2025.12.26
優れたギターサウンドとスマートな機能、そして手軽に持ち運べるサイズ感で、世界中のギタリストのライフスタイルを一変させた「Positive Grid Spark」。その革新的なアンプが、いまギター教育の現場でも大きな注目を集めています。
今回は、練習スタジオから録音ブースまで都内に20拠点以上を展開するSTUDIO NOAHが、Sparkシリーズをレッスンに導入した経緯と、授業での活用方法について、STUDIO NOAHのインストラクター佐藤 敦氏と、STUDIO NOAH中野店長 渋川 璃音氏にお話をお伺いました。
STUDIO NOAH中野 店長 渋川 璃音氏
―― STUDIO NOAHさんのスクールで、Sparkを導入された経緯を教えてください。
渋川氏(以下敬称略):STUDIO NOAHのギタースクールでは、ブースタイプの部屋でレッスンすることが多いんです。バンドスタジオみたいな部屋だけじゃなくて、4畳くらいの小さい部屋でのレッスンがメインになります。
そういう部屋だと、普通のマーシャルのキャビネットやアンプがスペース的に結構厳しくて。なのでちゃんと音が出せて、なおかつ小型なアンプがあったらいいなと思って探していたんですが、スタジオ事業部長の峯岸が個人的にも気に入っていたSparkという製品があることを知り、導入に至りました。
レッスンの場合、レッスン中だけアンプをスタジオに持ち込んで、それ以外は倉庫で保管する場合も多いんですが、Sparkなら持ち運びもできますし、どこでも使えるサイズ感がちょうどいいなと。今、秋葉原、お茶の水、下北沢の主にレッスンをやっている3店舗で導入しています。
―― レッスンはどのような方がいらっしゃいますか?
STUDIO NOAH インストラクター 佐藤 敦氏
佐藤氏(以下敬称略):初心者の方から、趣味でやりたい方、発表会やライブを目指す方まで、本当に世代が幅広いですね。年齢的には一番下は小学生で、いま小5かな。5歳から来ている子もいますし、上の世代は70代前半くらいです。曲も本当にバラバラなので、カリキュラムを一律で作るというよりは、その人がやりたい曲を進めながら、完全に一人ひとりカスタマイズする形で必要な技術を教える形にしています。
定年退職をきっかけに始める方も多くて、音楽経験ゼロでも、クラプトンとかツェッペリンとか、70年代ロックが好きな方が多くて、皆さん趣味がはっきりしています。マニアックな曲を教えて欲しいという依頼も多くて、YouTube動画しか資料がないような譜面がない曲などは、昔、音楽雑誌やバンドスコア関係の仕事をしていた経験を活かして、自分で音を取ってレッスンしています。当日いきなり『今日この曲で』って来ることもあって、そういうときは譜面を書いてる間、ちょっと待ってもらうこともありますね(笑)
―― レッスンでSparkを使うメリットなどはありますか?
佐藤:レッスンでは敢えて、アンプのツマミの位置をメモして渡してます。Sparkはアプリで音作りができ、プリセットも保存できるのが魅力ではあるのですが、最初はアナログの方が分かりやすいので。トレブルがこのくらいで、こういう音になる、みたいなのを視覚と感覚で覚えてもらっています。Sparkはインターフェースが昔ながらなので、その点も分かりやすいです。慣れてきたらアプリをどんどん活用してもらうようにしています。
エフェクターの説明にも使いやすいです。これまでは、初心者の方にエフェクターの話をいきなりするのは難しかったのですが、Sparkだとオーバードライブとディストーションの違いとか、その場で音を出しながら説明できますね。
渋川:スタジオのアンプといえば、JCとマーシャルの2つ!という時代が長かったんですが、今はそれをコンパクトに再現できるようになったことで、エフェクターの種類やアンプのキャラクターを、実際に音で聴いてもらうことができます。言葉だけだと伝わらないですが、音を聴いてもらえば一発なので、教育現場的にもすごくいいと思います。
―― Spark導入前と後で、生徒の方に変化はありましたか?
佐藤:機材への興味が明らかに増えましたね。その後、コンパクトエフェクターに興味を持って買い始める方もいますし。昔、専門学校で教えていた時も、こういうのがあればもっと分かりやすかったなと思います。
またレッスンで気に入ってSparkを自宅や職場でも買ったという方も何人かいらっしゃいました。今日のレッスンの音を家でそのまま復習できるのは、個人練習にはかなりいいと思います。
いままでレッスンの中で、生徒の方のフレーズを元に、iPhone の GarageBand でその場でバッキングを作って渡したり、ということをしていました。それに近いことが、Sparkアプリの中でもできるとのことなので、今後はぜひ活用したいなと考えています。
最近の生徒さんで、オリジナルっぽいことをやりたいけど打ち込みまではできない、っていう人がいて。小さいアイデアがどのように曲になっていくかを見せられるのは、すごくいいなと思っています。
―― 最後に、STUDIO NOAHのスクールでこれからギターを始めたいと考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。
渋川:大学生の時にスティーブ・ヴァイを聴いて、世界が変わりました。それで、『これがないと弾けない』って思って、30万円くらいのシグネチャーモデルを買ったんです。もちろんなくてもギターは練習できるんですが(笑)でも、それが続ける原動力になりました。
そういう目標となるような、好きなアーティストをぜひ見つけてください。目標があると、熱量が続きます。そしてその曲の練習は、NOAHの講師陣が全力でサポートしますので、ぜひ活用していただきたいです。
佐藤:譜面が見つからなくても、音を取れるのでぜひお任せください。私としては、その好きなアーティストのルーツをさらに辿ってほしいですね。影響を受けた人の、さらに影響元を探ることで、音楽の幅が広がります。生徒の方ともよくアーティストの話をしたりしてますので、そういった話題が好きな方もぜひご利用ください。
プロフィール
渋川 璃音(りおん)
サウンドスタジオノア中野店長
佐藤 敦 Guitarlist / Guitar Instructor
Instagram: @REDPARKERGUITAR
ギター教室講師一覧
Positive Grid Sparkが導入されているスタジオ
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個人練習や少人数でのバンド利用に最適なA1st(9帖)、A2st(11帖)。3〜5名のバンド利用にちょうどいい大きさのG1st(13帖)、G2st(13帖)。中規模でのリハーサルにおすすめのB1st(14.5帖)、B2st(15.5帖)。
大人数や機材を持ち込んでのリハーサル、レコーディングにはE1st(19帖)、E2st(17帖)。大規模なゲネリハや長時間利用には中野店最大規模のCst(28帖)がおすすめです。
中央通り沿いでJR秋葉原駅から徒歩7分、東京メトロ銀座線 末広町駅の4番出口より徒歩0分(地上に出てからは10秒)、千代田線 湯島駅徒歩5分、大江戸線 上野御徒町駅徒歩5分と、アクセス抜群。
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