非サポート
Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ対応
Windows
CPU
- Intel Core i5以上のCPU
メモリ
- 8GB以上
OS
- Windows 7 SP1 / Windows 8.1 / Windows 10 各64bit
画像解像度
- 1024x768 32-bit以上1280x1024 / 1600x1024を推奨
下記のLANコントローラデバイスは非対応です。
- Intel(R) 82579V Gigabit Network Connection
寸法と重量
1U / 43.6mm x 482.60mm x 306mm / 4.6kg