McDSP史上、最も透明度の高いダイナミクス・エフェクト
L-18は、最大36dBのリミッター・ゲイン、リミッター・ニー・シェイプ、リリース・コントロールを提供します。L-18は特許を取得したMcDSPのマルチバンド・ダイナミクス・プロセッサーのプラグイン「ML4000」の技術を、完全アナログ回路で実装しました。また、カラーコントロールにより、デジタルからアナログへの変換前に高域を微調整することができ、必要に応じて完全にバイパスすることも可能です。
L-18 Surround Limiterは、LCR、LCRS、Quad、5.0、5.1、6.0、6.1、7.0、7.1、7.0.2、7.1.2のフォーマットに対応しています。マルチモノ、ステレオ・ペア、フロント/バックのグループ、または全チャンネルといったチャンネルモードを用いて、さまざまなサラウンド・チャンネルを異なるグループとして処理することが可能です。必要に応じて、LFE(低域効果)チャンネルの処理を個別に無効化することもできます。さらに、サイドチェインから全サラウンド・チャンネルをトリガーするオプションも用意されています。
特徴
- 完全アナログによるリミッティングおよびサチュレーション処理
- 可変式リミッター・ニーコントロール
- アナログ処理前の高域補正機能
- アナログ処理のサンプル精度のオートメーション
- LCR、LCRS、Quad、5.0、5.1、6.0、6.1、7.0、7.1、7.0.2、7.1.2など、多様なサラウンドフォーマットをサポート
- APBハードウェア購入時に同梱
プラグインフォーマット(コントロールUI)

チャンネル・リンク機能
サラウンド・チャンネルは、独立処理(マルチモノ)、ステレオ・ペア(S-P)、全チャンネルの最大レベルを基準にした一括処理(ALL)、フロント/バックのグループ処理(F/B)、またはサイドチェイン(SC)による処理が可能です。
これらのチャンネル・リンクオプションは、LCRから7.1.2までのすべての対応サラウンドフォーマットで利用できます。

LFEオプション
LFE(低域効果)チャンネルの処理は、LFEボタンを使って任意で有効/無効に切り替えることができます。
また、LFEチャンネル専用により緩やかなリミッター・カーブを適用する「LFE Softモード」も用意されています。
なお、「LFE Softモード」の選択に関係なく、全サラウンド・チャンネルに対して共通のリミッター・ニー設定を行うことは可能です。

追加のメータリング
「VU+」ボタンを押すと、L‑18 Surround Limiter のメインインターフェース下に、追加のVUメーターブリッジが表示されます。
サラウンド各チャンネルは、使用可能なVUメーターによって論理的なグループに整理され、メインのL‑18インターフェースのVUメーターは引き続き全サラウンドチャンネルの最大信号レベルを表示します。
APBシリーズ共通の特徴
APBのプラグインUIはコントローラーとして動作し、実際の処理はアナログ回路で行われます。APBプラグインは、入力されたオーディオ信号と制御信号の両方をThunderbolt経由でAPBユニットに送り、処理します。プラグインUIの設定は制御信号を介して、アルゴリズムを実行するためにアナログコンポーネントに反映されます。またオーディオ信号は一度D/A変換され、アナログ領域で処理された後、A/D変換されコンピュータに戻されます。
このようにAPBのプラグインUIからAPBハードウェアを操作することで、ユーザーが制御可能なすべてのパラメータをコントロールし、プリセットとして保存することが可能です。さらに、制御信号は入力オーディオ信号と結びついているため、再生中にパラメータを更新することができ、サンプルアキュレートなオートメーションが可能です。