曲が変われば、ピアノも変わる。
数あるピアノ音源の中から、「この曲に一番合うピアノはどれだろう?」と何度も音色を切り替えながら悩んでいませんか?
一般的なピアノ音源の多くはサンプリング音源です。そのため、収録されたピアノのキャラクターそのものを変えることはできません。手持ちの音源の中から理想に近いものを選び、EQやエフェクトで近づけていくしかありませんでした。
しかし、もし「曲に合うピアノを探す」のではなく、「曲に合うピアノを自分で作れる」としたらどうでしょうか。
Modartt社の物理モデリングピアノ音源 Pianoteq なら、弦の長さや打弦位置、弦の共鳴、調律、さらにはマイキングまで自由にコントロールできます。まるでピアノを設計し、調律し、レコーディングするような感覚で、曲に合う理想的なサウンドを作り上げることができます。
今回は、その中でも特にDAWユーザーに知っていただきたい、Pianoteqならではの7つの魅力をご紹介します。
String Length(弦長)
「透明感」から「金属的な鳴り」までデザインできる
弦の長さは、音色を決める最も重要な要素のひとつです。長い弦では非整数倍音が少なくなり、澄んだ上品な響きになります。一方、短い弦では非整数倍音が豊かになり、金属的な響きが加わります。
ポイント
- 長い弦なら透明感のあるコンサートグランドのような響き
- 短い弦なら非整数倍音が増え、個性的なサウンド
- 最大10メートルもの長さを持つピアノにすることも可能
Strike Point(打弦位置)
EQでは作れない、ピアノ本来の音色コントロール
ハンマーが弦のどこを叩くか、たったそれだけで音色は驚くほど変わります。中央寄りなら柔らかく丸い音。端へ近づくほどアタック感が強く、明るく抜けの良い音になります。重要なのは、これはEQではなく倍音の発生そのものを変えていることです。
ポイント
- EQではなく、倍音の生まれ方そのものをコントロールできる
- 曲の展開に合わせてピアノの存在感を変えられる
Sympathetic Resonance(共鳴弦)
ピアノらしい豊かな響きが自由自在
本物のピアノでは、弾いていない弦も自然に共鳴しています。この現象を再現するのがSympathetic Resonanceです。共鳴を増やせば包み込むような豊かな響きに、抑えれば輪郭のはっきりした現代的なサウンドになります。
ポイント
- リバーブではなく、ピアノ特有の奥行きや空気感、豊かな響きを調整できる
- バラードからEDMまでジャンルに合わせて響きを最適化できる
- 最大近くまで上げると、音が空間いっぱいに広がる美しい響きに
Duplex Scale(デュプレックス・スケール)
倍音の「きらめき」を加える
通常の演奏に使われる弦の有効部分ではなく、調律ピンやブリッジの外側に残された短い弦部分の共鳴量を調整する機能です。ピアノの倍音をさらに豊かにし、音の輝きを作る機能と言えるでしょう。
ポイント
- 高音域に美しい輝きと高級感をプラスできる
- 余韻や倍音の質感を細かくデザインできる
Unison Tuning(ユニゾン調律)
調律師の技まで再現
ユニゾン弦のわずかな音程差を調整する機能です。ピアノは音域によって、1つの鍵盤で発音する弦の本数が異なります。メーカーやモデルによって多少の違いはありますが、一般的な88鍵ピアノでは、最低音域は1本弦、その上は2本弦、中高音域の大部分は3本弦で構成されています。実際のピアノ調律では、2本弦や3本弦のユニゾンを完全に同じ音程へ合わせるのではなく、ごくわずかな音程差を設けることで、音色や響きの美しさを整えています。
Pianoteqでは、この熟練した調律師のテクニックまで再現でき、ユニゾンのわずかな違いによる音色の変化を自由にコントロールできます。
ポイント
- ピアノらしい「心地良い弦のうねり」をコントロールできる
- コンディション機能で、調律直後から使い込まれたピアノまで自由に再現
- クリアな音色からヴィンテージピアノのような味わいまで調整可能
Mics
ピアノマイクを自在にアレンジ
Pianoteqのマイク機能は、ピアノの正面や側面はもちろん、響板の真上や、さらにはピアノの下側にまでマイクを配置できるなど、その自由度は一般的なサンプリング音源とは一線を画します。マイクを自由に移動できるため、本当にピアノを録音している感覚で音作りができます。
ポイント
- マイク位置や指向性を自由に変えて音色をデザインできる
- U87やC414など実在する名機からも選べる
- 人間の頭部や耳の音響特性をシミュレーションしたバイノーラル録音にも対応
Mix
プロ好みなレコーディングテクニック
Pianoteqはマイキングだけで終わりません。AB、XY、ORTF、MSなどの本格的なステレオマイクテクニックに対応し、最大8本のマイクを自由にミックスできます。ピアノ天板の開閉やステレオ幅まで調整できるため、まさにレコーディングスタジオそのものです。
ポイント
- 定番のマイキング手法を簡単に再現できる
- 最大8本のマイクを使った本格的なミックスが可能
- 天板の開閉具合やステレオ幅まで音作りに活用できる
7つの機能を試した試聴動画
「選ぶ」から「作る」へ。
そして「録る」へ。
Pianoteqは、単なるピアノ音源ではありません。
弦の長さを決め、ハンマーが弦を叩く位置を調整し、共鳴や調律を仕上げ、最後は理想のマイクとポジションで録音する。
現実のピアノ製作からレコーディングまでの工程を、一つのソフトウェア上で体験できる、これまでにないピアノ音源です。
従来のピアノ音源が「録音されたピアノの中から曲に合う音色を選ぶ」ものだとすれば、Pianoteqは「曲に合わせてピアノを設計し、そのピアノを理想の環境で録音する」という、理想的なアプローチを実現してくれます。
「ピアノ音色にはこだわりたいけれど、理想の音が見つからない。」
「毎回、音色選びやEQ調整に時間がかかってしまう。」
そんなDAWユーザーにこそ、ぜひ一度体験していただきたいピアノ音源です。
Pianoteq 9

